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* ウルトラマサイ第十一話

日時: 2012/05/23(水) 20:57:38 メンテ
名前: フィール

連載ふたけためー。いえー。
前作の未解決部分解消ーいえー。
 
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* Re: ウルトラマサイ第十一話 ( No.1 )
日時: 2012/05/23(水) 20:58:18 メンテ
名前: フィール

【?????】

空。
暗雲の間から異形の怪物がその姿を現した。

『ウォォォォォォン…』

顔と腹にある二つの口を同時に開き、怪物は雄叫びをあげ、
その終わりにそれぞれの口から白と黒の二色の粘液を垂らす。

怪物の真下の大地で二つの粘液は混ざり合い、その範囲の全ては溶解し海へと変じた。
その場に放置された死者も逃げ遅れたドドス星の残存兵も乗り捨てられた前線の羅甲も
有機物無機物の区別無く、苦しむ時間すら与えられず一瞬で存在が消え去った。

「これが星をリセットするシステム、レベンネか」

信じられないような光景を見ながらこの戦争で勝者となったはずの男は呟いた。


アムステラ支配下から遠く離れたドドス星の王族には代々語り継がれてきた伝承があった。
文明の開発に失敗し星の環境が限界に達した時は宇宙怪獣レベンネの封印を解き、
星を原初の状態に戻すという掟。この掟に従いドドス星は幾十万年もの間、数百回人類の
スタートを繰り返してきたのだが、現在の王ルードムードは自らの財を失うのを嫌い
他の星からの略奪によって文明の行き詰まりを解決する事にした。

少数ながらも物資使用の最適化と兵士すらも単なる物資として
効率的に使い捨てる戦略で戦い抜いたドドス軍だったが、
開戦から三ヶ月、数多の星から文明を学び取り栄えてきたアムステラ相手に完全なる敗北を迎える。

しかし、軍が壊滅状態になろうとも王同士の一騎打ちで討たれようとも
狂王ルードムードは敗北を認めなかった。死の間際に彼はアムステラを脅迫する為に
連れたきていたレベンネを暴走させ、周囲全ての星の浄化を命じたのだった。


「ルードムードめ、最後にとんでもないものを置いていったな。
皆、さっきのが最後の戦いと言ったが…もう一戦だけ頼まれてくれ」

男は後ろに控える戦士達にすまなそうに語りかける。
初老に差し掛かろうという年齢の男、若い女、60過ぎた老人、
年齢も見た目もバラバラな集団だが、彼らこそアムステラの誇る最強のメンバー。
快王と呼ばれる各分野で無敵とされる10数人、こいつらで勝てなきゃアムステラオワタと
いうべき精鋭である。

「アレが地上で動き出さないよう全員で足止めをして欲しい。
その隙に私がこの剣で奴を倒す」

男の乗る機体にはひと振りの剣が握られていた。
王族が手にするにしては装飾の乏しいその剣はルードムードの切り札の正体が判明した時に
秘密裏に製造された対抗手段。その剣はドドス星の和平派から得た情報を元に、
レベンネの消化液に対し例外的に高い耐性を持つ希少金属スターシルバーで作られていた。

「ケブレよ。この剣は決して無駄にせぬぞ」
「私の事は気にせず、ぶっ壊すつもりで振り抜いてください」

剣の製造の為に家宝の彫刻を全て差し出した快王、トゥルース・ケブレは
寧ろ本望といった表情で応えた。

「テッシン、全員の指揮は任せた」
「お任せを。ふふっ、しかしレベンネも不幸なものですなあ。
これだけの快王の連携をその身一つで受けるなど歴史上初めての事ですぞ」

アムステラ正真正銘の最強の武人、快皇テッシンは頼もしく応えた。

「ユリウス」

男は最後に自らの弟に声を掛ける。

「私が倒れた時は、国と娘の事は頼むぞ」
「ご心配なく、もし其のような事態になれば私は誰よりも世界を良い方向に導いてあげますよ。
なんなら、レベンネの討伐も代わりましょうか?」
「ハッハッハ、それはダメだ。こんなカッコイイ役誰にも譲るものか。
では行くぞ、総員突撃!!!」

男がスターシルバーの剣を掲げると快王らの乗る機体が次々とレベンネに向かい駆け出して行った。

◇◇◇
* Re: ウルトラマサイ第十一話 ( No.2 )
日時: 2012/05/23(水) 20:59:02 メンテ
名前: フィール

【現在のアフリカ、アムステラ基地】

「ストリングプレイスパイダーベイベー!(挨拶)」

フォヨンが知ってる人物の中で部屋に入ってくるのにこんな事言うのはミューかボギヂオ司令か
邪魔な味方誤射した帰りの最高にハイなアクートしかいない。
そして、声は女の声だ。
振り返ると予想通りミューが笑顔で開いた扉の前に立っていた。全裸で。

「おいっすー、何してましたぁ?」
「レベンネにまつわる軍記を執筆する為のネームを作っていた。
でも今日はもう無理だな。お前を見てインスピレーションの神が逃げていったのさ」
「なら私に感謝なさーい、そんな事で逃げる神様に頼ってたら良作なんて出来ないでやんす」
「フッ、それもそうだな。所でミューの部屋は反対側なんだが」
「それがさー、私さっきサスーケ様に頼み事されてー」

全てが支離滅裂なミューに対し、フォヨンは一切の突っ込みを放棄し椅子を正面に向けて
話に聞き入る体勢に入る。

(今は躁状態か…。出撃時にマトモになってる事を祈っておこう)

長年の試行錯誤の結果、ミュー言語の解読には近道は存在せず、
真面目に耳を傾けて一通り聞いてから要点を聞くのが一番だと知っているからだ。


「続きを」
「もうすぐ出撃だからフォヨン呼んで来いってサスーケ様に言われてこっち来る途中、
私見ちゃったんだよね。リノアとアクートくんの口喧嘩。お互い大人なんだしほっといても
いいかなって思ったんだけどアクートくんがリノアの事を肉便器なんていうから加勢しちゃった
訳ですよ。私は言ってやった!リノアは貴族御用達の最上級肉便器なんだから口説きたいなら
爵位の一つでも持って出直してこいって。そしたら何故かグーで殴られた、リノアに。
見て見て見て、頭のここのところタンコブ出来てるでしょ。殴られた瞬間走馬灯流れたってばよ、
あれは私が四捨五入してピッチピチのハタチの頃、ロイヤルナイツの皆で技量審査を兼ねた
トーナメントがあったとさ。当時はまだグーチェも居なかったから誰が勝ち上がるか予想がつかなかった。
決勝まできたのはケブレ守備将軍の息子、後に快王の座を継承したトワイス・ケブレ。
もう一人はこの私、賢いと可愛いが合わさって最強に見えるミューちゃん!
間違いなくこの時の私が全盛期だったね、色んな意味で。でも三十路前の今の私も魅力的だと
思いませんか?うふっふー、うっふーっふー、うっふっふー、さーあー。
という訳でフォヨンよ、お前の捜し物は何ですか見つけにくいモノですか?ビシィ!」
「もうそんな時間か、着替えたらすぐに行こう」

伝えたいことは一行目のみだという正解に2秒でたどり着いたフォヨンは部屋着から
白の軍服に着替えサスーケの待つ場所へ向かう。



「お待たせしましたサスーケ様」
「うむ、二人とも準備は出来とるかな?ってミューは何故脱ぎかけなんじゃい」
「チッチッチ、これは着ている途中なのだよワトソン君。部屋干ししてた服も乾いてたし、問題なっしん!
最高にファブリーズって奴だア、WRYYYYYY!」
「チーム分け間違ったかのう…」
「いえ、そんな事はありません」

うなだれるサスーケのツルピカ頭頂部に手を置きフォヨンは慰めの言葉を掛ける。

「サスーケ様の妖刀も俺達の戦術もギガントとは相性が悪すぎます。
6人を二つに分けるなら俺達が伏兵側なのは必然の選択ですよ」
「そ、そうじゃな。よし、ミューよ出撃時は真面目にしておけよ」
「実は私はずっと真面目にしてると死んじゃう病なのでやんす」
「今回はアメリカで一人でやってた時と違って実働一時間以内の作戦じゃから!そんぐらいは頑張れ、な!?」

一抹の不安を抱えながら伏兵チームの三人は機体へと乗り込んだ。
そのまま待機していると、しばらくして先行していたリノアから通信が入る。

『こちら偽サンキストチーム、ギガントの誘い出しに成功しました。
伏兵チーム出撃してください。二面作戦が敵に伝わるのを防止するため、
足止めが限界に達するまで一旦通信を切らせていただきます』

「了解した。ではっ、サスーケ・フォーリー羅甲パワード侘(わび)出るぞっ」

焼き物のごとき配色と質感、腰に戦国製の刀を差したパワードが出撃する。

「フォヨン、夜行で出撃する」

水色の電子戦専用機でフォヨンが続く。

「すーーー、はーーー、よっし。ミュー、レベ装羅甲で出撃します」

深呼吸してから凛とした声。最後にミューの機体が出撃した。
この機体、正式名称で呼ぶと『戦術級レベンネ装備強化人間専用羅甲カスタム』となり、
要するにアメリカ南部で一人で仕事していた時と同じレベンネ発射用ライフルを装備した
強化人間用羅甲である。二重の意味でグレーゾーンなこの羅甲を初めて見た時、
これの存在を知ったらロイヤルナイトで最も騎士道を重んじるケブレ親子なら
Bダッシュで助走して殴ってくるだろうなとミューは思った。


「そろそろ敵が待ってるはずじゃな。フォヨン、索敵を」
「はっ」

コマンタレヴ・シティの新兵テスト会場から数km離れた地点、
フォヨンは索敵を行い敵の数を確認する。
12時の方向、にこちらへじわじわと移動する光点が映る。

「ギガント28号はサーチ範囲にいません。リノア達が上手くやっているみたいですね」
「うむうむ」
「正面に敵2機、ボギヂオ司令の言っていたサソリとウサギです」
「うむ、来たか。やる気マンマンの志願兵の見ている前でこいつらをぶっ倒せば
一応のノルマ達成じゃな」
「それから後方にシュートカスタムタイプ4、量産タイプ1、車両型1、正体不明が1」
「…フォヨン、敵多くね?つーか正体不明ってなんじゃいな」

アフリカで専用機に乗ってるのはギガント以外は二機だけ。
そう聞いていたのにこれでは話が違う。

「恐らく、新兵試験に関連して外部から傭兵を招いていたのでしょう。
正体不明機体はズームで確認した所、フレームが『三型』と呼ばれる旧タイプに近いと判明」
「なるほどなあ」

サスーケは予定外の敵数に意表をつかれたが直ぐに思い直す。

「フォヨン、ミュー、レゼルヴェのだけでなく他国の兵もひねり潰したら
この国の士気はどうなるかのう。ゲヒヒヒヒ」
「撤退はしないという事ですね」
「モチのロンじゃい。3対9程度の数の差でビビるかよ。フォヨンよ我らは何だ?」
「リノア隊…いえ」

フォヨンはサスーケの言わんとする事を理解し訂正する。

「我らはロイヤルナイツ六魔人、アムステラの威信を敵地にて知らしめる存在。
我は『魔眼』フォヨン。敵の眼を欺き、勝利を見通す者」
「我らはロイヤルナイツ六魔人、アムステラの威信を敵地にて知らしめる存在。
我は『魔盾』ミュー。全ての力を防ぎ、死を遠ざける者」
「クックク、そうだ。それでいい。ここで引くのは二流、どうれ、ギガントが戻るまで
暴れてやろうではないか」


アムステラの貴族サスーケ・フォーリー36歳。一芸に秀でた騎士を率いる
彼自身の実力はどれ程のものなのか、腰に差した刀にはどんな秘密が眠っているのか
次回それが明らかに。なお、レゼルヴェ側のスタメンにムチャウは入ってはいない。

(続く)
* Re: ウルトラマサイ第十一話 ( No.3 )
日時: 2012/05/23(水) 21:00:53 メンテ
名前: フィール

今回はここまで。
さーて次回のウルマサは?
・百文字画鋲を踏む
・学園ハンサム
・みょん拉致られ
の三本でお送りします。んがっぐっぐ
* Re: ウルトラマサイ第十一話 ( No.4 )
日時: 2012/05/24(木) 13:56:16 メンテ
名前: 春休戦

DOOM-O君、怖えぇ〜! すごいね、宇宙怪獣。あの爆弾、そんなのを元に造られたんかっ。
そしてデスプレイヤー、3型ベースなのが感慨深いなぁ〜。
さて、優勢なのは数だけっぽいが防衛隊vs六魔人@王眼盾3名の展開や如何に。

あえてあとがきにもツッコまないが(つか、全てに突っ込んでたら過労死する。(w)、さりげにツボった一言。
>邪魔な味方誤射した帰りの最高にハイなアクート
なんつーかその状況が即座に浮かんでしまう辺り、アクートの仁徳(の無さ)ってもんだろーか?(笑)
* Re: ウルトラマサイ第十一話 ( No.5 )
日時: 2012/05/25(金) 18:26:33 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://yabou-karakuri.sakura.ne.jp/src/youhei3.html

レベンネヤベェェェェェェェェェェェェェェェ!!
元は宇宙怪獣だったのか。兵器としても驚異だったけど、怪獣となるともっと驚異だな・・!!

そして何故全裸wwwwwwいや、ミューだからという説明で全て納得出来てしまうけど!!wwww
にしてもいよいよ始まるなぁ。数の上ではアムステラが不利だけれど、一体どうなるか?
ムチャウの出番は来るのだろーか?次回も楽しみにしてます〜♪
* Re: ウルトラマサイ第十一話 ( No.6 )
日時: 2012/05/26(土) 17:00:55 メンテ
名前: フィール

この連載を続ける気力をお二人から頂いております、ありがたや〜。
>レベンネ
前作でも登場したこの兵器、今作では肩透かしでは無く戦術として大暴れするので
その成り立ちを書いておこうと思ったら気がついたら壮大な話になっちゃたのぜ。
ここを読んで頂ければミューが百文字に相性が悪いと言う意味も分かっていただけるかと。
>ミュー全裸
「戦い前に大切な白軍服を洗濯しておこう。生地を傷めないように部屋干しだ。ん、着る服がねえ!」
というのが建前、後のサスーケの台詞を見ればわかりますが流石に上司の伝言聞いてた時は服着てました。
「フォヨン、アクートとリノアの会話聞いてたらムラムラしてきたからセックスしよぜー!」
と言い出せなかっただけさ、ハン!
>ムチャウの出番
まだ機体すら与えられてない新兵以下の存在なムチャウ。
彼がこの戦場に出るにはやはりアレのイベントが必要です。

ではは。
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