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* ウルトラマサイ第一三話

日時: 2012/06/18(月) 13:07:56 メンテ
名前: フィール

もう一度言っておこう!予定通りみょん覚醒回です。
ではどうぞ。
 
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* Re: ウルトラマサイ第一三話 ( No.1 )
日時: 2012/06/18(月) 13:08:31 メンテ
名前: フィール

【アフリカ中央・アムステラ作戦司令支部資料室】

「うむむ…」

金髪の男が眉をしかめ、資料室の机に広げた戦闘記録に何度も目を通していた。
ケブレ家14代目トワイス・ケブレ、27歳。
代々アムステラのあらゆる武術と軍略を記録し保管してきたケブレ家の次男に生まれた彼は
その才能と経験を若くして発揮し、24歳の時に彼の父トゥルース・ケブレが辞退した事で
空位となった快王の座に就き、また、兄と姉が共に戦死した事で他に継承者のいない
ケブレ家の当主の立ち位置もこの年に手に入れている。

快王の世襲ともとれるこの出来事に批難の声もあったが、トワイスはその声に反論する事なく
この三年間の実績で己の資格を証明してみせた。
騎士の技量と測る操兵演舞大会では、型の部門で白盾騎士団のアレス・ヘルストロームと
熱戦を演じ準優勝2回、ドドス星との戦争後ケブレ家に返還されたスターシルバーの剣を
完璧に使いこなし、地球との戦争でもアフリカの戦場に対し適切な指導を続けていた。

そんな彼を悩ませているのはアフリカ南部の報告書だった。
上層部に通されている書類と戦況の進展の間に矛盾がある事に気づいた彼は
開戦当初からの全ての報告書を集め事実関係を洗ってみた。
すると、戦略的に非合理的な箇所が数え切れない程発見されたのだ。

「この進軍は何だ、この用途不明の物資補給要請は何だ、この作戦概要は何だ、
この信頼に値する要素が欠片もない羅根という冗談みたいな機体は何だ」

記録書類を一枚読み切る度に混乱は増していく。
ボギヂオ・クラケットは名将では無かったのか?
サスーケが提出したボギチオの動向への評価とトワイスの今見ているこの資料、
一体真実はどちらなのか?いや、ひょっとしたらどちらも間違っているのではないか?
そして、サスーケの報告が自分達を誤魔化すためのものならば、彼は誰に従って
虚偽を行なったのか?ボヂギオの後ろには別の司令役がいるのか?

トワイスは自分の疑問を解決する為にボヂキオとの意見交換を試みる事にした。
だが、モニターの前に現れたのはジョーゲンという補佐役の男だった。

「作戦内容の報告の矛盾ですか?なにぶん、南アフリカの地球人どもは
軍事的な常識が欠如している様でして…、結果として非合理に見える作戦を立てる必要があるのですよ」

戦術記録を見る限り軍事的な常識が欠如してるのは君達の方に思えるのだが、
そう感情的に問いただしたくなるのを堪え、トワイスは反論を述べる。

「その君達の言う一見非合理な作戦が必要なのだとしても、実際の所侵略は進まず
こちら側の兵士の犠牲は着実に数を増している。作戦の効果が数字として出ない以上、
人事の異動と一時撤退が適切ではないだろうか」
「トワイス中佐、指導には感謝いたしますがそれを決めるのは貴方ではありません。
それに、書類と現場との食い違いは多かれ少なかれ存在するものです」
「そうか…忙しい所時間を取らせて悪かった。これで失礼する」

ジョーゲンとの通信を切り、書類を記録室に返還したトワイスは白紙にペンを走らせ
アフリカ南部への出撃許可請願書を作成する。

「私が感じた指揮系統の乱れ…本当にジョーゲンの言う通り敵の異様さからくる誤差なのか、
この目で確かめた方がいいな。さて、出撃の名目はどうするかな。正直にアフリカ南部基地の
指揮系統の不透明部分調査などとは書くことは出来ない」

しばし考えてからトワイスは作戦目的の箇所に『ロイヤルナイツ機の予備パーツ運搬』と書き込んだ。
少し前に、サスーケがロイヤルナイツ機が揃って整備不良を起こしたので予備機体で戦うと
報告していたのを思い出したのである。

「成程、こうして実態との差が存在する書類が出来るわけか。くっくく」

報告の不備の追求をせんとする自分が嘘の書類を作成してしまった事に気付き、
トワイスは静かに笑った。

◇◇◇
* Re: ウルトラマサイ第一三話 ( No.2 )
日時: 2012/06/18(月) 13:09:13 メンテ
名前: フィール

【レゼルヴェ戦場】

同じ箇所に正確に二度撃ち込む必要、攻撃範囲の狭さ、弾速の遅さ、
戦術用レベンネの欠点を並べれば防御不能の一撃必殺である点を考慮にいれても
使いがたい兵器であるのは間違い無い。

事実、この戦いでもオシリスの傭兵ジュンによってアメリカで使われていたものと同じである事が
あっさりと見破られ、戦力的な数値で見ればレベンネの脅威はほとんど無くなった。

だが、それにも関わらずレベンネの力にレゼルヴェを守る彼らは押されつつあった。

「…うわわわわ!」

足元に着弾したレベンネに対し必要以上に大きく回避行動を取るアナンド。

「アナンド君、怯むな!料理も戦闘も恐怖に飲まれたら全てが台無しだぞ!」
「ンなこと言われてもあのレベンネってのマジ怖いっすよ!理屈じゃ大したことなくても、
あのゲヒ侍の妖刀よりもヤバイ、何かがヤバイ気がするんです」

人の歴史の積み重ねをゼロにし全てをやり直す事を起源とするレベンネは、
それ故に人間の本能に強い恐怖を呼びかける力を持つ。
一流の腕前があるとはいえミューが単独でアメリカ国境を突破出来たのはレベンネの
この副産物、人避けの力があったからである。

他の兵士達はそれぞれの引けぬ理由と士気の高さによりレベンネが発する図りきれない恐怖を
辛うじて耐えていたが、本能で経験の不足を補っていたアナンドはレベンネから感じる恐怖を正面から受け
とても戦える状態では無くなっていた。
既に自分達の周囲に何発ものレベンネの初弾が撃ち込まれており、次はどこが狙われて海と化すのか
という得体のしれない恐怖にアナンドはアルヘナーガをあっちこっちへフラフラと移動させ続ける。

「無理、絶対無理ー!俺が戦場で!こんなのに勝つなんて!バクシーシバクシーシ!」
「馬鹿やろう!こっちはそんな事はとっくに織り込み済みなんだよ!」
「ひっ!」

今まで穏やかだったシリングの怒声にアナンドはレベンネへの恐怖も一瞬忘れ怯える。
シリングは大人しくなったアナンドに今度は声のトーンを落として諭す。

「いいか、例え君が10000年に一度の絶好調でもあの三人に勝てないのは
ここにいる全員が分かってるんだ」
「俺そんなに信頼ないっすか」
「だが、ワンコイン定食にはワンコイン定食の利点がある。
あのレベンネという兵器だって君が工夫をすればどうにか出来る。
いや、君こそがこの戦場のレベンネ対策担当者に相応しい」
「え?あるの?オッサンあのよくわかんない兵器の対策思いついたの、パネエ!」
「ああ、そのアルヘナーガの放水で一撃目の着弾を相手側に押し流せばいい」

言われた通りに地面に撃ち込まれたレベンネのうち一番近いものに放水してみると、
周りの地面ごと攻め込んできたミュー達の方へと流れていく。
シリングの言葉に間違いなく、これは安全にレベンネを押し戻せる放水という
手段を取れる機体に乗ったアナンドにしか出来ない事だった。

「ヨッシャー、もうレベンネなんて怖くないぜー、何発きても二発目撃つ前に即押し戻す!
ねえ、そこの姉ちゃんどんな気持ち?切り札っぽいの俺みたいな雑魚に無効化されてどんな気持ち?」

ミューが頑張って撃ち込んだレベンネを次々と放水でどんぶらこーと押し流し、アナンドは元気一杯挑発する。

「ならばこうするまでだ」

レベンネ用ライフルを背負い、通常弾とブレードの装備でミューはアナンドに接近する。
レベンネを撃つのに邪魔になったアナンド、及びその先のジュンとシリングを優先的に撃破するために。

「ギャー、こっち来たー!得体のしれない恐怖をうち払った先には得体の知れまくった
わっかりやすい恐怖がマッハ!シリングさん、これは押し流せないです!」
「それは分かっていると言ってるだろう!下がれ!」

シリングの修斗がフライパン型の盾を構え、ミュー機の射撃を受け流す。
僅か数瞬で盾は破壊されたが、彼女と戦える存在が割って入るには十分な時間だった。

「お前の相手は僕だ!」

デスプレイヤーのグレネード弾がレベ装羅甲の前進を止める。

「旧型もどきか、その限りある装備でどれだけ私を止められる?」

細身の3型をモデルフレームとしたデスプレイヤーの弱点、重量制限による
装備弾数の少なさをミューは一目で見抜いていた。肩のミサイルにグレネードライフル、
収納式の武器腕という近中遠距離フルセットで強力な装備を無理やり詰め込んだ
その機体はシミュレーションならともかく、実弾を積んでの戦闘では
スピードを維持するためそれぞれの武器の弾数及び耐久度は極限まで低くされている。
ミューの読み通り両腕のブレードは数度盾で受けただけでヒビが入り、
ミサイルとグレネードもそれぞれ4発撃っただけで空になった。

「多少は出来る様だが、それで打ち止めだろう?では、反撃させてもらう―」
「マルーさん、『タウロスモード』だ!」「了解よ!」
「…なに?」

四足大型機体、修牙がデスプレイヤーの横に並び立つ。
ダークラビットと同じ格闘タイプ、ならばパイロットの技量からしてこいつは
自分の相手にはならない。ミューはそう考えていたがそれがそもそもの間違いだった。

突如デスプレイヤーが修牙の背に飛び乗ると、修牙の背が開き未使用のグレネードライフルが
現れる。デスプレイヤーは下半身を修牙と一体にしたままグレネードをレベ装羅甲に狙い撃つ。

「四足は旧型もどきの弱点を補う武器庫か!」

ミューはフォヨンがサーチした敵の数と実際のズレの事を思い出した。
あの時はこの修牙が数に含まれていなかった。フォヨンのサーチの外にいたのだと思っていたが、
実際はこうやってドッキングしていたのかもしれない。

「反撃の暇なんて与えない、僕はお前よりも強い奴を倒す為にこの戦い方を選んできたんだ。
こんな所で負けてなんていられない!」
「こいつ…一体どんな経験を得てこんな戦い方を!?」

修牙から分離し、飛びかかるデスプレイヤーの両手には刃こぼれ一つ無いブレードが輝いていた。
* Re: ウルトラマサイ第一三話 ( No.3 )
日時: 2012/06/18(月) 13:10:25 メンテ
名前: フィール

◇◇◇

【引き続き戦場】

「ヘアーッ!」

再度、マイズラッガーがサスーケを襲う。
だが、片手でキャッチされそのまま頭部装甲は握りつぶされてしまった。

「もうその技は見飽きたわ。まあ中々面白かったぞ」
「くっ、私ではアゴナガーイ達の仇は取れないのか!」
「下がってろ、ズラ」

エモンドのダークラビット、続いてアンティエのブラッドスコーピオンが修斗の前に出る。

「オメーの機体は特殊武器と連携無しじゃあ戦えないだろ」
「そっ、だからここは撤退して途中でアゴとダル見つけたら拾ってやってよ」
「分かりました、どうかご武運を。皆様申し訳ありません、ズラナンデス機は
鎌瀬とアゴナガーイを回収し撤退します!」

逃げるズラナンデスをサスーケは追わなかった。
彼にとってこれは相手の戦力と士気を削ぐ事を目的とした戦闘であり、
既に無力化した相手を深追いする必要は無かった。

「よしよし、良い具合にレゼルヴェのエースが俺の相手をしてくれたの。
あっちではミューが動き出したしここまでは順調じゃい。フォヨン、お前の出番だぞ」
「了解」

サスーケに声を掛けられ、今まで二人の後方でじっとしていたフォヨンの夜行がついに動き出す。
機体を左右に揺らしながら近づくにつれその姿がぶれ、一体が徐々に二体へとなっていく。

「分身か、へっ、これまでの二人に比べたら大人しいじゃねえかアヒィ!」
「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」
「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」
「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」
「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」「魔眼フォヨン参る」
「ちょw多いしwお前忍者漫画に帰れw」

一体が二体に増えてからまたたく間に二体が四体、四体が八体、八体が十六体に。
レゼルヴェ側全員よりも多くなった夜行が右手にマシンガンを構え一斉に
ブラッドスコーピオンに向かって発射した。虚実入り交じった無数の銃弾が
ブラッドスコーピオンを破壊―出来なかった。

「あっぶないねぇ」

『“鉄蹴撃破の流儀(モード)”レッキングボール』!鉄球が高速回転により地面を抉り出来た
即席の塹壕と回転する鉄球自身によりマシンガンの弾を逸らし軽減していた!

「にしてもゴキブリかっての、いちいち全部相手してられないわ」
「んじゃあ分身野郎にはやっぱこれだよな姉ちゃん、すんませーんジュンさんこっちにスモーク一丁!」
「はーい、おばさんもう撃ったわよー」

薄い煙幕が夜行ズの周囲、足元に撒かれる。戦闘を阻害せずに分身は暴けるバスーカ職人の技だった。
これで煙の被さり方が不自然な奴は全部偽物だと判別できる。

「はずだったんだがよぉ…」
「全部wブレなどw無しw」

夜行ズ16機全部極自然に足元の煙がなびいている。

「その場の状況を再現し映像を調整する事など―」
「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」
「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」
「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」
「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」「俺には簡単な事だ」

状況変わらずマシンガンを撃ち続ける16の夜行、そして妖刀に手を掛けたパワードも
攻撃を仕掛ける。

「さあっ、この皮剥の抜刀を見るがいいわ!と、見せかけて!」

皮剥ではなく、篭手に隠した小太刀を抜き放ちダークラビットの足に突き刺す。
皮剥の抜刀を警戒していたエモンドは持ち前の機動力を活かせず小太刀を避けられなかった。

「チィッ、嫌らしい戦い方しやがって!」
「ゲヒヒヒヒ、このまんま俺達にロクに対応出来ぬまま破壊されるがいい。
お前らがやられれば、いずれギガントも連戦の果てに潰れるわい!」

◇◇◇
* Re: ウルトラマサイ第一三話 ( No.4 )
日時: 2012/06/18(月) 13:11:12 メンテ
名前: フィール

【レゼルヴェ、戦闘機格納庫】

試験終了後、ジュダ・ミョンウェーとバッドローはレゼルヴェの軍人に連れられ戦闘機の格納庫に来ていた。
いや、正確には軍人に呼び止められて逃げ出したジュダを担いだバッドがここに来ていた。

「ご協力感謝します」
「いえいえ、でジュダ、お前一体この人達に何したんだよ?」
「離せバッドー!こいつらはきっと私が軍にいた頃の仕返しをしにきたんだみょん!
嫌だー、ルイ主席の隠し持ってた女性用下着でランバダ踊らされるのは嫌だー!」
「本当に何したんだよお前!!」

ジタバタ暴れるジュダをバッドは軍に引き渡す。元軍人とは思えない身体の軽さに今更ながら内心驚く。

「離せー!民間人になった私に何をさせる気だー!」
「あー、まず最初に言っておくとお前の軍籍はまだ残ってるんだが」
「えっ」
「えっ」

ジュダとバッドの声が綺麗にハモった。

「革命のドタバタで行方不明扱いになってただけで辞表も無いし、勤務態度は酷かったが
本人不在の間にクビにするほどでも無かったしな」
「だったら今までの試験は何だったんだ!私が軍人のままだったのなら早く言ってくれればよかったのに」
「言ったら『もう軍なんかで働きたくないでござる!私は友達の付き添いで来ただけでござる!』
って言って逃げてただろお前」
「何故分かった!エスパーか!」
「と言うわけで、試験の結果も良好だったしお前にはこのまま軍に復職してもらうぞ。
バッド君ご苦労さま。このアホの世話は我々にお任せ下さい」
「よかったなジュダ。それじゃあ俺はブブラカ達探してくるわ」

晴れ晴れとした顔で去っていくバッドにファックユーと中指を立てながらジュダは奥へと引きずられていった。
連れられていった先、そこには新品の戦闘機が一機用意されていた。
『アロンズィSP』、アロンズィS06からプロペラ機や電子装備を廃し、アロンズィシリーズの
正統後継型戦闘機としてレゼルヴェで開発されたものだった。用途によってS06と乗り分けての
運用が期待されていたがヴァルルがステルスで俺TUEEEEEEしたいだけが為に結局倉庫で
眠りっぱなしだった機体である。

つまり、開発されたのはアムステラ戦争開始前だがパーツの更新により
現代でも通用する仕様となっている。
ジュダに嫌な予感走る。これに乗って戦場に行けっていう流れだという感じがビンビン丸である。

「時間ないので単刀直入に言う。これ乗って戦ってこい」
「やっぱりー!でも何で皆に信用されてない私に命令するの」
「しゃあねえだろ、このアロンズィSPはお前にしか動かせない様になってるんだからよ。
ほれ、ここ見てみろ」

ジュダの元同僚、いや現同僚と呼ぶべきか、彼はアロンズィSPのOSを起動させ、
モニターに映ったパズワード画像を指して言う。

「入力回数制限付きのパスワードだ。エンジン動かすには4種類のパスワードを5回以内に
正しく入力する必要があってそれを知ってたのはヴァルルの野郎本人以外にはお前ぐらいのもんだ」
「ん。確かに私はそのパスワード知ってるけど、確か4人の子を入力せよって」

適当な言葉を選んで誤入力しようとする腕に拳銃が押し付けられる。

「一回間違える事に一回引き金を引く」
「うわ、かつての仲間に全く信用されてない私。泣けてくる」

背に腹は代えられない。覚悟を決めパスワードを入力していく。

『フランソワ』『アンドレ』『フェミリア』『ネール』

パスワードは一回で無事成功。OKの文字が浮かび、アロンズィSPは正常に起動した。
ジュダはそのまま操縦席に乗り込む。仲間に押し込まれてではなく自分の意思で。
パスワード入力と同時にもういいよねと泣きを入れるもんだと思っていた彼らは
安心しつつもいつものジュダとの違いに驚く。

「それじゃあ行ってくる。私なんかに頼んでくるってことは、
ギガントが何かあってまだ戻って来なくて割とピンチな状況なんだろ?」
「ああ、だが意外と素直に乗ったなお前」
「今更になって思い出したんだ。食べたいものも我慢し、難しい試験に合格して
偉い人に名前を覚えてもらおうと頑張っていた頃が私にもあったんだ。
家族の為とか国の為なんて理由じゃない、ただ一人乗りの戦闘機が好きで軍人を目指していた」

ジュダを連れてきた軍人達は彼の事が大嫌いだった。今だってこいつは自分達と違い
オサへの忠義も国を守る大義も持ち合わせていない。
だがレゼルヴェにはこのような男も居ていいのではないだろうか。

「システムオールグリーン、出撃準備完了。シャッターを上げてくれ」
「ああ、暴れて来い。途中で投げ出すなよ」
「あいにくこのコックピットより心地いい場所を知らないんだ。
ジュダ・ミョンウェー、アロンズィSPで発進します!」

シャッターの向こう側滑走路に向かってアロンズィSPは走りだす。
コックピットから見える青空、手を振る整備員と警備員、滑走路を移動する時のタイヤの転がる音、
徐々に右側へ上がっていくメーター、こちらへ真っ直ぐ突っ込んでくる銀色の化け物、
久しく忘れていた感覚に身を震わせる。

「一個関係無いのがあったんですけどぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
「まぁぁぁぁあぁさぁぁぁぁぁぁいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!」

ばっくん。
ジュダがここに来るまでにかつて見たムチャウの変身後の見た目を仮面だけマイナーチェンジし
サイズを25mぐらいまで巨大にした何かが飛び立たんとするアロンズィSPをジャンピングキャッチし、
先端からパイロットごと身体の中に押し込み飲み込んだ。
アロンズィSPを最後まで飲み込むと銀色の怪物はその体をさらに膨張させ40m近い巨体に成長した。

「残エネルギー58%、フルサイズモードでの稼働可能。これより上級エネルギー体以上のみを
ターゲットに変更する。北西に複数の上級エネルギー個体、さらに北と北西に最高級のエネルギー個体発見」

マサイの秘宝ウルトラマサイ全長38m、ついにその本性を現したそれは
強いぞかっこいいぞ敵味方の区別ないぞ。急げ百文字、次の犠牲が出る前に。
アフリカの大地を丁寧に人やビルを避けつつマサイが走る。

(続く)
* Re: ウルトラマサイ第一三話 ( No.5 )
日時: 2012/06/18(月) 13:40:34 メンテ
名前: フィール

今回の新キャラ!

トワイス・ケブレ
年齢27歳性別男性
身長179cm体重77kg
アムステラの武術と戦術を記録し保管してきた貴族、ケブレ家の14代目当主。父に似ず金髪の美形。
ミューの長セリフの中で名前だけは登場してたり、サスーケの作ったボギチオは優秀という
報告の提出相手だったりしてたけど今回ようやく登場。
武術馬鹿か軍略家のどちらかに振り切れた人間が多い快王の中では珍しいマトモな軍人。
なのだが怪しげな風貌&立ち位置の父トゥルースのおかげで「アレスの色気に惑い八百長した」とか
「後二回変身残している」とか「今一番いろんな意味で消えそうな快王」とか一部で言われている。
アムステラ貴族として一流の技と実績を併せ持つが快王としての評価になるとまだ不足と言う事か。
ケブレ家の家宝である女神像を加工して作られたスターシルバーの剣は現在トワイスに返還されており
これが彼の乗るロイヤルナイツ機の主武器になっている。

うん、いつも微妙なランクのキャラ作ってた反動が一気に出ちゃったのぜ。
突然降って湧いた強キャラなのぜ。
頑張ってこいつや暴走するムチャウを扱いつつ、チャマ・クラケットがアマド姉弟の戦った最強の敵という歴史を変えないようにするのぜ。

…デキルカナー。
* Re: ウルトラマサイ第一三話 ( No.6 )
日時: 2012/06/18(月) 20:53:38 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://yabou-karakuri.sakura.ne.jp/src/youhei3.html

ミョンウェーかっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇっと思ったら食われたァー!!?www
どこまで食らっていくのか、楽しみだな。もの凄い怪物が生まれようとしている・・・!!

それにしても、フォヨンカッコ良いな・・・!!
どんな仕掛けが解らないけど16分身は熱い!
Jのフラッシュ・ピストン・マッハ・パンチでも捉えきれない量だし!!
(と、書いてて思ったけど、16vs1で倒した事あったな、Jw)

新キャラのトワイス・ケブレも、良いカンジにボギヂオに疑問を持ってるし次回も楽しみだなぁ〜。

>>チャマ・クラケットがアマド姉弟の戦った最強の敵
大丈夫!敵としては強かったかも知れないけど、別に最強って訳じゃないし、
むしろチャマ自体が白服でも何でも無い軍人だから、
パイロットとしての腕としては、フォヨン達の方が上だと思われます〜。
* Re: ウルトラマサイ第一三話 ( No.7 )
日時: 2012/06/21(木) 07:39:46 メンテ
名前: 春休戦

あぁっ。十二話でも「9人の防衛メンバー」って言ってたけど、合体ネイマルコンビで1人分だったのね。(w
てっきり戦力的にアナンドとマルーの(シリング風に言えば)ハーフランチ×2=定食一人前かと思ったー。(笑)

>最強の敵
なーに。うっかり「最強」を使ってもまだ、「最狂」とか「最凶」とか、そーいうのもあるんで問題ナッシングかと。

さて、可笑しい人を(一時的に)亡くした原因のウルトラマサイ、デスプレイヤー(と、ついでに脚役のマルー修牙)を始め、この戦いの行方や如何に!
そしてフルパワーのBダッシュで殴りに来そうなトワイスの動向にも期待ですよ。(www

・・・そういや、相変わらずヴァルルの外道っぷりが光るなぁ〜。自分と友人の子、4人がパスワードって奴。
一見、美談に見えるものの、フランソワとマハンを欲望の為の生贄にしたし、アンドレも虐待してんのよね彼奴は。(^^;
* Re: ウルトラマサイ第一三話 ( No.8 )
日時: 2012/07/07(土) 15:09:54 メンテ
名前: フィール

コメありがとうです。遅くなったけどコメ返しです。
>トワイスの動向
次回彼はあっと驚く立ち振る舞いします。おたのしみに!
>16分身の謎
他の二人の持ってきたもの程すごくはないです。おたのしみに!

(o・・o)/では次回
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