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* 怪傑ミルットの挑戦・第八話

日時: 2014/11/10(月) 00:02:38 メンテ
名前: フィール

この物語には以下の要素が含まれます。

・設定ブン回し
・ブン投げ
・投げっぱ

これらの要素が気にならない人はゆっくりしていってね!
 
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* Re: 怪傑ミルットの挑戦・第八話 ( No.1 )
日時: 2014/11/10(月) 00:04:18 メンテ
名前: フィール

【オーデッド隊事情から見るこの星の侵略難度】

「ふひぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

頭から汗の湯気を出しながら若い女が椅子にもたれていた。俗にいうアヘ顔で。
左目の下にある傷の様なものはメイクなのか入れ墨なのか本物の傷なのかは判別が難しい。
俺が知ってるのはこの女が昔アクートって奴の部下だった事ぐらいだが、
彼女が積極的に過去を語ろうとしないので誰も彼女の顔については追及しないし俺もそれに合わせている。

今日は約二ヶ月に一度の部隊全整備報告の日、彼女が一番しんどい日だ。
俺は自販機から二本お茶を購入し、一本を彼女の前に置いてやる。

「ようお疲れさん、デサンドール・・・でいいんだよな?」
「いつも会ってるじゃないですか、私の汗の臭いお忘れですか?」
「区別つかねえよ!人を勝手に汗フェチ仲間にするな!」
「あっ、お茶ありがとうございます。よし、これでもう少し汗を出せます」
「汗から離れてくれ・・・、で整備報告は間に合ったのか?」

俺は汗の話題からそらしつつ気になる点へと話を移行させる。
俺達の部隊に与えられる予算を左右するイベントだから当事者から早めに聞いておきたかった。

「ご心配なく」

お茶を一飲みすると同時に顔に汗を一気に浮かべながらデサンドールは笑顔で応えた。多少はマシになったか。

「今回は色々大変でしたけど、何とか必要分の予算をもらえる方向で行けそうです」
「色々ってのは?」
「ゾラさんの四脚特殊格闘チップ、副隊長のナノマシン兵器、カエデ様の専用パーツ取り寄せ、
ダードルさんの連装砲のパーツ交換、隊長とコマーさんの機体の修繕と再塗装」
「それ全部今日中にやったのか?」
「はい、整備専属の人と一緒に今日の朝からさっきまでずっと。ギリギリまで整備やりきって
報告書提出して何とか間に合って解散した所です。今回はザイードさんやニーナさんや貴方が
変更も修理もいらなかったのが幸いしました」

ザイードさんとニーナは確かに俺達の中では損耗率の低い戦い方をしている。
ザイードさんの場合は戦術評価においてはしょっちゅう注意されてるぐらいに引き気味に戦っている分
整備班にとってはありがたいのだろう。ニーナは単純に倒されにくい戦い方が抜群に上手い。
あの女が防御も回避も出来ずに被弾する時となると、うちの隊長をかばう時ぐらいだろう。
俺は単に今回は運が良かっただけだ。今月はひたすら前に出て斬り続けていたら相手の攻撃よりも先に
撃破出来ていただけの事だ。

「もう本当にギリギリでしたから、羅甲標準型の検査はバリーズブートキャンプで済ませましたよ」
「どういう事だ」
「標準型を全部並べさせて、BGMに合わせてエクササイズさせて、変な音したりバランス悪いのは
検査、残りは合格って判断で」
「いいのかそれで・・・」
「誤解されがちですがマーシャルアーツエクササイズは軍用に洗練された運動です。
ですからそれを再現できれば人体も機体も異常なしと見ていいんですよ」
「通るのかそれで・・・、それにしてもお前が他の整備員と一緒に働く必要は無かったんじゃないか?
そんなにフラフラになるなら休んどけよ」
「出来ないんですよ。ナノマシン系兵器管理資格と二脚外格闘プログラミング第二種と
カエデ様取扱い検定1級の全部持ってるの部隊では私だけですから」
「最後のにもツッコミたいが、それ以外の二つも一体いつ取ったんだ?あれ合格率凄い低いって聞いたぞ」
「前の部隊にいた時に取らされたから・・・、どっちもハタチ前後ですね」

そう言えばアクートの乗っている機体の整備にも必要な資格だったな。二脚外格闘プログラミングは。

「それに整備の人達が締切と戦いながら全力で絞り出す汗はこの日しか味わえないんですよ!
整備主任のメタボ汗、副主任のフケ混じりの汗、私より若い新人整備士の水っぽい汗!フォォォォォォ!!」
「感心した俺が馬鹿だった」
「でもアレですよね。ウチの部隊がこんだけ多種多様になってるのって地球人との戦いの影響ですよね。
地球人のメカの進歩スゲーって思ってたけど、冷静に考えるとこの戦争始まってからのアムステラも
相当に軍の全体が変化している気がします」

デサンドールの言う通りだと俺も思う。地球人との戦いで俺達もまた進化している。
オスカー将軍の連れてきた部隊とか本当に色々すごいらしい。

「お互いに軍力がどんどん強化されていって、・・・はあ、この戦いいつ勝てるんだろうな」
「ただマシンパワーが上がるだけでは時間がかかると思いますよ。経験や知識を貪欲に
取り込んでいかないといけないと思います」
「あの人達の様にか?」

俺とデサンドールが頭に思い浮かべた人達はきっと同じだろう。
うちの隊長と同年代人物の顔が浮かび上がってくる。脳内にも、たまたまつけた休憩所のテレビにも。

うちの隊長と同世代の、未来のアムステラを担って行くであろう人物二名が、たまたま見た地球の番組に出ていた。

「トワイス快王・・・ですよね?」
「ああ、何やってるんだあの人」
「しかも影狼の隊長さんもいます」
「ってか稲荷仮面って何だよ!」

稲荷仮面とかタリーナとか名乗っていたけれど、あの狐面やあのエルフ耳は間違い無くあの人達だ。
どうやら快王がこのプロレスのヒールのボスで、かげちょーは敵の敵は味方論でミルットとかいう
痴女と組んでるのと、トワイス快王はこれからキャベスというロートル臭い爺さんと戦うという所までは理解できた。
理解できたがどうしてそうなったのかがさっぱりわからないが。後、画面の端のコスプレ女二人は本当に誰だよ。
取りあえず明日からしばらくの間、あの二人を見る度に笑いがこみ上げる事は確定している。

「うっわ、見てるだけで変な汗出てきました!私皆呼んできます!」
「ああ、録画は任せとけ!」


怪 傑 ミ ル ッ ト の 挑 戦 
第 八 話 『出 る か タ ワ ー オ ブ バ ベ ル (出 ね え)』

これはスーパーエージェントであるドリスが修斗大会にこっそり混ざった
アムステラ軍人を見つけ出し成敗する物語であーる!

◇◇◇
* Re: 怪傑ミルットの挑戦・第八話 ( No.2 )
日時: 2014/11/10(月) 00:07:33 メンテ
名前: フィール

【敗退者ルーム】

控室には折りたたまれて紐で縛って放置されたミスターカナディアン。
そんなのはどうでもいいとばかりに敗退者トリオは部屋の机に並べられたビールを見る。
そこに貼られているラベルを見てゲッパー達はニヤリと笑った。

「『脱出路確保にこの一杯!睡眠薬入りビール、キリンもグガー』、ほー、シャレが効いとるのう」
「にしても、20代の女が学生服着てビール飲む図って背徳感が半端ねえな」
「30代の男が小学生用のスク水着てビール飲みながらいうセリフ?」

三人とも部屋の右端の物体からは目をそらして酒を飲む。
部屋のスミのカナディアンには「勝手に酒を飲もうとしていたのでこうしました」
という説明が貼られてあった。

「うー、ムニャムニャ。ここのビール飲んだら急に眠くなったぞ〜」
「おい、カナディがなんか変な寝言言ってるんだけど」
「ほっとけ、カナディの変な寝言じゃ」
「そうね、睡眠薬が本当に入ったビールなんてあるかってのよ。あー!一仕事した後のビール美味しい!」

スタッフが誰も居ない事も気にせず、三人は目一杯ビールを飲みながらテレビで最終戦を観戦する。


◇◇◇

【マスクヒーローズ対ブラックデビルズ】

「青コーナァァァァ!武蔵と小次郎に例えられるほどの敵対関係にあった二人が手を組んだ!
誰が呼んだか仮面の二人!怪傑ミルット&稲荷仮面、『マスクヒーローズ』!」
「赤コーナァァァァ!そのオニギリはいつ作った!そしてオニギリなんかで寝返るな!
ラスボスなトワイスとおにぎり大好きマルーのコンビ、『ブラックデビルズ』!」

別にコンビになった訳ではないが、遠藤達が勝手にコンビ名まで決めてしまい、
観客の声援も二つに割れる。

「稲荷ー!最初は五木の枠取った最低の奴と思ったがよくここまで来たー!」
「マルー!毒を食らわば皿までだ!全員くっちまえー!」
「キャー、トワイス様カッコイイー!」
「ミルットー!エロかっこいい動き期待してるぜー!」

設定上はトワイスが優勝してしまうと世界がヤバイかもしれないのに、
ヒール側の応援も一定数存在するのが実にユデイズム。

「さあ急遽始まったこのタッグマッチ最初に動き出すのは四人のうち・・・おおっと!
いきなり演歌花道はミルットXを持ち上げて、これはタワーブリッジの体勢だー!」

素人客はさっそく裏切りかよ稲荷仮面と思ったが、通な客とリングにいる稲荷仮面以外の三人は違った。

「ひゅーほほほ、これはただのタワーブリッジではないってヤツね」
「ああ、反動を限界まで溜め込むぞ」

ギリギリギリとミルットXの背骨フレームに負荷がかかるがミルットは脱出しようとしない。

「あれはタッグフォーメーションAという奴だ、不用意に近づくなよ」
「うん、わかってるよタリーナ」

相棒にタワーブリッジを仕掛け、敵との間合いを見計らって解除、技を掛けられていた相棒は
反動で一気に体当たりをかますという、一歩間違えたらそのままミルットXがライフブレイクするタッグ技である。

ギリギリギリギリギリギリ

(この二人一体どれ程の信頼を・・・)

ギリギリギリギリギリギリ

(こりゃあ手ごわいよ。マルーはあんな事できる程タリーナと連携出来ない)

ギリギリギリギリギリギリ バキッ

「えっ」
「えっ」
「えっ」

ミルットXの背中から嫌な音が響き、稲荷仮面以外の三人があっけにとられていると
ライフブレイク音が鳴り響く。

「わー!本当に連携できてなーい!」

ミルットのライフが3から2に。そして稲荷仮面の獲得ポイントが4から5に。

「ちょ、稲荷仮面!」
「まだまだぁ!行くぞ続きましては英国紳士絶技・・・」
「おいこらタイ国戦士ぃ!私の手の動き見て冷静になれやぁ!」
「何の事だかなあ!くらえタワーブリッジネイキッド!」

両手をクロスした状態に持ち替え、演歌花道はミルットXを背負いながら連続ジャンプする。
ここに至ってようやく、通な客とリングの三人も素人と同じ答えに到達する。


「「「この男、このまんま7ポイント溜めて優勝する気だ!」」」

◇◇◇
* Re: 怪傑ミルットの挑戦・第八話 ( No.3 )
日時: 2014/11/10(月) 00:09:45 メンテ
名前: フィール

【控室の眠い三人】

「ほれほれ、ワカメ酒だぞー」
「わあいいただきまーす」

閉じた太ももの間にビールを流し込み飲むように催促するゲッパー。
その幼女のお漏らしめいたワカメビールに顔面からダイブするジェーン。
テレビをつけてビールを飲み始めてから数分、疲れた身体にビールがよく染み込むのだろうか、
ゲッパーとジェーンは凄い速度でヘベレケ状態になっていた。

「あはははー運動後って酔いが回るのはやーい!」
「サラマンダーよりはやーい!」

笑いながらウトウトし始める。このままだと後数分で眠ってしまいそうな二人にキャベスが声を掛けてきた。

「おいお前らちょっとテレビみてみい」
「なーにー!私達にはもう関係無い決勝戦がどうかしたのー?」
「うん、おかしな事になっとるんじゃ」

テレビ画面には稲荷仮面が味方のはずのミルットにタワーブリッジネイキッドをかけている所が映されていた。

「ゲッパラリーン!稲荷の奴本当に何がしたいんだよ」

ゲッパー大笑い、だが残りの二人の反応が違った。

「キャベスさん、これって」
「やっぱ嬢ちゃんもそう思う?」

真剣な目で画面を見ているジェーンとキャベス。ゲッパーとは明らかに反応が違った。
自分だけ蚊帳の外なのは気に食わないので彼はジェーンに質問する。

「おいおい、そんなになるほど面白い展開か?」
「あんた一番ベテランな癖に気付かないの?あの稲荷、決勝前とは別人よ?」
「んーそうか?俺にはこの画面の稲荷仮面も男に見えるけど」
「男女判別能力以外は本当にカスね。あなたの目くすんでいるわ」
「酒に酔ってますからー!で、別人なのはいいとして何で入れ替わるんだよ?そういうギミック今いらないだろ」
「そうね、私との勝負かミルットとの寝技でどっか負傷して代役を立てたんじゃないかしら」

と、その時だった。
控室の隅に置かれていたロッカーの扉が開き、黒づくめの男が転がりだした。
ミスターカナディアンと同じ様に縛られたその男は三人が見覚えのある仮面をしていた。

「「「げぇーっ、キン肉マンゼブラチーム中堅バイクマン!!!」」」

三人のボケが綺麗にハモった。
ロッカーに入れられていた稲荷仮面らしき人物はツッコミを返せない。
彼の頭部からはビールの臭いが強く発せられ、こんな状況にも関わらず寝息を立てていた。

「なんじゃこれは。台本には無い展開じゃよね?えーと非常事態ってヤツ?おいお前ら」
「グガー」
「グガー」
「なーに急に寝とるんじゃい、しゃあない、スタッフぅー!スタッフゥー!」

キャベスが呼んでもスタッフは来る気配すらない。

「おかしくね?なーんかおかしくねえ?イミワカンナイ!・・・うむ、取りあえずもう一杯飲んで落ち着くか」

ただ一人起きているキャベスは残っているビールに手を付け始めた。

◇◇◇
* Re: 怪傑ミルットの挑戦・第八話 ( No.4 )
日時: 2014/11/10(月) 00:12:01 メンテ
名前: フィール

【三対一の予定が二対二になって実は一対三でモー何がナンダカ】

「フンスー!」

タワーブリッジネイキッドに捕らわれていたミルットはミルットXの腰を全力でシェイクする!
パイロットがパイロットなだけにHな動きにしか見えないが、筋力補正が低いこの機体が
技から脱出するにはこうするしかないのだ。

ミルットXの腰をグネンウネンさせているとバキッという音が響き渡る。
演歌花道の右腕がとうとう限界を超え、肩からちぎれた音だ。
そして当然ながらライフブレイク音が響き、ミルットは無事に脱出すると同時に1ポイント獲得する。

「稲荷仮面、君は何しに来たんだ、本当に!この大会を無茶苦茶にする気か!」
「何を言ってるのかな?私も君もそこのマルーもヒールとして参加しているのだろう?」

やはりというべきか、リングにいる中で最初に違いに気付いたのはトワイスだった。
もげた右腕を左手で持って槍の様に構える『この』稲荷仮面を見て頭を抱える。

「・・・ひゅほ?」

しばらくしてミルットも稲荷仮面の限度を超えたおふざけを疑問に思い通信機能を使う。

「モシモーシ、情報部ー」
「こちら情報部、どうしたドリス?」
「ひゅーほほほ、ちょっとタイ国の情報部にユール少佐と連絡取れてるか確認してみて」

待つ事数秒、予想通りの聞きたくない答えが帰って来た。

「ドリス君、タイ国情報部がユール少佐と通信出来てないと答えてきた。君からそこにいる少佐に
返事をする様に伝えてくれないか?」
「無駄よ。だってさっきからハンドサインに全く反応しないんですもの。
あれは代役・・・いえ、トワイスの反応からして敵の協力者の可能性が高いわ」
「そうか、それじゃ何とかしてくれ。こちらも腕っこきの猟友会レベルの狙撃班を用意しているが、
彼らは動くと大会が成り立たなくなる」

丸投げされたミルットは出来る訳ねーだろと頭を抱える。
穏便に終わらせて脱出したいのにこの稲荷仮面に台無しにされそうなアムステラ軍人トワイス、
自分より上の力量二人分もしくは三人分を無力化するハメになった素人レスラーミルット、
お互いの目的が違う為、どちら側も同じぐらいにピンチ。
だが彼らは決して諦めはしなかった。このマジヤバイ状況を少しでも有利にする一手、
それを同時に実行した。

「ひゅーほほほ、ナイス演技よ稲荷仮面。そのままトワイスに取り入って隙をついて首をへし折っておしまーい!」
「マルー騙されるなよ、稲荷仮面は敵だ。君に任せる!」

二人の言葉を受けてマルーは駆けだす。
槍の様に構えた右腕と木刀が交差する。

「落ち着き給え、私はトワイスの味方だ」
「信じられるか!この大会の参加者全員色々おかしいけど、今のお前は特に変よ!
お前の何を信じろと!だからタリーナが敵というならマルーはそっちを信じる!」
「やれやれ、妙な流れになってしまったな。トワイス、君からもこの子説得してくれないか」
「あー稲荷仮面、そこのマルーはこの星に存在する流派の一つの最後の使い手だ。
まだ未熟だが、私とアビス・キャベスが多少指導してある」

トワイスの言葉を受け、稲荷仮面の未知の技への欲望センサーがオンになった。

「フフフ、マルーよ私の相手をしてもらおうか。私は稲荷仮面!君の敵だ!」
「お前本当にイミワカンナイよ!」

ミルットにとってもトワイスにとってもすっげー扱いづらいこの稲荷仮面。
それをマルーにぶつけて足止めする事で当面の問題は先送りされた。
二人は機体をサイドステップさせ、稲荷仮面とマルーが戦っている場所から対角線上に移動する。

「ひゅーほほほ、これで分かりやすいタイマンになったわね。後はズタボロのその機体を破壊するだけよ」
「そうだな、それで君の目的は達成されるだろう。確かにこの機体では戦う事すら難しい。だが!」

ロッキングフェスの両手が自らの傷口を抉り取り、装甲を剥がしていく。

「私こそが始りの英雄の化身なり!トワイスの仮の姿がタリーナであるのと同様に
このロッキングフェスも仮の姿にすぎん!今こそ目覚めよ最初の英雄エディットくん!」

ロッキングフェスを形作っていた装甲が全て剥がされ、その下から出てきたのは・・・、
当然の事ながらただの修斗だった。胴体に大会用のダメージセンサーが付いているのと
出力がショープロレス用に抑えてあるのを除いては完全に修斗でしかなかった。

「これこそがこの機体の真の姿、その名もロックソウル!」
「ちょ、それ反則」
「ああーっと!ついにトワイスの機体が変身したぞ!」
「やっぱりラスボスと言ったら第二形態ぐらいありますよね遠藤さん!」

ミルットの抗議は会場の歓声と遠藤達によって遮られた。
タニヤマからもゴーサインが出ているらしく、反則のアナウンスもされていない。

「ひゅーほほほ、あんにゃろめラスボスな立ち位置利用して無茶を通す賭けに出やがったわね!
立ってるだけで精一杯の機体がいくらか戦えるぐらいまで持ち直してからにー!」
「さあ始めようか、真実の英雄を決める為の戦いを」
「あんたがそういう事するならこっちもやってやるわよ、そっちがラスボスなら私はこの場にいる
たった一人のヒーローなんだからね!」

『BGM:こち亀で両さんが大暴れしてるときの曲』

そう言ってヤケクソになったミルットは操縦席から腰を上げ、両足で床を踏み抜くと露になった
内部配線部位に下半身を沈めこむ。
常人なら感電して即死の行為、というか常人ならまずコクピットの床を踏み破れない。
だが、怪傑ミルットはスーパーエージェントである。踏み抜けるし、電流はすっごい痛いけど死ななかった。

「うぐぐっ・・・この修斗はエンジンはヘボだけどジェネレーター部位は軍用と変わらないのを使ってるはず。
だったらそこに溜まっている未使用電力を外部に誘導すれば・・・」

トワイスからの攻撃を凌ぎながら配線を繋ぎ直していく。
ゲッパー戦でできた肩の穴を発射口に設定、予想威力は至近距離の羅甲級二機までなら大破可能、
だが当然こっちの機体も行動不能。

「この一撃で決めるわ!」

肩口が輝き即席の電撃砲が発射されようとする。

「ちょそれ反則」
「黙らんかい!これぞ魔王を倒す勇者の光の剣、KAIKETU・サンダーボルトじゃーい!」

ミルットとトワイスの視界が白く染まっていく。
どこか近くで聞いた事の無い効果音が鳴り響いた気がした。

「終了ー!なんという事でしょう、優勝は・・・!」

(続く)
* Re: 怪傑ミルットの挑戦・第八話 ( No.5 )
日時: 2014/11/10(月) 00:22:59 メンテ
名前: フィール

今回はここまで、唐突ですがこれで大会は終了。
次回エピローグの予定です。
今回のOPで、でっさんともう一人を起用したのはこんな理由から。

・カジワラさんの剣王推参の最新話プレイしてゾラの強さに驚く。
・と同時に改めてこの部隊の多種多様性に気づく。
・整備とか大変だろうなーと思い、でっさんが一斉整備点検に駆り出される話を書く事に。
・利き手役は本来の相方の天才様だとボケ倒しになるのでツッコミ役の彼を起用。

ではまた次回〜
* Re: 怪傑ミルットの挑戦・第八話 ( No.6 )
日時: 2014/11/10(月) 22:50:14 メンテ
名前: 春休戦

お疲れ様です!
でっさん、元アクート隊かいっ! よくまぁオーデッド隊へ異動させて貰えたナァ。
でっさんの異常性癖>有能さって事で、体良くオーデッドへのごますり&恩売りの一手にでもされたのかな?
なんにせよ、でっさんの重要性が再認識された事ですね。(デサン? その呼び方の差異もちびっと気になるけれど)

>ナノマシン系兵器管理資格と二脚外格闘プログラミング
後で気付いたんだが、影狼隊にも必須だわこの資格持ち整備士。(www
(妖爪鬼の格闘プログラムも、蛇腕を考えると通常のプログラミングじゃ対応出来んもんなー)

そして簀巻きにされたカナディアン! 良かったな、まずはその程度で済んで。(www
『キリンがグガー』もツボったけど。『この』稲荷、めっちゃ生き生きしてるよ!!(www
以降の展開もそうだけど、すっげー『こいつならやりかねん』オーラが漂いまくりだよっ!!

で、まさかのユール簀巻きもビックリ。トワイスに気を取られて搦め手を受けたか。休憩時間に何があった?
一方。流石にキャベスは毒物耐性も高いんだなー・・・って、自分に自爆追い打ちかけんな。(www

でまー、試合の方も珍しくマルーの意見に同意せざるを得ない。(w
まぁ欲望センサーが働いたのなら仕方が無い、と。読者的には言えるのだけれどね。(www

しかし、詰め込み学習とはいえキャベス、トワイス、稲荷と熟練者’sの指導を受けられたマルーは幸運である。
めったにない(つーか、基本的にありえねー程の幸運だ)ぞ、こんな機会。(w

・・・んで、相変わらずツッコミ処が多くて思わずジモンド化するのだよなぁ。
全部書いてたらキリ無いけど。『猟友会レベルの』狙撃班って。なんかビミョーすぐる。(www

そしてもう終了? 終了ナンデ? というとこで最終話とエピローグに期待いたしましょう。(^^)
* Re: 怪傑ミルットの挑戦・第八話 ( No.7 )
日時: 2014/11/10(月) 23:22:40 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=7098022

でっさんキター!でっさん元アクート隊だったのか・・!!
メカニックだった過去があったのは知っていたけれど、アクート隊とは思わなかったなぁ。
にしても、そろそろ剣王推参で、素顔出すかなぁと思っていたら、
丁度良く素顔がお絵かきBBSに!ありがたくアイコン化させて貰いますッ!!

多種多様な機体なだけに整備大変そうですねー。
バリーズブートキャンプが出てくるとは思わなかったw確かに検査出来そうww
相変わらず汗フェチだし、でっさんの行動の参考になります♪

それはさておき、タッグマッチ!タッグだと思ったら裏切られたー!?
タッグフォーメーションAだと思ったら、折られた後、
タワーブリッジネイキッドに移行をしたぁー!?ウォーズマンもビックリだよ!!?

それから一気に話動きましたよね!!
これは一体誰が勝つんだろう?次回のエピローグが楽しみだなぁ〜。
あ、ゾラの強さは意識しました。此処までちょっと簡単だったから、
少し強めにして良いかなぁ〜とあんな感じになったのです!!
* Re: 怪傑ミルットの挑戦・第八話 ( No.8 )
日時: 2014/11/16(日) 01:34:33 メンテ
名前: フィール

こめありがとうございます。

>でっさん移籍の真実
1:傭兵時代のアクートに拾われてメカニックになるが、正規兵になった前後で別部隊になった。
2:アクートのやり方とか女性の扱いについていけなくなって精神を病む。んで復帰後こっちに配属。
3:部隊の機種増やしすぎてアップアップしてるオーデッドを見てられなくなったアクートに「お前向こう手伝ってこい」と言われた。
4:上記1〜3の様な建前で入隊したが、実はアクートと今も通じているスパイ的役割。猪武者なオーデッドの動向を何時でも把握できればアクートが手柄ハイエナし放題!
お好きな理由をお選び下さい。

>ユールが隊長にやられた理由
仕方ないんや・・・!ラーメンマンと拮抗した実力者のキン肉マンやバイクマンですら
リング外でレッグラリアートされたら気絶するサダメなんや・・・!
つまりはそういう事です。

>猟友会レベル
これは「範馬勇次郎を捕獲できるレベルの」と読み替えて下さい。

では次回、エピローグ!優勝者発表!
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