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* 地下プロレス最期の日 第4話

日時: 2017/06/02(金) 06:08:10 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022

第4話です。
戦うお前は贄(にえ)なんだよ。

それではどうぞ。
 
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* Re: 地下プロレス最期の日 第4話 ( No.1 )
日時: 2017/06/02(金) 06:08:59 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022




〇死合当日 ブラッククロス施設内

その広い1室。部屋の中央にはリングだ。

リングを囲うように強化ガラスが張られている。

そしてガラスの外に居る人々は…!


「モルモットは、地下プロレスのチャンプなんだってね。」

「更には強化改造されているらしいじゃないか。」

「一瞬にボンじゃあ性能が良く解らないからな。良い斡旋(あっせん)をしている。」

「流石はDr.劉。この改造人間を雛型(ひながた)に量産が行えれば…。」

「欲しい。我が国でも是非に。」

「ううむ、独占したい。」

「それはお互い様。」

「まあまあ、仲良くつるみましょうよ。」

「いえいえ、此方こそ。」


これは完全に、デビル・クラーケンのデモンストレーションでは無いか…ッ!!



      ・
      ・
      ・
      ・

      ・

      ・


      ・





・・・・




○超鋼戦機カラクリオー外伝

 クロガネの賛歌・番外 ー 地下プロレス最期の日 ー



 第 4 話 「 戦 う お 前 は 贄( に え )な ん だ よ 」






・・・・
* Re: 地下プロレス最期の日 第4話 ( No.2 )
日時: 2017/06/02(金) 06:09:58 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022






強化ガラスに守られたリングの外。

顎(アゴ)の長い男と髪の毛を金髪に染めた長髪の男が会話をしている。


顎(アゴ)の長い男…。

アントン辰巳はこう言う。

「良い『仕掛け(アングル)』じゃねぇか。ヒコイチ。」


金髪に染めた長髪の男…。

九螺魔 彦一(クラマ ヒコイチ)は応える。

「勘弁して下さいよ。」

「ヒコイチって名前、嫌いだって言ったでしょうに。」


九螺魔は続ける。

「でも最ッッ高のデモンストレーションになりそうッスね。」

「流石は会長…。いや、もっとデッカイ椅子が用意されるんじゃねぇーッスかぁー?」



辰巳。

「日本地下プロレスの新会長…。まだ足りぬ。」

「全ては『画策』。」


  ッ

  ッ


「 『 仕 掛 け( ア ン グ ル ) 』 な ん だ よ 。  ハ ン ド レ ッ ド 。 」



それは、全て画策であった。

それは、更なる椅子。それは、更なる地位を手に入れる為の。

ハンドレッドはその『生贄(いけにえ)』。


例え…。この死合に勝とうとも。


張り巡らされたその策は、それを認めない。


描いた画は、異分子を『白くに修正をしてしまう』だろう…。


 一方…。


強化ガラス内。

後頭部にバツの字の剃り込みを入れた男と…。

全身包帯の男。白のスーツと黒のマントの男。

計3人が其処に居た。


白のスーツの男。

Dr.劉はこう言う。

「これは良い見世物だ。」

「クッハッハ。如何にリアルファイトと謳(うた)い、実践しようとも、その本質は見世物、八百長…。」

「その最期の日…。こうして、見世物として朽ち果て、 死 す る 。 」


「相応しい最期ではないのかね?」

「ジ・ハンドレッド??」


後頭部にバツの字の剃り込みを入れた男。

ジ・ハンドレッドは応える。

「フッフフ…。」

「堅実堅固に、確実を期す者程…。」

「崩れ落ちる現実に、恐れ慄(おのの)き、ふためく愚者。」


「見るが良い…!」


「そして、目に物を見るのだ!!」



「 『  これから目にする 非 情 な 幻 想 ッ!



     豪 壮 無 類 な プ ロ レ ス 殺 法 を ッ ッ ! !  』 」




劉は嗤(わら)う。

「クッハッハッハッハ!!!」


「それでこそ『写し鏡』よ!!」


「故に、お前を『討ちて滅ぼす!!』」



「『行(ゆ)けぇーい! デビル・クラァァァアアアアーケェェエエエエエンン!!!!』」



「『 ジ・ハンドレッドに、最期の日を与え、 滅 ぼ す の だ ぁぁ  あ あ あ ああ  ああああああ あ あ あ ああ ! ! ! ! 』 」


劉がそう叫ぶと!

全身包帯の男の包帯が…!!


ぶちり…!

ぶちり…!!


と、千切れ、その姿をあらわにする!!


 そ

 の

 姿

 と

 は

 !


頭部がイカそのものであり、触手がさながら髭(ヒゲ)のようである…!

胸部から肩にかけてが逆三角形だ。その形状は強靭さよりも柔軟さを醸(かも)し出す…!!

両腕がイカの触手のソレだ。そして手には触手とは別に五指が存在し…!!

屈強な両脚で持ってリングに立つ!!


 そ

 れ

 が

 !


“改造人間”デビル・クラーケンの正体だァーッ!!


 ッ

 ッ


そして、デビル・クラーケンが奇声を発するッ!!

「 『 フ シ ャ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ウ ウ ウ ウ ウ ウ !!!! 』 」


猛(たけ)っている!

クラーケンが雄叫(おたけ)んでいる!!


 程

 な

 く

 !


カァァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア アア ア ア ン ン ン ンン ! ! !

ゴ ン グ が 鳴 り て 響 い た ! !





・・・・
* Re: 地下プロレス最期の日 第4話 ( No.3 )
日時: 2017/06/02(金) 06:12:35 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022






劉がリングを降りる。

そして強化ガラスで囲まれた空間から、

扉を開き、ガラス外に出る。


最中、劉は思考する。

「(レディ・ミィラが何故おらぬのか気にかかるが…。)」

「(この研究成果を目にする事が出来ると思えば、そんな事、些末(さまつ)な事よ。)」

「(さぁ、見せよ、デビル・クラーケンよ!お前の力をだ!!)」


リング上では、ハンドレッドとクラーケンが睨(にら)み合っている…!!


ミシ…!(リングが軋(きし)む。)


先に動くのは…!!


「フシャォウ!!」


クラーケンだ!!


 ッ

 ッ


ビシ ュ ン ッ ! !


 ッ

 ッ


触手である!

右腕の触手を、鞭(むち)の様にしならせて、

ハンドレッドを打ち据える!!


「グッ…!」


ハンドレッドが呻(うめ)く…!


ハンドレッドのサイズ!

公称・210cm145kg!

実際はサイボーグであり、

内部構造に金属を用いている箇所がある為、

体重は250kgを誇るッ!!


 対

 し

 !


クラーケンのサイズ!

209cm175kg!


 ッ

 ッ


ほぼ同程度の体格であるものも、

筋肉と金属のコラボレーションを誇る、

ジ・ハンドレッドの耐久力は、

デビル・クラーケンのソレを超えよう!!


 し

 か

 し

 !


クラーケンの腕の触手は長い!

リーチの優位はクラーケンだ!!


 ッ

 ッ


打撃の優位はクラーケンにある!!


 ッ

 ッ


その優位な触手(鞭(むち))で持って!!


「フシャォウ!!」

「フシャォーウ!!」


 ッ

 ッ


「フシャォ ウ ! ! 」


 ッ

 ッ


ビシ ュ ン ッ ! !

ビシ ュ ン ッ ! !


 ッ

 ッ


ビシ ュ ン ッ ! !


 ッ

 ッ


打ち据える!打ち据える!!打ち据える!!

鞭(むち)だ!鞭の連打だ!!

有利な距離で有利に攻撃する!!

それ即ち、戦いの基本ッ!!


 ッ

 ッ


デビルクラーケンは基本に忠実に攻撃する!!


「ふむ…!」


ハンドレッドは…!


「成の程…!」


耐撃の中…!


「次の貴様の攻撃は…!」


攻撃の規則性を読む…!!


「 こ こ で あ る ッ ! 」


 ガ

 シ

 ィ

 !


ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド



「レスラーへの賛歌 その12ッ!!」

「ワシは捧ぐるッ!

『マッスルボルケーノ』と呼ばれた、パワー・ウォリアーへと、

 こ の 『  逆 一 本 背 負 い  』を ォ ー ッ ッ ! ! ! 」


・『逆一本背負い(ぎゃく・いっぽんぜおい)』


 通常の一本背負いが前回りさばきで踏み込み体を沈め、右(左)腕で、相手右肩を掴むか挟むことで固定し、
 受けの体を背負い上げて、投げる技とするなら、逆一本背負いはその『逆の肩』掴み挟む事にて、ブン投げるッ!!

 受身を取るのが難しく、ひとつ間違えば肩の脱臼や脳天からの落下を招く。
 主な使い手である佐々木健介は新日時代にヘラクレス・ヘルナンデス(ジュラシック・パワーズにおけるスコット・ノートンのパートナー)を、
 それまで劣勢だったにもかかわらず、この技一発によって劣勢を跳ね返し、ピンフォールを奪った事がある。故にこの技、恐るべし『必殺投技』と言えるだろうッ!!


  ッ

  ッ

  !


 ハンドレッドはクラーケンの触手を掴み『逆一本背負い』の体勢に捕えたのであるッ!!


  そ

  し

  て

  !


「『 ヌゥ う ゥ ぉお お お ぉ ぉォ おお おお オ雄(オ) ーーーー ー ー ー ッ ッ ッ ! ! ! 』 」



ズッッツツツ ド オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オオンオンオンオンオ ンオ ン ン ン ン ォ オ オオ オ オ ! ! !



クラーケンの頭部をマットに叩き付けるッ!!


  ッ

  ッ


ダ ッッッッ オォォォオオ オ オ オ オ ン ン ! !


  ッ

  ッ


地下プロレスリング特有のバネの利いたマットがたゆむッ!!


  ッ

  ッ


そしてクラーケンの頭部もまた…ッ!!


  ッ

  ッ


グゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン!!


  ッ

  ッ


ダメージを分散させる!!


  ッ

  ッ



ハンドレッド!

「(この打たれ強さ…!)」

「(流石は超弾力ボディと言ったトコロか!!)」


「ならば“骨”を攻める!!」


  ガ

  シ

  ィ

  !


ハンドレッドは腕でクラーケンの頭部を挟む!!


そしてこう言う!!


「レスラーへの賛歌 その13ッ!!」

「ワシは捧ぐるッ!

『ゾンビ』『方舟の盟主』と呼ばれた、三沢光晴へと、

 こ の 『 F A C E  L O C K 』を ー ッ ッ ! ! ! 」


・『FACE LOCK(フェイス・ロック)』


 自分の腕を相手の頭部に回し、腕で相手の顔面を締め付けることにより、圧迫によるダメージを与える技。
 主に前腕部付近を頬骨あたりに押し当てて締め上げる場合が多い。一般的に締め技の部類に含むが、相手の顔面を締めるときに、
 首も一緒に捻り上げることも多く、頸椎にもダメージがあるために首関節技としても扱われる。

 代表的な使い手である、三沢光晴は、タイガーマスクから素顔に戻った後、1991年から使い始めた。
 しりもちをついた相手の背後に立ち、左足で相手の左腕をロック、両手で相手の鼻頭を締める。

 そのロック!そして、その締めには!虎仮面を脱ぎ捨てた『新たな旅立ち』を思わせる『力強さ』が加味をされッ!
 エルボーと共に『三沢と言えばこの技ッ!』と言うオールドファンも少なくは無いッ!!


  ッ

  ッ


グ…ッ! (ハンドレッドが腕に力を込めるッ!)

ググ…! (その込める最中…!!)


ム…ッ! (ハンドレッドは気付く…ッ!!)


  ッ

  ッ


「(何だ、この骨は…!?)」


「(骨特有の硬質感もありながら、それで居て“軟質”…ッ!!)」


「(Dr.劉が造り上げし“改造人間”デビル・クラーケンッ!!)」


「( こ こ ま で の 者 か ッ ! ! )」


  ズ

  ル

  リ

  !


クラーケンは腕下に移動する事で、

FACE LOCKを外すッ!!


  ッ

  ッ
* Re: 地下プロレス最期の日 第4話 ( No.4 )
日時: 2017/06/02(金) 18:41:41 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022

ハンドレッド!

「(ならば“サイボーグ”としての剛力を用いッ!!)」


     ダ

     ン

     !


   ー ハンドレッドが跳び上がるッ!!


     ッ

     ッ


   ー グ ゥ … ン ッ !

     空中で横転ッ! 加るるにッ!!



  ー ズ バ ァ ァアアアーー ン ン ッ ッ ! !

    捻り、それ即ち、『 踵 、 廻 脚 (えんきゃく) 』と化すッッッ!!!!!







「 『  レ ス ラ ー へ の 賛 歌  そ の  1  ッ ッ ッ ! ! !  』  」




「『 前田独特の軌道を描くッ! ニ ィ イイ ル  ・ キ ッ ク ゥ ー ッ ! !




     大  車  輪  キ  ッ  ク  で  あ  る  ッ  ッ  ッ  !  !  !  !  』 」





   ゴ ッ ッ ッ  バァ アアア アア ア ア ア ア(レスラーへの賛歌その1ッ! 必殺の『 大車輪キック 』をォーッッ!! )





     ー「 当 た り 前 田 の ォ ー ッ ! ! 」





         アアア ア ア ン ア ァ ァ ア ア ア ( 立ち上がろうとする『デビル・クラーケン』の頭頂部、目掛けてッ!! )





「 『  ク  ラ  ッ  カ  ァ  アアア ア ア ア ア ア ア ア ア ー ー ーーー ッッ ッ ! ! !  』





             ア ア ン ア ァ ァ ア ア ン ッ ッ ッ ! ! !( 叩 き 落 と し た ァ ァ ア ア ーーー ! ! )




 ・

 ・

 ・



 ゴ ッ  ッ ッッッ  ( 鈍くも。 )


 ・

 ・


 ズッッ ォ オ オ オオ オオオ……… ッッッ!!! ( 重 音 鳴り響く 。 )





鈍器を。

頭の後部に、殴り打ち据えたかのような。



    『 頭 蓋 骨 の 陥 没 。 』


      す

      る

      ハ

      ズ

      だ

      っ

      た

      !


 ギ  ュ  ォ  ン  !  !


放たれた渾身の『大車輪キック』を持ってしても…!


「 フ シ ャ ォ ウ ! ! 」


ク ラ ー ケ ン に は 響 か な い ッ ! !


  グ

  ォ

  ォ

  ォ

  !


ハンドレッドの『大車輪キック』で吹っ飛んだクラーケンは!!


  グ

  グ

  グ

  グ

  !


ロープへと飛ばされ!!


  ッ

  ッ


クラーケン!

「フシャォーウ!!」

その反動を利用して!!


  ッ

  ッ

  !


クラーケン!!

「フッシャァァァァアアアアアアア ア ア ア ア ア ! ! ! 」


“ フ ラ イ ン グ ・ ボ デ ィ ・ ア タ ッ ク ”を 敢 行 す る ! !


  ビ

  ュ

  オ

  ッ

  !


ハンドレッドは!

大車輪キックで体勢を崩し!!

マトモに喰らうしかないッ!!


  今

  ッ

  !


ビッッッッ タァァァァァァアアアア ア ア ア ア ア ア ア ン ン ! ! !


 ー 強(したた)か打たれるは、ジ・ハンドレッド!!

 ー 己(おのれ)が放った『大車輪キック』に…!

   ロープでの反動を加え…!そして175kgを誇る肉弾を喰らったのだ…!!


   そ

   の

   激

   痛

   !


 決 し て 軽 く 無 し ! !


   だ

   が

   !


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


ハ ン ド レ ッ ド、倒 れ な い ッ ! !


そしてハンドレッドはこう言い放つ!!


「“改造人間”デビル・クラーケンよッ!」


「想像以上に強き者よ!貴様のその強さにッ!!」


   ッ

   ッ


「 尊 敬 の 念 を 持 っ て 、


  討 ち 滅 ぼ し て く れ よ う ッ ! ! 」


   ッ

   ッ


これが!地下プロレスが“絶対王者”ッ!!


ジ ・ ハ ン ド レ ッ ド な の で あ る ッ ! !





・・・・





それを見る者共は…!


「素晴らしい…!立て続けに攻撃を受け、こうも自由に動けるモノなのか!!」


「ううむ!欲しい!欲しいぞぉぉおおおおおお!!」


「いやはやしかし…。 (死合を眺め) これはこれで快感至極。」


「たまらぬな。必死に無謀を愚行する、とても強い熟練者を見る事は。」


「積み重ねたその肉体。そして磨き上げたその技術が、無為徒労に終わる様を『眺めて愛でる。』」


「成程…!プロレスって良いねぇぇええ〜〜〜〜!!!」


「『この世のドツボを、この場に具現! それは甘露よ、悪魔の美蜜ッッ!!』」



また蔵金芯太郎(くらがね しんたろう)も…!


「嗚呼…!この歓喜!!『赤胴鈴切仮面』以来ですかァ〜?」


「ハンドレッドの攻撃、効いちゃあいないじゃあないですかぁぁぁぁぁぁ!!」


「ああ、お父様!長年を費やし!遂に!遂にお父様の無念を晴らせる時が来ましたよぉー!!」


「『ご覧下さいッ!これぞ幸福(こうふく)ッ!!素晴らしきかな“人生”ですッッ!!!』」



アントン辰巳達も。

「フム。オイシイ。」


九螺魔。

「ハンドレッド打つ手無しッスかね?」


辰巳。

「何にせよ、勝つのはデビル・クラーケンだ。」


「 ア ハ ♪ 」



そんな中、Dr.劉。


「足掻(あが)け苦しめ、ジ・ハンドレッド…!」


「見世物とはこの事だ。道化芝居とはこの事だ。」


「今こそお前に最期の日を与え。私は自分を!自分自身を超越するのだァーッッ!!」


「(だが油断をするなよ。デビル・クラーケン。)」


「(レスラーへの賛歌その28。 ハンドレッド・タイフーンこそ、恐るべしは必殺投技!!)」


「(如何に超軟体ボディを誇るお前と言えども、頑健無傷と言う訳には行くまい!)」


「(しかし…!)」



各人揚々(ようよう)…ッ!!

そんな中、死合は進むッ!!





・・・・
* Re: 地下プロレス最期の日 第4話 ( No.5 )
日時: 2017/06/02(金) 06:16:50 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022






クラーケンが腕の触手を叩き付けるッ!!

「 『 フ シ ャ ォ ォ ォ オ オ ウ ウ !!!! 』 」


その優位な触手(鞭(むち))で持って!!


「フシャォウ!!」

「フシャォーウ!!」


 ッ

 ッ


「フシャォ ウ ! ! 」


 ッ

 ッ


ビシ ュ ン ッ ! !

ビシ ュ ン ッ ! !


 ッ

 ッ


ビシ ュ ン ッ ! !


 ッ

 ッ


打ち据える!打ち据える!!打ち据える!!

鞭(むち)だ!鞭の連打だ!!


 そ

 ん

 な

 中

 !


ハンドレッドは思考する…!

「(こうなれば…!)」

「(必殺無比の絶対投技…!!)」

「(レスラーへの賛歌その28…!)」

「(『ハンドレッド・タイフーン』を使うしかあるまい…!)」

「(その為には、クラケーンの攻撃の大きな隙を作り出さねばならぬ。)」

「(この間合いを守った『触手打撃』…!ダメージが大きく見せ…!)」


 ガ

 ク

 !


ハンドレッドは膝を突く!!


 ッ

 ッ


死合を見る者共が!!

「うおおお!!!」

と、沸く!!


 そ

 し

 て

 !


クラーケンが大振りの触手打撃を!!

「 『 フッシャァァァァアアアアアアアア ア ア ア  ア ! ! ! ! 』 」


 放

 っ

 た

 !


ハンドレッドは呟く!

「レスラーへの賛歌その28…!」






・・・・






 ー 相手の力を『7』とするのなら……。


 ー その力を『8』、または『9』までに引き上げ。


 ー そして、己の『10』の力で、捩(ね)じ伏せる『 風 車 の 理 論 』を根底とした、




      『  ハ  ン  ド  レ  ッ  ド  殺  法  ッ ッ ッ ! ! !  』 




 ー そうッ!


   耐撃にッ!


   耐撃を重ねッ!!




   地 獄 に 垂 れ 落 ち た 『  蜘  蛛  の  糸  』を、手 繰( た ぐ り )て 寄 せ る ッ ! !




敵者の速度と己の速度を利用し…ッ!


敵者のバランスを崩す……ッッ!!




  その時、敵者の直進運動 は 、 急 激 な『 円 の 運 動 』へ と 変 わ る ッ ッ ! ! !




 ー 円運動は『遠心力』を生みッ!!


 ー 遠心力は、回転の中心からの距離の『 絶対値 』および『 回転運動の角、速度の二乗 』に比例して大きくなるッッッ!!





     肥 大 化 し た エ ネ ル ギ ー は 、『  破  壊  力  』 と 化 し ッ ッ ッ ! ! ! !





   そ し て ッ ッ ! !




   そ の ま ま シ ン プ ル に 放 り 投 げ る 事 に よ り ッ ッ ! ! !





『  絶  対  無  比  の  必  殺  投  撃  と  な  る  ッ ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! ! !  』



            ・
              ・
            ・
          ・

            ・

              ・

            ・

            ・

            ・



            ム


            ク


            リ


            !


     ソイツはムクリと立ち上がるッ!!


   迫り来る“触手打撃”をギロリと見つめる!!


     ガシィ!!   ( 狙いは“触手”ッ! )


     グォ!!!   ( 掴む事にてぇ!振り回す!! )


     オ!!!!   ( そして“引力”と“遠心力”が働いている“デビル・クラーケンの体躯”に!! )


     !!!!!   ( “円 運 動”を、乗算させるぅぅううううううううううッッ!!! )


     ッ


     ッ



   『  レ ス ラ ー へ の 賛 歌   そ の  2 8  … …  ッ ッ ッ ! ! ! 』




   『  故 ・ 巴  二 十 八  直  伝  ッ ッ ッ ! ! !  』





      そ の 名 も ッ ッ ッ ! ! !





「  『  ハ  ン  ド  レ  ッ  ド  ・  タ  イ  フ  ー  ー  ン   ッ  ツ  ツ  ッ  ッ  ! ! !  』  」






     グ ” ッ ” ッ ” オ ” ォ ” ォ ” ォ ”ォ ”





                オ”オ” オ”オ” オ” オ”  オ” ォ” ォ” ォ”






         オ ” オ ” オ ” オ ” オ”ォ”ン”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ”






                 ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン  ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !





  ズ ” ッ ” ッ ” ォ ” オ ” オ” オ” オ”オ”オ”オ”オ” グ ” オ ” オ ” オ ” 〜〜〜〜 〜 〜 〜 ッッッ ! ! ! !





            ・
            ・
            ・
            ・

            ・

            ・


            ・





・・・・
* Re: 地下プロレス最期の日 第4話 ( No.6 )
日時: 2017/06/02(金) 06:18:14 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022






クラーケンが猛る!!


「『 フシャォォォオウウウウウ!!!!(遂に放たれたぞ、Dr.劉!!) 』 」



劉が吼える!


「今こそ見せよ!デビル・クラーケンよ!!」


「それこそが、貴様を改造人間とした!その意味だァーッ!!」



クラーケン!


「(ヤツのハンドレッドタイフーンとやらが!)」


「(巴 二十八!そして親父、車 慶兵衛(くるま けいべえ)が編み出した『地獄の大雪山』を改良したモノならば!!)


「(破り方もまた同じッ! 今こそ、お見せしよう!! 親父が改良を重ね完成させた『大渦潮打法(だい うずしお だほう)』!!)」


「(そして!先祖帰りとも言うべき、再改良ッ!! 大リーガーどもを戦慄(せんりつ)させた……必 殺 打 法 よ 今 此 処 に ! ) 」



「( 舞 い 戻 り し は、  魔  投  絶  技  ッ  !  !  ) 」




「(  『 必 殺 投 撃 ・ 地 獄 の 大 雪 山 』……ッ!   )



 (    改 め ッ ッ ! ! !   )



 (   名  付  け  て  ぇ  ぇ  ぇ  ぇ  え  ええ え えええええ え え え え え  〜〜〜〜〜 っっっ ! ! ! !  )




            ・
            ・
            ・
            ・

            ・

            ・


            ・




「  『   (  大  渦  潮  ・  ハ  リ  ケ  ー  ン  ッ  ッ  ッ  !  !  !  )   』   」





・・・・





〇大渦潮打法(だい うずしお だほう)


デビル・クラーケンの父、車 慶兵衛(くるま けいべえ)が編み出した必殺打法。

円盤投げやハンマー投げの要領で打席内で回転をし、その遠心力で持ってボールをミートし、

遥(はる)か遠くまで打球を飛ばす。相手の投球が速ければ速い程に効力を発揮するッ!!



 ー その必殺打法を…!!


   再び投げ技をへと戻す…ッ!!



理屈は“回転”である。ハンドレッド・タイフーンが激しい“回転”により為される“必殺投技”なら…!!


こ ち ら も ま た “ 回 転 ”す れ ば 良 い ! !




     ギ ” ュ ” ウ ” オ ” ォ ” オ ” オ ”オ ”





                ギ”ュ” ル”ル” ル” ル”  バ” ォ” ゥ” ゥ”






         ウ ” ウ ” ウ ” ウ ” ゥ”オ”ォ”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ”






                 ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン  ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !




                    ー デビル・クラーケンが回転する!


                      超軟体ボディは、その超軟体な吸収性により、


                      ハンドレッド・タイフーンの遠心力を吸収していた!


                    ー その吸収した力を発露する事により、


                      捕まれた状態であっても強力な回転が可能ッ!


                       そ

                       し

                       て

                       !


                   ー 相手の力を『7』とし!


                   ー その力を『8』、または『9』までに引き上げ!


                   ー 己の『10』の力で、捩(ね)じ伏せるのが『 ハンドレッド・タイフーン 』ならば!


                       こ

                       の

                       !


                   ー 超軟体ボディに吸収された力を発露する事により!


                   ー 『更に大きな力』で『 ハンドレッド・タイフーン 』を、


                     捩( ね ) じ 伏 せ る ッ ッ ! !


                       そ

                       れ

                       こ

                       そ

                       が

                       !


               「 『  ビ シ ャ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! !



                    大  渦  潮  ・  ハ  リ  ケ  ー  ン  ッ  ッ  ッ  !  !  !  』  」





ギィィ ィ ィ ヤ ァ ァ ル ゥ ルル ルルルゥ ッ ッ ォ ォ オ オ オ オオオオ オ オ オ オ ー ー ー ー ー ー ッッッッ ! ! ! !






      ーーーー 激 し く 回 転 を す る “ 大 渦 潮 ・ ハ リ ケ ー ン ”は、 次 第 に 臨 界 点 を む か え … … …… ッッッ 。






  グ ッ ッ ッ ン ン ウ オ オオ オ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ー ー ー ー ー  ッッ ッッッッ ! ! ! !





      ーーーー デビル・クラーケンは、リングのコーナーポストに 狙 い を 定 め … … …… ッッッ 。





            パ  ァ  ッ  ッ  ン  ン  ー ー ー ー ー ー ッ ッッ ッ ! ! ! !





      ーーーー ジ ・ ハ ン ド レ ッ ド を、 解 き て 放 っ た … … …… ッッッ 。







  〜 〜 〜 〜 〜〜 〜 ” 〜 ” 〜 ” 〜 ” ー ” ー ” ー ” ー ” ー ” ー ” ッ ” ッ ” ッ ” ッ ” ! ! ! !


      ッ

      ッ

      !


    ゴッッ ッッ ッ 



    ド ド ド



    ド”ッ”ッ”パ” ァ” ァ ” ァ ” ァ ” ァ ” ァ ” ァ”ア” ア”ア”ン” ン” ン ”ン ” ン ” ! ! ! !




            ・
            ・
            ・
            ・

            ・

            ・


            ・





ハンドレッドは…。


叩きつけられたコーナポストで。


そのまま十数回回転を続けた。


止まりしその時。


 バ

 タ

 リ


ジ・ハンドレッドは倒れて伏した。






* Re: 地下プロレス最期の日 第4話 ( No.7 )
日時: 2017/06/02(金) 06:19:32 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022

ーーーーーー





 ・・・続く。



* Re: 地下プロレス最期の日 第4話 ( No.8 )
日時: 2017/06/02(金) 21:29:56 メンテ
名前: 春休戦

デビルクラーケンすげぇ!己の軟体ボディをバネと化す事で『大渦潮・ハリケーン』を形成したか!
さしものハンドレッドもこれは予想外・・・というか、打つ手が最早『ハンドレッド・タイフーン』しか無かったか。

しかしここで終わるワケには行かず。尚且つ、同等のダメージを受けて立ち上がった事のある漢・ハンドレッド。
とはいえ、この状況下で打開策はあるのか?

レディ・ミイラの不在はアントンの策に対抗するものと踏みましたが、まずはクラーケンを斃さねば話にならない!
これまた続きが待ち遠しいですよ。(^^)
* Re: 地下プロレス最期の日 第4話 ( No.9 )
日時: 2017/06/02(金) 23:28:49 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022

>>春休戦さん
『地獄の大雪山』が巴と車が編み出した技で、その技を改良したのを必殺するのがハンドレッドですからねー。
やはりデビル・クラーケンも同じように似た技を使い軟体ボディをバネと化す(この言葉がSSでは出なかった)
事により、必殺技とするのが良いのだろうと、ネタを練った当時そう思った記憶です。

にしても『大渦潮・ハリケーン』にはハンドレッドも予想外だったと思いますし、
唯一と思われた打開策が敗れてしまい窮地に追い込まれてしまいましたね。

もちろんここで終わる訳には行かないので、何とかしなくてはならない訳ですが。
さて、どうする?打開策は如何に!?

レディ・ミィラはやはり今後の展開の為、不在な訳ですね。まぁ詳しくは展開のお待ちと言ったトコですが。
しかし、まずはクラーケンを倒さねば話は進まない!続きをお待ち下され〜!!
* Re: 地下プロレス最期の日 第4話 ( No.10 )
日時: 2017/06/03(土) 18:45:21 メンテ
名前: フィール

イカレスラー強し!すまんっ!正直お前の事はアントンの前座程度だと考えてました!
それにしても軟体、それ故に百文字のプロレスが嚙み合わない!
なんか毒砲ちゃんが油谷の軟体に手こずったのとデジャブ!
しかも、こいつの場合は腕力でも百文字に並び立ってるかもしれんという。これはピンチ!
* Re: 地下プロレス最期の日 第4話 ( No.11 )
日時: 2017/06/03(土) 21:29:23 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022

>>フィールさん
イカレスラー強いですね!!アントンのキャラが強烈なだけにデビル・クラーケンは
一歩劣る感じでしたが、いざ戦ってみると案外強かった流れですね。脅威!大渦潮・ハリケーン!!
やはり軟体と言うのは厄介ですね。プロレス技が封じられてしまいますものね。
そうそう、毒砲ちゃんが油谷の軟体に手こずったのと似てますね。やはりこの特性は厄介。
デビル・クラーケンの場合、腕力もありますからね。ピンチな要因が重なっているのも強いですね。
はてさて。このピンチ、どう切り抜けるか?次回をお待ち下され〜!!
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