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* 死闘!惑星オオウ 第11話

日時: 2016/11/25(金) 17:59:25 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022

第11話です。
願わくば“再興”

それではどうぞ。
 
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* Re: 死闘!惑星オオウ 第11話 ( No.1 )
日時: 2016/11/25(金) 18:00:08 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022




「ダイスケは何処にいるんだ?ジャリューキ??」

そう言ったのは、茶色で短毛。
父・ベン王似の“ケン・グレーデン”である。


「兄上。記憶が混濁(こんだく)しているのか?」

「俺達はハイエナの手引きにより、冷凍睡眠をしていたんだよ。」

そう答えたのは、ケンの弟。
白い毛並みで、長く垂れ下った両耳を持つ、
母・クロス似の“ジョージ・グレーデン”だ。


ケンは落胆する。

「そうか…。何年経ったかは解らないが、もうダイスケは生きてはいまい…。」


ジョージも落胆をする。

「そうだね。兄上。俺達の寿命と比べ、人の寿命は短い…。」


その様子を見た身の丈(たけ)30mの巨大生物。
ジャリューキは問う。

「王子、ダイスケとは一体?」


ケンが答える。

「人間。アムステラの人間だった男。俺とジョージの友だ。」


その言葉に。

「ワァ〜オ。」

大柄な淑女(しゅくじょ)。
QueenX(クイーンエックス)は驚いた。




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○クロガネの賛歌 第7章 “死闘!惑星オオウ”



 第 1 1 話 「 願 わ く ば “ 再 興 ” 」




・・・・
* Re: 死闘!惑星オオウ 第11話 ( No.2 )
日時: 2016/11/25(金) 18:00:58 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022







それは。約200年も昔のお話。
惑星オオウとアムステラ神聖帝国が戦争していた頃のお話。

ケンとジョージは、哨戒(しょうかい=偵察)を行っていた。
場所は山中。時は深夜である。この時間は攻めてこないモノと思われるが、
警戒は必要だ。何せ戦争中なのだから。

そこで…。


「う…。」


一人の人間が倒れているの確認した。
男である。年は25前後と言ったトコロであるか。
銃ではなく弓矢を携(たずさ)えている。

そんな男が、うめき声を挙げて倒れていたのだ。


ケンはこう言う。

「人間か。恐らくはアムステラの兵。」

「捕えなければならぬトコロだが…。」


ジョージ。

「兄上も感じるか?

 何か、この人の危害を加えるのは嫌な気分になる。」


ケン。

「実に不思議だ。俺もそう思う。」


ジョージ。

「山中の洞穴で介抱しよう。」


ケン。

「そうだな。それが良いのだろう。」


そうして、兄弟は、人間を洞窟で介抱した。





・・・・





それから三日が過ぎた。

男は目を覚まし礼を言う。

「君達の星を攻めている言うのに、

 手厚い介抱…。感謝としか言いようがない。」


ケンは答える。

「気まぐれと言うヤツだ。」

「どうにもお前をほおっておくのは、嫌な気がしたのでな。」


ジョージ。

「良くなったら、此処から出て行ってくれ。」

「俺達は敵同士。この関係は好ましくない。」

「お前達の基地に戻るがいい。」


男は口ごもりながら、こう言う。

「そうしたいのは山々なのだが…。」

「実は俺…。軍を抜け出したんだ…。」


ケンは驚く。

「抜け出した?」


男は続ける。

「何故か、ここの星の人達を攻撃するのは、凄く嫌な気分になったんだ…。」

「かと言って一兵士がそんな事言っても仕方がない。だから俺は軍を抜け出したんだ。」


ジョージ。

「ではお前、敵対するつもりはないのか。」


男。

「お前達がどう見るかは分からないが、俺はそう言うつもりだ。」


ケン。

「ともかく…。」

「良くなるまでゆっくりしていくと良い。」

「アンタ。名は?」


男は答える。

「ダイスケだ。すまない。恩に着る。」


兄弟はダイスケをかくまう事にした。





・・・・
* Re: 死闘!惑星オオウ 第11話 ( No.3 )
日時: 2016/11/25(金) 18:02:25 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022






戦争は激化する。
そんな中、憩(いこ)いの場所は、
ダイスケが居る洞穴であった。

王子である兄弟は、対等の関係と言うモノに飢えていた。
身分の差故の孤独感を味わっていたのだ。

そんな孤独をダイスケは癒してくれたのだ。

特にダイスケとの会話で印象に残ったのはこれである。


ダイスケは語る。

「俺の星はもうないんだ。」

「だから、今あるこの星が侵略のは嫌な気分になる。」

「不思議だよな。アムステラの兵として、

 何度か侵略戦争してきたのにな。」

「何故か、この『オオウ』がそうなるのは嫌な気分になるんだ。」


ダイスケは続ける。

「そう言えば、俺がかつて住んでいた星で、住んでいた地域も『オオウ』と言ったな。」

「犬の楽園だったと聞く。その中で俺達人間と共存してきたんだとさ。」

「でも、星の寿命が尽きる時、人間達の宇宙船と、犬達の宇宙船とで、

 別々に新天地を目指して逃げ出したんだ。」

「俺達は惑星ビルーモに辿り着き、先住民の奴隷のような暮らしをしてきた。」

「せめて、犬達は楽園のような暮らしをして欲しい。」


ケン。

「案外、ダイスケと俺達は同じ星出身なのかもな。」

「俺達もかつて、星から移住してきたんだ。」

「そして、その星で住んでいた場所を『オオウ』と言った。」


ジョージ。

「先祖の血が俺達を戦わせないのかもな。」

「事実は解らぬが、そう考えるのも面白い。」


ダイスケ。

「お前達兄弟に会えて良かった。」


ケン。

「俺もそう思うぜ。」


ジョージ。

「ああ、俺もな。」


ダイスケ。

「オオウ、どうなっちまうんだろーな?」


ケン。

「このままじゃ負けるだろうな…。」


ジョージ。

「倒しても倒してもキリがない。」


ダイスケ。

「お前達兄弟に会えて嬉しいが…。」

「この状況は責任を感じる。」


ケン。

「ダイスケのせいじゃないさ。」


ジョージ。

「悪いのはアムステラだ。」


ダイスケ。

「だが、惑星ビルーモもアムステラの属惑星。」

「その星出身の俺に罪が無いとは言い切れない。」


ケン。

「そんなに自分を責めるな、ダイスケ。」


ジョージ。

「アムステラの民であろうと、ダイスケはダイスケだ。」

「大切な友人のダイスケだ。気にするな。」


ダイスケ。

「すまない…。ありがとう。」


そして、戦争は終局を迎える。





・・・・
* Re: 死闘!惑星オオウ 第11話 ( No.4 )
日時: 2016/11/25(金) 18:04:12 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022






光、瞬(またた)く、アムステラの兵器群。

そんな中、ケンとジョージは、ダイスケにお別れを言いに来た。


ケンはこう言う。

「ダイスケ。お前と会うのも、これが最後だろう。」

「お前と出会えて良かった。そう思う。」


ジョージもこう言う。

「お前との時間、楽しかったぜ、ダイスケ。」

「運が良ければ、また会おうぜ。」

「桜咲く、フタゴマウンテンの木々の中でな。」


ダイスケは流れる涙をぬぐいもせずにこう言う。

「ケン…。ジョージ…。最早言葉も無ぇ。」

「生きろよ。生き抜くんだぞ…!!」


そうして、兄弟はダイスケと別れた。





・・・・





戦地へ向かう途中。

兄弟が出会ったのが『ハイエナ』であった。


ハイエナは来るべく、オオウの再興の為、

兄弟に冷凍睡眠を勧めた。


兄弟は反対した。

最後まで戦い続けたいと。


しかしハイエナは言った。


「ダイスケと同じ人々を助けたくはないか?」と。


ハイエナは兄弟とダイスケ達の関係を知っていたのだ。


そして、オオウがアムステラ属惑星として発言権を持てば、

惑星ビルーモのダイスケと同じ種族達を救う事が出来ると言った。


故に…。


兄弟は冷凍睡眠をする事にした。

まだ見ぬ、ダイスケと同じ種族の者達を救う為。





・・・・
* Re: 死闘!惑星オオウ 第11話 ( No.5 )
日時: 2016/11/25(金) 18:05:04 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022






そして時は現代。2人の王子は目を覚ました。
まずジャリューキは2人の父であるベン王が、
戦死した事を伝える。


ケンはその事実に涙する。

「そうか…。父上は死したか…。」


ジョージもまた涙する。

「誇りに思う。偉大な父だ…。」


ジャリューキは問う。

「では仇討ちと行きますかな?王子??」


ケンは答える。

「もちろん、その気持ちはある。」

「だが、今はオオウを再興すべきだと思うのだ。」


ジョージは続ける。

「レアメタルも発掘しつくされ困窮(こんきゅう)しているのだろう?」

「まず戦える状態に持って行かなければ話にならない。」

「また、今はどうなっているか解らないが、ダイスケと同じ種族の人々を救いたく思う。」


ケンはこう言う。

「まずは星を豊かにしたい。」

「オオウの祭壇でそれは可能であろうか?ジャリューキ??」


ジャリューキは答える。

「残念ながら、ケン王子…。

 オオウの祭壇の科学力を持ってしても、

 この状況は改善できませぬ。」


「1億と1万4千年は優れた科学でしたが、

 今は全てが全てに優れる万能な科学と言う訳ではないのです。」


「肉体に変化をもたらす科学と、新たな生命体を作り出す科学は、

 今を持って尚、優れていると思われますが…。」


ここでQueenが口を挟む。

「肉体に変化をもたらす科学…!」

「新たな生命体を作り出す科学…!!」

「正規のルートでは忌み嫌われる科学ではありますが、

 国の暗部ともなれば、喉から手が出る程に欲しい科学でしょう!!」


そしてQueenはこう言う!!

「ケン王子に、ジョージ王子!」

「そしてミスター・ジャリューキ!!」

「ここはこの私に任せては貰えませぬか?」

「オオウの再興!必ずや成し遂げてみせましょう!!」


ケンは答える。

「ハイエナ…。否(いいや。)」

「今はドクトル・ベイベーと名乗っているのであったな。」

「Queenよ。ベイベーの指令の元、このオオウの祭壇の解放に来たと聞く。」


ジョージがこう問う。

「Queenよ。お前はこの惑星オオウを救えると言うのか?」


Queen!!

「 “ は い ” で し ょ う ! ! 」


ケン。

「良いだろう。Queenよ。この件はお前に任せるとする。」




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それから3ヶ月が経った。そして惑星オオウは…?








* Re: 死闘!惑星オオウ 第11話 ( No.6 )
日時: 2016/11/25(金) 18:06:28 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022

ーーーーーー





 ・・・続く。




* Re: 死闘!惑星オオウ 第11話 ( No.7 )
日時: 2016/11/26(土) 08:03:55 メンテ
名前: 春休戦

・・・なんと。オオウの由来の残る半分も関わって来ましたか。
そして今、扱える範囲ではバイオテクノロジー面に特化した感じのオオウ祭壇。
これでもってオオウ再興とは一体何をどうやったのかに期待ですねー。

そういえば百文字達の目的もまさにココにあったのだけど・・・。
サイボーグ化してますし、何を今更ですかね。そこから元に戻れるとか言えば話は別ですが。
でもそうなると、むしろバトゥロが(シエンヌの為に)食いついて来そう。(w
* Re: 死闘!惑星オオウ 第11話 ( No.8 )
日時: 2016/11/26(土) 15:58:07 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022

>>春休戦さん
オオウの由来自体、これ以上出すトコないだろうなと思っていたので、
今回の話に絡めてみました。王子達が冷凍睡眠する理由も欲しかったですしね。
まぁ、ちょっと詰め込み過ぎな気もしますがw

オオウの祭壇は、やはり1億年以上前の産物なので、全部が全部が万能なのは、
ちょっとやり過ぎかなぁと思っていたので、実際戦争に使った範囲以外は、
特別特化したモノでは無いと言う事にしました。
それだけ昔の科学力で、今も尚通用するのも十分凄いですし。

再興は頭に朧気にあるのですが、文章化した時どうなるか、まだ未知ですね。
ここで締めに向かわないとなので、上手くまとめたいトコロです。

百文字達の目的はここにありました。でも今は昔。
今は今でやる事(ドクトル・ベイベーへの復讐)がありますから。
けど、子を為す為に、オオウの祭壇へ向かう未来も見てみたかった気もしますね。

バトゥロはどうでしょうかね?シエンヌの為なら食いつくかも知れませんね。
シエンヌ的には、ドッグメェンの仇討ちの気持ちがあるだろうから、
今の姿を受け入れているだろうけど、バトゥロ的には元に戻って欲しいのかも。
* Re: 死闘!惑星オオウ 第11話 ( No.9 )
日時: 2016/11/28(月) 08:23:47 メンテ
名前: フィール

200年前のアムステラの人「ダイスケお前何してくれるねん」

元ネタ的に考えて彼が山岳戦において戦力として期待されてただろう事は間違いないでしょう。
それを現場で突然失ったアムステラ軍、しかもそれに前後してクラケット司令も無くなってる訳で。

現在のアムステラ人「ダイスケよくやった!」
しかしダイスケの行動の結果、アムステラとオオウの協力の可能性が僅かに残った訳で。世の中何がどう転ぶかわかりませんね。
* Re: 死闘!惑星オオウ 第11話 ( No.10 )
日時: 2016/11/28(月) 20:55:01 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022

>>フィールさん
200年前のアムステラの人から見たら、ダイスケかなりやっちゃいましたよねw
やはり元ネタ的に山岳戦の期待が大きいだろうから、居なくなっちゃうのは困ったモノです。
クラケット司令も死んじゃったし、この辺、アムステラが不利だった時なのでしょうね。
まぁ結果を見ればアムステラが勝つ訳ですが、不利な時もあったと言う事でしょうか。

でもやっぱ、現在のアムステラの人からみれば、よくやったと言ったトコロでしょうね。
恐らくは次で終わり(だと良いなぁ)と思うので、協力の可能性は決して低くはないでしょう。
世の中、塞翁が馬と言ったトコロでしょうか?さぁ果たしてどうなるか?と言ったトコロですね。
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