window
 
トップページ > 記事閲覧
このエントリーをはてなブックマークに追加
* ぷちこあ劇場・フェミリアのルーツ『後編』

日時: 2011/04/07(木) 10:40:13 メンテ
名前: フィール

後半です。突然何もかもが変わりますのでご注意ください。
 
Page: [1]
* Re: ぷちこあ劇場・フェミリアのルーツ『後編』 ( No.1 )
日時: 2011/04/07(木) 10:41:29 メンテ
名前: フィール

今から約1000年前の事です。
カクハバートという星でぷちこあは生まれました。
この星のエネルギー問題解決の為に開発されている積念コア。
ぷちこあはそれの試作品でした。
ぷちこあには沢山の弟がいましたが、人々の思いを受け止めきれず皆粉々になってしまいました。
でもぷちこあは大丈夫でした。ぷちこあには思念を受け止める事がそもそも出来なかったのです。


今から1000年とちょっと前の話です。
とうとうカクハバート人の夢である積念コアが完成しました。
開発した博士は「これでエネルギーに悩まされない」と喜びました。
協力者達は「これを使えば他星の侵略が容易くなる」と喜びました。
積念コアの扱いで意見が分かれ、博士は積念コアを持って逃げ出しました。
何のエネルギーも産み出さないぷちこあは皆に忘れられ一人ぼっちになってしまいました。


今からだいたい1000年前の話です。
全ハゲ・半ハゲ・フサの傭兵三人がぷちこあを連れて博士を追いました。
あまり頭のよく無い半ハゲの女傭兵がリーダーの全ハゲに聞きます。
「こんなガラクタ母艦に積み込んでどうするの?」
リーダーのハゲは言いました。「積念コアの波動を追うのにこの試作品が使えるのさ」
ぷちこあは傭兵達の星間移動用の母艦内部に配線で繋がれました。
しばらくすると積念コアの波動が聞こえてきました。ぷちこあがコアの波動に反応すると
傭兵達は探知に成功した事にとっても喜びました。
ぷちこあも弟の声が聞こえた事が嬉しくて喜びましたがぷちこあの声は人間には聞こえませんでした。


今からちょうど1000年前の話です。
傭兵達とぷちこあは地球という星で積念コアと博士を見つけました。
やっと弟に会えるとぷちこあはとっても喜びました。
母艦が動きだし目の前に立派になった積念コアが見えてきます。
「積念ーおにいちゃんだよー」「ヴィヴラテック・クラスター!!」
再会した弟の第一声は最大奥義でした。ぷちこあはわけがわからないまま熱線を浴びせられました。
傭兵の皆も母艦もやられてしまいましたがぷちこあだけは生き延びました。
母艦にずっといたぷちこあは聞いてはいませんでしたが、積念コアを破壊できるならとっくにしているという
博士の言葉は正しく、頑丈さだけは弟に負けないぷちこあはなんとか耐える事が出来たのです。
そして、積念コアがガンダーラと呼ばれこの星の人にあがめられている間、
ぷちこあは少し離れた場所にある湖の底でずっと一人で誰かが拾ってくれるのを待っていました。


長い長い時が流れました。ぷちこあは冷たい水の中で色んな事を思い出していました。
カクハバートの研究者達に耐久度の実験として何トンもの衝撃を与えられた事。
粉々になった兄弟達が捨てられていくのを見て自分には思念を増幅する機能が無くて安堵した事。
自分の百倍以上の大きさの積念コアを見て弟のでかさと性能にただひたすら驚いた事。
弟を連れ自分を置いて出ていった産みの親。再会した瞬間にすさまじいエネルギーで自分を攻撃した二人。
一緒に家族を追って旅した傭兵達の死の間際の無念。
無限とも言える孤独の中、ぷちこあは自分が生まれてからの記憶を何周も繰り返し思い出していました。
そして自分がとても不幸なのだと思いこむようになってしまいました。
* Re: ぷちこあ劇場・フェミリアのルーツ『後編』 ( No.2 )
日時: 2011/04/07(木) 10:42:50 メンテ
名前: フィール

今から40年ぐらい前の事です。
ぷちこあはやっと人間の手で拾い上げられ湖から出る事が出来ました。
外へ出てぷちこあは驚きました。この湖の傍に住む人達の中には不思議な力を持っていたり
年の割に幼い外見の者等がいたのです。湖の水を生活に利用している村人達を見てぷちこあは思いました。
もしかしたら自分の思念が彼らを変えてしまったのではないか、これでは積念コアとは真逆ではないかと。
何がきっかけでこうなったのかは分かりません。ですが、ぷちこあは決意しました。
「この力を使い弟を見返してやりたい」
ぷちこあはこれまで積りに積もった思いを自分を拾い上げた少年とその友人にぶつけました。
自分を拾い上げた方の少年は何ともありませんでしたが、体の弱い小さな友人は
この時に強い上昇志向とガンダーラへの執着を目覚めさせたのです。
そして、女の子の様に弱く小さな友人の事を見捨てられず、ぷちこあを拾い上げた少年も
野心に付き合う事になったのです。
拾い上げたぷちこあに運命を操られた二人は目的の為に己を磨き続けました。
水を操る力に長けていた少年はその力を修行によって高め続け、
学術の才があった友人は外国の大学へと進学しガンダーラの出自を知る為に
考古学とロボット工学を学びました。


今から28年前の話です。
ぷちこあが目を付けた二人に子供ができました。
この子供達はどちらも親以上の才能を発揮し、厳格な教育によって
めきめきと実力を付けていきました。
全てが順調に行くのを見てぷちこあはほくそ笑みました。
自分を産み出した博士の面影のあるこの子供達ならきっとガンダーラと呼ばれている
アイツを動かして手中にする事が出来る。そうなればきっととても楽しいのだろう。
ぷちこあは弟が自分の自由になる未来を思いげらげらと笑いました。


今から20年ぐらい前の話です。
ぷちこあの下僕二人はその子供達と一緒にフランスという国に来ました。
そこで彼らは研究のスポンサーとなってくれる貴族と共に暮らし礼儀作法を学んで行きました。
彼らの帰宅後、ぷちこあは彼らの会話を元に地球という星の現状を知る事ができました。
どうやら自分が来た時に比べ随分と文明が進歩したようです。
ぷちこあは少しあせりました。このままでは自分達以外が積念コアとその器である
ガンダーラを持っていくではないかと。


今から10数年前の話です。
地球人は宇宙人の存在に気付きました。
多少のドンパチがあり後に英雄と呼ばれる男が多くの仲間を失いながらも
これを退けたと言われていますがぷちこあには詳しい事は分かりませんでした。
この間、ぷちこあは様々な人物に対し支配を試みていましたが、
誰も彼の思い通りにはなりませんでした。
ぷちこあは気付きました。自分の思念の影響を受けるのはあの湖のある村の人間だけなのだと。
弟にも負けない力を手に入れたと舞い上がっていたぷちこあは恥ずかしさとむなしさでいっぱいになりました。


今から5年か6年ぐらい前の話です。
ぷちこあ同様に所有者の二人も自分達以外の存在がガンダーラを奪うのではないかと考え始めました。
彼らは寺院から力づくでガンダーラを奪う計画を立て、それは彼らと娘達ならば可能な計画でした。
でもそれは実行されませんでした。決行前夜、ぷちこあが見ている目の前で所有者の一人が殺され、
その娘が連れ攫われたのです。
犯人は机の中にしまわれているぷちこあには気付きもせずに出ていきます。
ぷちこあの所有者だった男は死の間際に思いました。
「これば暴走する友人を止められなかった私への罰なのだろう」
彼の悲しみの思念を受けてぷちこあは自分がとんでも無い事をしてきてしまったのだとようやく気付いたのです。


今から1年と少しぐらい前の話です。
長年の友とその娘を失い、フランスのスポンサーも他国へ行き連絡が取れなくなって以来
ぷちこあに操られた男はすっかり元気を無くしてしまいました。
地球はアムステラという星から来た宇宙人に攻められ、今こそ人型兵器研究者として
役に立たねばならないのですが彼にはもう嘗ての才能は残されてはいませんでした。
彼のデザインした武装を搭載した新型が自国のエースと共にロシアで戦ったけれど
同型の他国機がある程度活躍する中インド製のそれだけは一機も敵を倒せずに全壊寸前で帰って来たという事もありました。


今から数か月前の話です。
ガンダーラが目覚めたその日、ぷちこあに操られていた男はその人生を終えました。
ぷちこあは遺品として彼の子供に引き取られました。彼女は今までの所有者の様にぷちこあを机にしまうのでは無く
お守りとして常に持ち歩いていました。そして、目覚めた後のガンダーラは軍に預けられる事となり、
ようやくぷちこあは弟と話せる機会を得る事が出来ました。
「やあ、初めまして!私はガンダーラと呼ばれています。君は私の声が聞こえるのかい!?」
ぷちこあはショックを受けました。生まれてすぐ地球へと向かった積念コアは自分の事など知らなかったのです。
ぷちこあは自分が積念コアの兄であるという事を告白するのはやめました。
1000年間ずっと人々と触れ合っていた積念コアは自分よりもずっと大人っぽかったのです。
ですから今のままでは自分が兄だというのが恥ずかしいと思ったぷちこあは本当の事は黙っている事にしました。
「初めまして、私は…私の名前はラクシュミーΩってもうすぐ呼ばれると思います」


そしてこれから語られるのは今日の話です―



「う…ン…ここは、ベッド?」
「フェミリアさんおはよう!大丈夫?どっか痛い所無い?」

フェミリアはベッドから目覚めると自分の身に何が起きたのかを思い出す。
一瞬の油断と同時に降り注いだ爆弾。
撃ち落とすのも跳躍して回避するのも間に合わないと判断し…、
そうだ、水上歩行機能をオフにして海底に逃げたのだった。
だが爆発のダメージを完全には防ぎきれず海底でずっと気を失っていた所を
仲間達に救い出されてここにいるのだろう。


「私の体は大丈夫よ。サティさん、戦いはどうなったの?」
「アムステラもブラッククロスも全員バチカンから退却したヨ。皆の力で大勝利ダヨ!」
「そう…よかった」
「あ、そーいえばフェミリアさんが起きたら聞きたい事があったネ」
「何かしら?」
「ラクシュミーΩからフェミリアさんを運んでいた時、変な石が操縦席に埋め込まれてたヨ。あれ何?」


変な石と言われてフェミリアは苦笑した。父の遺品である石をお守りとしてラクシュミーΩに装着しているのだが
言われてみればフェミリア自身あの石については父からは何なのか聞かされていないのでよく分かっていない。
サティの言う通りあれは現時点では変な石だ。ひょっとしたらロストテクノロジーに関わるものかも知れないので
今度時間がある時にジェイコブ博士か岩倉博士に見てもらおうかとフェミリアは思った。


「フェミリアさーん、フェミリアさーん、サティの話聞いてるー?」
「あっ、ごめんね。あの石はね実は私もよくわからないものなの。普通の石で無い事は確かだけど
精神感応を増幅するわけでもないし、でもあれを持っていると不思議と心が落ち着くのよ。
だからラクシュミーΩの中に入れてあるのよ」
「ふーん、言われてみればサティもあの石を見てなんだか懐かしい気がしたんダヨ」
「懐かしい?どうして?」
「さあ?どうしてダロ…?あっ」

何かに気付いた様にサティは頭上に電球を光らせ手をポンと打つ。

「これがいわゆるヒーリングストーンって言うやつダヨ!紫水晶とかの」
「ナルホド、私が感じていたのは父さんの遺品だからという暗示によるオカルト効果ってやつね」
「きっとサティが懐かしく感じたのも変な石の雰囲気に何かあると期待したからダネ」

ぷちこあの正体が地球人に明らかになるのは当分先のようです。



―めでたしめでたし―
* Re: ぷちこあ劇場・フェミリアのルーツ『後編』 ( No.3 )
日時: 2011/04/07(木) 10:53:31 メンテ
名前: フィール

この話で描きかかった事。

・今までフェミリアの主役らしい活躍が無くてイン英伝中はずっとインターミッション風だったので
今回の話で周りとの大体の実力差や出来る事を示しておきたかった。
・マッハ親子の能力の原点やライブがガンダーラ研究に至ったキッカケを何も考えて無かったので
らいあさんの作品と南国少年パプワ君を参考に後付けしてみた。


これでフェミリアに関しては私の書きたい事は一通り終わりました。
次回やるとすればまたEXなギャグ話かブラッククロス側主役の話になると思います。

それでは〜
* Re: ぷちこあ劇場・フェミリアのルーツ『後編』 ( No.4 )
日時: 2011/04/11(月) 16:30:55 メンテ
名前: カジワラ

こんなにも・・・!こんなにも、遠い年月から密接な関係だったとは・・・!!
普通に驚いたの一言です。んでもって、QX団の襲撃・・・いやヴァルルの裏取引かぁ。
ヴァルル自体は大した事無いのに、ホントこいつの存在って大きいなぁ。
ギガント破壊指令でもコイツ居なかったら、バトゥロがサイボーグにならなかったろうし。

そもそもガンダーラの存在自体が神秘的なモノでは無く、超科学の産物である事自体が大きな物語で、
それに乗るサティもまた軽く無い運命を背負っているけれど、その大きさ故に物語は派生をしフェミリアと言う存在が生まれたと思うと熱いなぁ・・・!!

にしてもパプワくんのネタも入っていたとはw差し詰め「仏陀声撃」は『秘石眼』かww
* Re: ぷちこあ劇場・フェミリアのルーツ『後編』 ( No.5 )
日時: 2011/04/12(火) 15:31:02 メンテ
名前: フィール

カジワラさんどうもありがとうです〜。
>ガンダーラの存在自体が神秘的なモノでは無く、超科学の産物である事自体が大きな物語

ですよねー。で、思ったんです。あんな巨大なコアが一発で完成したはずないだろう、
カクハバートのどっかに改良前のちっさいコアがあってもおかしくないだろう。
そう思ったのと、傭兵三人が手に入れた積念コアの波動を探知する技術って何かって謎が綺麗にはまりまして。
それで、これまでの作品に矛盾なく上手くフェミリアの物語をはめらえるかなって挑戦させていただきました。

ではまた、次の話でー。
Page: [1]
 
BBコード
テキストエリアで適用範囲をドラッグし以下のボタンを押します。
装飾と整形

フォント
この文字はフォントのサンプルです
リスト
標準  番号付  題名付

スマイリー
表とグラフ
データ入力
ファイルから入力(txt/csv)
要素の方向:
横軸の数値:
横軸の値 例:2009,2010,2011,2012
直接入力
凡例
カンマ区切り数値 例:1,2,3
横軸の値 例:2009,2010,2011,2012
オプション
出力内容
グラフタイプ
区切り文字
縦軸の単位例:円
横軸の単位例:年度
マーカーサイズ
表示サイズ
確認と適用
Status表示エリア
プレビュー
絵文字
連続入力
外部画像
  • 画像URLを入力し確認ボタンをクリックします。
  • URL末尾は jpg/gif/png のいずれかです。
確認ボタンを押すとここに表示されます。
Googleマップの埋め込み

  • 説明
  • 説明
確認ボタンを押すとここに表示されます。
HELP
題名 スレッドをトップへソート
名前
E-Mail
URL
添付FILE 文章合計600Kbyteまで
パスワード (記事メンテ時に使用)
コメント

※必須
画像認証
     (画像の数字を入力)

   クッキー保存