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* ウルトラマサイ第十話

日時: 2012/05/13(日) 07:00:47 メンテ
名前: フィール

記念すべき十話目…ギャー!前回のショックでムチャウが息していない!
そんなわけで今回の主役はこいつだ!
 
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* Re: ウルトラマサイ第十話 ( No.1 )
日時: 2012/05/13(日) 07:02:48 メンテ
名前: フィール

地球連合三番目の量産試作機を三機集め、三人のエースがそれに乗り込んだ
歴史的に重要な戦い。ナンバーグランの敗戦は現在はその様に記録に残っている。

政治的取引というやつで、あそこに僕がいた事、というかオーストラリア軍の関与が
あった事自体が抹消された。オーストラリアはパイロットの育成がうまくいかず不参加、
ロシアの大将はアムステラの使った毒にやられた事になっている。
あれから色々あって僕は今、国の監視から外れて傭兵をやっている。

「神は言っている、ここで降参する定めと。ギブアップする」
「じゃあ、終わるまで戦闘区域外で座って待機していてください。お疲れ様です」

ギブアップしたのは受験者の一人、イタリアから来たイーノという人だ。
ショットガンを武器に選択して向かってきたが、残念ながら無調整の修斗では
動きながらの射撃行為は連合量産機体と比べ格段に精度が下がる。
ショットガンを構える動作が始まると共に動きが緩慢になった所を小型ミサイルで
狙い撃ったらあっけなく命中。

確か…これで戦ったのは何人目かな。周りに他の戦える受験者が居ないのを確認してから
指折り確認していると、四足歩行の機体が横から走って来た。

「ネイ〜、そっちどう〜?」

あれはチームメイトのマルーさんの修牙、アムステラの四足機を真似て作られた機体だ。

「ネイ、一人で倒しすぎよ。それで何人目?」

ペイントで真っ黒になった修斗が指定の場所で並んで体育座りをしているのを見て、
呆れた様に聞いてくる。

「えっと、ムチャウ、バッドロー、リンパー、ニョポポン、それで今脱落グループに加わり
座ったのがイーノさん。ここまでで五人です」
「今日はお前の機体のテストじゃなくて、あの人達のテストよ。短時間に落としすぎよ!」

そんな事言われても、僕は言われた通りこっちに来た敵を順番に倒してただけだ。
文句言われても困る。

「うー、何で敵を探して飛び回るマルーの所には来なくて、定位置で待機してるお前の方ばっか来るよ。
マルーも手頃な歯ごたえの素人さんに俺TUEEEEEEEしたいよ」
「だったらバズーカの妨害域飛び込んで来ればいいじゃないですか」

そう言って白い光に包まれたドーム状のエリアを指さす。
既に最初に撃った閃光弾の効果は切れたのだろう、開始時に比べ大分光は収まっているが、
まだ中の様子がハッキリと見えない程度にはピッカピカである。

「あの中鎌瀬達レゼルヴェの新人トリオの縄張り。マルーはジュンさんの展開した妨害域の周りを
ぐるぐるして突破した奴らを狩る。なんで、突破した奴ら真っ直ぐ正解ルート選ぶよ?」
「ムチャウ・ザイネンの後を追ったんでしょう、たぶん」

僕は一番左で体育座りしている修斗の中の人の事を思い返す。
二つの試験でトップ独走していたムチャウはこの試験でもどんな手を使ったか分からないが
真っ先にジュン隊長のいる方向に走ってきた。今彼は真っ先に脱落した事に凄く落ち込んでいるが、
そもそもこの試験は僕達側の圧勝を前提として組まれたもので受験者は最初のパニックにどう動くかを
見るものだったし、これまでの活躍も考えると彼は一番合格に近い言えるだろう。

「きたっ」

マルーさんが歓喜の声を上げる。また一人、閃光の中を突破してきた相手に僕は
ミサイルポッドを構える。

「ここに来れただけでも貴方」
「これでも食らっとけぇえええええええ!」
「え…」

突破してきた修斗の両手に抱えられたのがジュンさんの打ち込んだ閃光弾の一つと気づいた時には
既に再始動ボタンが押され、アメフトボールの様に空中に蹴り上げられたそれが眩く光る。

「うおっ、まぶし!」

稼働時間が残り少なかった為か、手動でボタン押したせいか光ったのは2秒程度だったが、
完全に意表を突かれた僕達は次に迫ってくる攻撃への対応が遅れる。
突撃してきたのは閃光弾を蹴り飛ばしたのとは別の2機だった。

「蝶野の様に舞い、ゴキブリの様に逃げるみょん!」

閃光弾を蹴り飛ばした修斗はアメフトのランニングバック並みの逃げ足で消え去っていた。
* Re: ウルトラマサイ第十話 ( No.2 )
日時: 2012/05/13(日) 07:04:44 メンテ
名前: フィール

「ごっつあんでーす!」

一人目が長槍を僕の機体に振りかぶる。

「シャァァァァァ!!!」

二人目が低空タックルで修牙の後ろ足に絡みつく。

「くっ!」

僕は腰に下げたグレネードガンを抜き取り修斗の足元を狙う、間に合えっ!

「我流精霊三合拳、爆力連波!」
「どすこーい!」

だが、グレネードガンの引き金は引かれる事は無く、修斗の長槍も降りおろされなかった。
試験終了の放送が予定よりもだいぶ早く流れたからだ。

(緊急放送!緊急放送!アムステラの接近を確認した、パイロット達は至急機体を整備へ戻し
実弾兵器に換装し出撃準備に移れ!)

アムステラの襲撃、これによって僕達のレゼルヴェの仕事は全て終了した。
それと同時に新たな任務が与えられるだろう。

「マルーさん、アムステラ来たって言ってますよ。僕達も出れるようにしておいた方が」
「ギバーップギバーッ」
「ほら、君も終わったから外してやってよ」

修牙に膝十字キメ続けている修斗の肩を叩き終わりを伝えてやると、
コックピットが開き僕と年の変わらなそうな赤毛の男が鼻息荒く叫ぶ。

「なあっ、俺が一番だろっ!ズラもアゴも犬も倒したし、こいつもギリギリポイントに入るだろっ!
ムチャウ・ザイネンに逆転したよな?」
「えっと、僕は正規の審査員じゃないからなんとも言えないよ」
「じゃあ、ちゃんと伝えてくれよ。アーティ・ウーマ、4機撃破の大活躍ってさ!」

なるほど、彼が隊長の言っていた合格に一番近そうな男か。
アーティ・ウーマ、世界格闘大会にて予選で敗退するも観戦していた格闘団体にスカウトされ
そこで柔術を習得。レゼルヴェの方が総合格闘より面白そうだからと受験しにきた18歳。
修斗をロクに動かせなかったムチャウとは逆に、修斗という枠内では今回の受験者中最も
適正の高いだろう男だ。

でも、彼は試験前積極的に大型武器を手にしていたはずだが…、
さては他の参加者をハメようとしたのか。うん、ありえる。

「あのさ、君ちょっと…」

態度とかの注意をしようとしたその時、アーティは立ち上がり敬礼の姿勢をとっていた。
その視線は僕よりも後方へと向いている。見ると、50m級のスーパーロボットの後ろ姿が映った。
あれがギガント28号、この国の守護神。
僕があの人達の様に強くなりたいと思うように、アーティはあのマシンとそのパイロットに憧れて
ここまで来たのだなと十分に伝わってくる。

そして、アーティだけじゃない。さっきまで意気消沈していた体育座りの失格者たちも
全員修斗から降り敬礼の姿勢でギガントの背中が見えなくなるまで見送っていた。
ギガントが消えると彼らは思い思いの感動の言葉を張り上げる。

「すっげー!さっきの生ギガントだぜ!こんな近くで出撃見るの初めてだよ!」
「オッサ!オッサ!オッサ!」
「ムチャウ!どーよ!俺達のオサどーよ!」
「ああ、でっかいな。ただひたすらにでっかい」
「あれがこの国の一番いいのか。神は言っている、あの巨人と共に全てを救えと」

レゼルヴェという国は何かと怪しいので全てを疑って掛かった方がいい。
ここに来た時に再会したシリング刑事はそう言っていた。
でも、この国の人もこの国に集まる人もそしてこの国の王もクセを強いけど悪い人じゃないと僕は感じた。
きっとシリング刑事も同じ様に考えてくれるだろう。

僕はO.M.Sの傭兵ネイキッド18歳。変な相棒と変な上司に連れられ変な国に来たけれど、
仕事はこれで無事に終了。そう言えばここを攻めるアムステラも変な奴ばっかりと聞いたけど
どんな奴ら何だろうか。ちなみに僕の機体名はデスプレイヤー、以前乗っていた機体の名前
並べ替えただけというのはナイショだ。


(続く)
* Re: ウルトラマサイ第十話 ( No.3 )
日時: 2012/05/13(日) 07:18:21 メンテ
名前: フィール

試験編終了。
次回よりレゼルヴェの戦士達対リノア隊編開始。
おたのしみに〜〜。
* Re: ウルトラマサイ第十話 ( No.4 )
日時: 2012/05/13(日) 22:54:20 メンテ
名前: カジワラ
参照: http://yabou-karakuri.sakura.ne.jp/src/youhei3.html

おおおおお、強くなったなぁ。ネイ。
5機撃破とは大したモンだ。

そして、このタイミングでアムステラが来るか。
有望株のアーティ・ウーマの活躍も期待だなぁ。
* Re: ウルトラマサイ第十話 ( No.5 )
日時: 2012/05/15(火) 18:30:58 メンテ
名前: 春休戦

・・・犬の後に今度は馬かー。なるほど、動きつつの武装使用は静止時とは状況違うわな。
そう考えると、みょんの言った事もあながち間違ってはないのか。そして流石は元・飛鮫隊のみょん。逃げ足の速さは一級品だ。(www

さて、ギガント破壊しねぇの行方や如何に。(^^)
* Re: ウルトラマサイ第十話 ( No.6 )
日時: 2012/05/23(水) 20:56:20 メンテ
名前: フィール

お二人ともコメありがとござます。
>ウマ
ムチャウのスペックの高さを描写してからの弱点披露したんで、
逆に修斗のスペックで最良の行動が出来る奴を逆転トップにしようとは決めてました。
それが当て馬くんです。さて、ムチャウの復活はいつか?
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