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* 一体さん二次創作

日時: 2010/09/18 23:17 メンテ
名前: まつりん

はじめまして、まつりんと申します。
つい最近こちらの屋敷に踏み入れた新参者です。

一体さんの魅力にはまり、僭越ながら二次創作をさせていただきました。
駄文ですが厚かましくも投稿させて頂きます。
 
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* Re: 一体さん二次創作 ( No.1 )
日時: 2010/09/18 23:17 メンテ
名前: まつりん

そこは廃墟だった。

かつて建物だったと思われるそれらはことごとく砂礫と化し、草木は一本たりとも生えていない。
時折、崩れた壁に寄りかかり、ボロ切れのような服を纏った人間が蹲っているが、彼らは一様に無言で地面を見つめており、ただ静かに時が流れるのに身を任せていた。

そんな廃墟を、一人の子供が歩いていた。
周りの人々と違い、整った服と半ズボン。目深に被った帽子。
そしてその背に子供には不釣合いな唐刀のようなものを背負った、なんとも奇妙な子供だ。
まるで影踏みでもしているような軽やかな足取りで足元の瓦礫を避けながら道を行く子供が、ふと足を止めた。
目の前に、女性が倒れていたからだ。
顔は砂埃にまみれて汚れ、服も他の人間同様ボロボロで、何よりも呼吸が極端にか細い。
今まさにその命を終えようとしている女性に、子供はしゃがんで手を伸ばす。

男「チビ。その女、お前の知り合いか?」

それを遠巻きに眺めていた男が、突然声をかけた。例に漏れずボロを纏い、焚き火に当たる男だ。
汚れと疲労からかずいぶんと老けて見えるが、声はそうでもない。

子供「ううん」

子供は素直に首を横に振った。

男「そうか。なら放っておけ。力のない者は死ぬ。それがこの街の掟だ」

男はそれだけいうと、両手をこすり合わせて焚き火に向けた。
男の言葉は冷淡であったが、子供は反論することなく伸ばそうとした手を戻す。

???「探したぞ、ナナ」

掛けられた声に、子供――ナナが振り向いた。
視線の先には大きなギターケースを背負い、アルミフレームの眼鏡を掛けた青年が立っていた。
レンズの奥に見える双眸は涼やかに切れ長で、このような場所でなく平和な街中であれば何人もの女性が甘いため息を零したことだろう。
だが、その表情は完全に無に近く、何の感情も窺い知ることはできない。
彼はナナの前に立つと大きく息を吐いてその顔を見下ろした。

青年「まったくお前は気が付くとすぐどこかにいなくなる。本当に・・・、・・・えっと・・・」

愚痴を零そうとしていた言葉が途中で詰まる。
空中に目をやったまま思い出せない単語を搾り出そうとする青年に、ナナは腰に手を当ててため息をついた。

ナナ「鉄砲玉?」
青年「そう、それだ」

ナナの言葉に青年が頷き、ナナを指差す。ちなみにこんなコミカルな会話中も無表情である。ある意味恐ろしい。
しかしそんなことには慣れっこのナナは、わざとらしく肩を落としてため息をついた。

ナナ「もぅ。なんでウチがウチの悪口をフォローせんといかんね?いーっつもしかめっ面で黙っちょるから肝心なときに言葉が出てこないんよ!」

ベシベシと無遠慮に青年の背を叩く。だが彼はナナの行動を咎めることはない。
ただなすがままで、ふと足元に転がった既に事切れた女性を見下ろした。
しばらく無表情でそれを見つめていた青年だが、そっと目を閉じる。

青年「次の『扉』の向こうに、幸多からんことを祈ろう。行くぞ、ナナ」
ナナ「うんっ!」

ナナが伸ばした手をとり、二人は手を取り合って去っていく。
後には女性の亡骸と、焚き火に当たる男だけが取り残されていた。
* Re: 一体さん二次創作 ( No.2 )
日時: 2010/09/18 23:18 メンテ
名前: まつりん

鷹田モンスター軍団の幹部“氷帝”後部啓吾は瓦礫に埋もれた街を見て微笑を浮かべた。

後部「なるほど。これはなかなかのグラップラーの仕業だな」

この街はかつて、一人のグラップラーによって廃墟と化した。と、言われている。
なぜ伝聞系なのか。それは目撃者が街とともに消し飛び、全滅してしまったからだ。
しかし街を上空から眺めたとき、ある一点を中心として円を描くように崩壊している。
それは中心部で何かが起き、街が消滅したことの動かぬ証拠であった。

そして生き残った人間が細々と生きるこの街に、この大事件を引き起こした張本人であるグラップラーが舞い戻り手下を引き連れて街の一角を根城にしているとの情報を掴み、モンスター軍団への勧誘のため後部はここを訪れたというわけだ。
とはいえ、本来モンスター軍団のNo2と呼ばれる彼がわざわざこんなところにやってくる必要はない。だが、暇を持て余していた後部は自らの志願でここに降り立った。
二人の部下が同行を願ったが、今日は一人の気分だと置いてきている。
後部は情報収集と現場確認を兼ねて廃墟に足を踏み入れた。

街は凄惨な傷跡を残していた。建物には無数のひびや亀裂が走り、屋根が丸ごとなくなっているものもある。草木ひとつ生えぬ不毛地帯と化した中心部に比べればマシではあるが、それでも街の外の人間からすれば無残としか言いようのない現状である。
ここは中心部からは離れているが、それでも被害が及ぶほどの力だったということだ。
それでも人々はたくましく生活していた。
少しでも街を復旧させようと瓦礫を運び出す若者たち。
ボロボロの服から見える傷だらけの手足をそれでも元気いっぱいに振りながら遊びまわる子供たち。
パン屋と思わしき看板が欠けた店からは、パンを宝石か何かのように抱えた少女が勢いよく走り去っていった。
後部はそんな風景を特に感慨もなさそうに眺めながら歩いていく。
汚れひとつない服とその類まれなる美貌は人々の好奇の視線を集めていたが、よってくるような物乞いや女性はいなかった。それはこの町の人間らしからぬ風貌の彼を『何かの一味』とでも思っているからだろうか。


後部「このあたりではないのか・・・」

一般の人間たちがそれなりに生活をしているということは、このあたりに例のグラップラーのアジトはなさそうだった。

後部「さて、どちらへ向かうか・・・」

後部が腕を組んで呟いた直後、子供特有の甲高い声が彼の耳の届いた。

???「やめないよ!よってたかってか弱い女の子をいじめるなんて、男の風上にも置けんっちゃ!」

幼いが威勢のいい声だ。その大声が妙に後部の興味を引いた。


声の聞こえるほうに歩いていくと、そこには先ほどパンを抱えながら後部の横を通り過ぎた少女が蹲っていた。その頬には先ほどはなかった赤い腫れが浮かんでいる。
だが少女は歯を食いしばり、パンを握り締める腕にいっそう力を込めた。
そしてそんな少女をかばうように、彼女よりも小さな子供が両手をいっぱいに広げ、二人の周りを囲む何人もの男たちを力強く睨み付けていた。
ノースリーブから伸びた細い腕、半ズボン、深く被った帽子。何より目に付く背中の唐刀。
ナナであった。

チンピラ1「チビ、さっさとそこをどきな。俺たちはそこの嬢ちゃんに用があるんだよ」
チンピラ2「そうそう。痛い目に遭いたくねえだろ?」
ナナ「どかん!」

チンピラ風の男たちが獲物のナイフをちらつかせながら脅すが、ナナは一切怯まない。
強情に痺れを切らしたチンピラの一人が吐き捨てる。

チンピラ1「ちっ・・・もういい!このガキブッ殺して女を連れて行くぞ!」

その言葉に、周りを固めていた男たちが一斉にナイフを振り上げた。
それでもナナは両手をピンと伸ばしたまま男たちを見据えている。
後部はその一部始終を少し離れた廃屋の壁に腰掛け、ぼんやりと眺めていた。
子供二人と大人大勢という構図は彼の美学に反していて気に食わないが、見知らぬ者をいちいち助けてやる情は持ち合わせていない。それに一度助けたとして次の安全を保障してやれないのなら、手出しをしないことこそ優しさなのかもしれなかった。

後部「・・・・・・ん・・・?」

そんな後部がかすかに感じた小宇宙に顔を上げる。
チンピラどもの後ろから“何か”が来る。その気配はすぐに形になった。
大きなギターケースを背負った青年がチンピラの群れに向かって歩みを進めていた。
* Re: 一体さん二次創作 ( No.3 )
日時: 2010/09/18 23:19 メンテ
名前: まつりん

それはまるで風のようだった。
街中を、草原を、大空を吹く風。
それは当たり前すぎて誰かが気に留める間もなく、そこを通り過ぎていく。

実際チンピラたちは誰一人自分たちのすぐ後ろに立つ“風”に気づくことなく、ナイフをナナに向けて振り下ろした。
刹那。後部は全身の毛穴がブチ開けられるような感覚に襲われた。
先刻までただの“風”だった彼の周りに強力な小宇宙が噴出し、渦を巻き始めたのだ。
それはまるで竜巻のように彼を包み込む。そして彼はそっと前方へ手を伸ばした。
次の瞬間、チンピラたちが振り下ろしたナイフが手からすっぽ抜け、物理法則を無視した動きで後方へと飛んでいき、すべてのナイフがあらかじめそうであったように彼の手のひらに納められていた。
彼の周りを巡る竜巻と化した小宇宙は消え、再び“風”に戻った彼は手にしたナイフを興味がなさそうに地面に放り捨てた。

チンピラ2「な・・・なんだ?」
チンピラ3「ナイフが・・・!?」

動揺を隠せないチンピラの奥に見えた人影に、ナナがぱっと笑顔を浮かべる。大きく手を振った。

ナナ「ドロボウの兄ちゃん!」

その台詞に、チンピラも後部も少女すらギョッとして“泥棒”と呼ばれた青年を見つめる。
青年は相変わらず無表情であったが、やれやれと軽く首を振った。

青年「その呼び方は誤解を招くからやめてくれ」

チンピラ3「なんだテメェわぁ!」
チンピラ2「あのガキのツレか・・・!?」

チンピラたちは口々にわめくが、その足はじりじりと後退している。
何者か知れぬ青年の押し殺してもあふれる小宇宙に、無意識に恐怖しているのは明らかだった。
青年が歩き出し、チンピラたちが身構える。
だが、青年はチンピラになど目もくれずその群れをあっさりと通過し、ナナの前に立った。

青年「・・・勝手に出歩くなと、ついさっきも言ったぞ」
ナナ「やけ・・・こん姉ちゃんがこいつらに連れて行かれそうやっちゃかい・・・」
青年「その正義感は感心に値する。だが何の策もなく飛び出すのは勇気ではない。それは・・・、・・・それは・・・」

青年の語尾がとたんにあやふやになり、何かを探すように視線を上に向ける。
ナナは面白くなさそうに頬を膨らませながらも、言葉の続きを引き受けた。

ナナ「無謀っち言いたいん?」
青年「そう、それだ」

ぴっとナナを指差した青年が何度も頷く。
しかしナナは拗ねたようにアカンベを青年に向けた。

チンピラ1「おい、テメェら・・・俺たちを無視してんじゃねえぞ!!」

完全に蚊帳の外に押しやられていたチンピラの一人が声を荒げる。
その声にはっと正気を取り戻した他のチンピラたちも懐から新しいナイフを取り出して青年に向ける。
青年は涼しい顔でナナに視線を向けた。

青年「その娘を見ておいてやれ」
ナナ「言われんでもわかっとるよーだ!」

まだ先ほどの件を引きずっているのか、ナナはもう一度舌を出してから少女に近づき、何事か声をかけてその体をぎゅっと抱きしめる。
それを見届けた青年が手を広げると、再び青年の周りに竜巻が現れる。
竜巻が生み出す渦がチンピラたちまで届いた瞬間、握り締めていたナイフが手から抜け出し青年の元に飛んでいくという異様な光景を、その場にいた者は目の当たりにすることになった。

チンピラ2「な・・・なんだこりゃぁ!?」
チンピラ1「テメェ・・・風の『魔法使い』か・・・!?」

確かに、それはまるで魔法だった。
風を操りナイフを自分の元へ引き寄せている。それならこの現象を説明できるかもしれない。

後部(いや・・・)

後部はそれを心の中で否定した。
彼が操っているものが風だとすればナイフ以外のものも巻き込まれて飛ばされてしまうはずだ。
だが、彼の手の中には正確にナイフだけが飛び込んできた。
チンピラよりも近くにいるはずのナナの被った帽子や服が、ちらりともはためかないのがその証拠だ。

チンピラ1「ぐっ・・・」

意思でもあるかのように自分の手からすり抜けようとするナイフを、チンピラは強く握り締める。
だがそれは引き合う磁石のように強く、確実に青年の元へ向かっていく。

チンピラ1「しゃらくせえ!!」

チンピラはナイフを大きく振りかぶり、地面に向けて深く深く突き刺した。
青年を攻撃するという当初の目的は果たせなくても、彼の思い通りにさせてやりたくないというちっぽけな意地だった。

チンピラ1「これでもう・・・何ィ!?」

会心の笑みを浮かべたチンピラが、次の瞬間には驚愕のあまり顔をこわばらせる。
ナイフはあっさりと地面から離れ、青年の手に握られていた。
風など通らない地面に深く刺さったナイフが、である。
風で運ばれたわけではない。まるでナイフだけに引力が発生したようにそれは引き寄せられていった。
チンピラたちは何が起こったのかまったく理解できず、呆然と立ち尽くす。
当然だ。たかがチンピラごときに理解出来ようはずもない。

“氷帝”と恐れられる後部すら、今の事態を把握するのにわずかな時間を要したのだから。

後部「“空間”を・・・操った、だと?」

そう。風などではない。青年は“空間そのもの”を操り、望むものを自らの元へと引き寄せてみせたのだ。

後部「なんて奴だ・・・『空間使い』?そんなもの、今まで見たことも聞いたこともない・・・!」

後部は大属性『氷使い』のグラップラーである。
その実力はすさまじく、彼が冷気を操れば一帯の空間を支配することすら可能だ。
だがそれは冷気によって支配された空間である。
そして『固有結界』なども空間を操るとはいえ、それは技によって作り上げられた人工の異空間。

“今そこにある空間そのもの”を支配するなど、常識外れもいいところだった。

後部「こんな・・・これほどのグラップラーが・・・今までどの組織にも語られることなく存在したというのか・・・?」
* Re: 一体さん二次創作 ( No.4 )
日時: 2010/09/18 23:19 メンテ
名前: まつりん

チンピラ3「ち、ちくしょおお!」

獲物を失ったチンピラの一人が自棄を起こし、拳ひとつで青年に殴りかかる。
青年はその攻撃を大きなギターケースを背負ったままあっさりかわすと、カウンターで回し蹴りを食らわせた。

チンピラ3「うごっ、ぁ・・・」

チンピラは軽々と吹っ飛び、後ろにいた仲間たちにぶつかって気を失った。
体術の心得もあるらしい青年は、至って平然とそれを見つめながら服に付いた埃を払う。
ここにきてようやく自分たちの圧倒的不利を悟ったチンピラたちは気を失った仲間に続けずまごつく。
青年はそんな彼らに興味なさげに背を向けると、ナナを手伝って少女を助け起こした。

青年「無事のようだな」
少女「は、はい。ありが・・・」

礼を言おうとする少女に、青年は手のひらを向けてそれを制止する。

青年「礼は必要ない。ナナが助けようと飛び出していったから成り行きで助けた。
 そうでなければ見捨てていた。俺はそういう男だ。正義にも悪にも付かない。ただの“風”だ」

それだけ言うと青年が再びチンピラに振り向いた。
無防備な背中を見せられて尚、動くことの出来なかったチンピラたちがびくりと肩を震わせる。

青年「聞いただろう。俺は正義の味方ではない。これ以上俺とナナに手を出すつもりがないなら俺もお前たちに何かするつもりはない。退け」

ある意味投げやりなその言葉には、だが強い意思が込められていた。
手を出さなければ何もしない。裏を返せば手を出したならば・・・。

チンピラ1「く、くそっ・・・」
チンピラ2「覚えてやがれ!」

チンピラたちは気を失ったままの仲間を担ぎ、そのまま逃走を始める。
それを見送ることもせず、青年は再びナナたちの方へ背中ごと振り返った。
チンピラの一人がそれに気づき、そして足元に散らばったナイフにも気づいた。
青年が最初に投げ捨てた、あのナイフだ。

チンピラ1「これでも食らいやがれ!」

置き土産とばかりに投げつけられたナイフはさらけ出された青年の背中にめがけ飛んでいく。

が、

後部「妖氷楯」

一瞬にして青年とナイフの間に現れた氷の壁がナイフの進攻を拒んだ。
ナイフは氷の壁に触れるか触れないかの位置で弾け、力なく地面に落ちる。

後部「悪あがきは醜いぜ。その不細工な面をますます見難いものにする」
チンピラ1「な・・・」

先ほどまで静観していたはずの後部が、氷の壁越しにチンピラに向けて肩をすくめた。

チンピラ1「くそっ。まだ仲間が居やがったのか!!」

突然の乱入者にチンピラだけでなく、ナナや少女も驚きの表情を浮かべる。
だが、青年だけはポーカーフェイスを崩さない。
表情に出ていないだけなのか、最初から後部の存在に気づいていたのか。・・・おそらくは後者であろう。
とにかく、青年をかばった後部が自分たちの味方ではないと確信したチンピラたちは今度こそ一目散に逃げていった。

後部「無事で何よりだ。まあ、必要はなかったろうが」

後部がそう告げ、指を鳴らすと氷の壁が一瞬にして砕け散り、きらきらと陽の光を反射して消えていく。

ナナ「兄ちゃん・・・誰ね?」

ナナが訝しげに後部を見上げる。助けてくれたようだが、まったく見覚えのない男だ。警戒は当然である。

後部「なぁに、偶然通りかかってな。助けたのもほんの気まぐれだ・・・。別にお前たちと敵対するつもりはない。少なくとも、今は・・・な。安心しろ、チビ助」

後部が言いながら髪をかきあげる。その仕草と背後に散る氷の欠片。
それが生み出す美しい光景に、少女が頬をわずかに赤く染め、ほぅと息を吐くがナナはますます顔をしかめた。

ナナ「チビ助じゃなか!ウチはナナ!」
後部「そうか。俺様の名は後部啓吾。もちろんグラップラーだ。
 この街には人探しでやってきた。・・・で、そこのグラップラー・・・名前は?」

後部がそういって青年を不敵に見上げる。
青年はやはり表情を変えることなく、静かに告げた。

青年「俺は帝塚・・・帝塚光圀だ」




『 邂 逅 』




後部たちに助けられた少女は、名をユリンと名乗った。
何の歓迎も出来ないがせめてお茶だけでも、と前置きした上でユリンは三人を家に招く。
帝塚は何も答えなかったが、ナナは足がクタクタだったと喜んで申し出を受け、後部も彼らが行くならと答えたため、結局全員でユリンの家へと向かった。
* Re: 一体さん二次創作 ( No.5 )
日時: 2010/09/18 23:20 メンテ
名前: まつりん

そこは家と呼ぶには少しおこがましい建造物であった。

屋根には穴が開き、壁は欠け、立て付けの悪い歪んだ扉を力いっぱい引っ張ってようやく入った家の中にも片付けきれない瓦礫がそこかしこに散乱していた。
だがユリンは慣れた様子で机代わりの大きな石に持っていたパンを置き、薄暗い奥の部屋に声をかけた。

ユリン「ただいま、ダレン!」
ダレン「おかえり、ユリン・・・」

ダレンと呼ばれた声の主はか細い返事の後ゴホゴホと咳き込んだ。
それを聞いたユリンが慌ててダレンの元へ向かう。窓を開けて新鮮な空気を取り込み、背中を優しく撫でる。
陽の光が入った室内でベッドに腰掛ていたのは、ユリンとそっくりな顔をした少年だった。

ナナ「・・・おんなじ顔・・・」

ぱちぱちと大きな目を瞬かせながら、ナナが驚いた声を上げる。
ユリンがにこりと微笑んだ。

ユリン「ええ。私たち双子の姉弟なのよ」

咳も落ち着き、ユリンから事のあらましを聞いたダレンは改めて後部たちに深々と頭を下げた。

ダレン「姉を助けてくださって、本当にありがとうございました」
帝塚「気にすることはない。たまたまそうなっただけだ」
後部「ああ。俺様にとっても、ついでみたいなもんだったからな」
ナナ「・・・氷の兄ちゃんはホントに最後にぽっと出ただけっちゃ・・・」

二人の声を聞きながらナナは呟くが、後部が視線を向けるとついっと顔を逸らした。
するとユリンがそんなナナの頭を撫でる。

ユリン「ナナちゃんも、本当にありがとう。私が助かったのはあなたのおかげよ」
ナナ「・・・・・・う、うん」

少し驚いたナナが照れくさそうに帽子を深く被り、小さく頷く。
そんなナナを微笑ましそうに見つめていたユリンが、勢いよく立ち上がった。

ユリン「やだ。私ったら肝心のお茶も淹れないで。ちょっと待っててくださいね」
ナナ「あ、ウチも手伝うっちゃ!」

ユリンの後にナナも続く。二人の姿が見えなくなると、ダレンは小さく息を吐いた。

ダレン「結果論であれ、感謝しています。本当は僕がユリンを守らなければならないんですが、街が崩壊した事件の後遺症で肺を患ってしまって、満足に動けないもので・・・」
後部「・・・あいつらは、ああやって誰彼かまわず暴れまわってるのか?」

後部の問いに、ダレンは首を横に振った。

ダレン「いえ・・・ユリンが狙われているんです。あいつらのボス、アスモディンに」


後部「アスモディン?」
ダレン「ええ。この街が数年前、謎のグラップラーによって滅ぼされたのはご存知だと思います」

後部も帝塚も頷いた。この事件はたくさんの組織が調査に訪れ、いまだ何の成果も掴めずにいるのだ。

ダレン「街は壊滅状態でしたが・・・ほとんどの人は別の場所に移り住む体力も資産も失い、この街で細々と生き永らえています。時折柄の悪い連中が現れることもありましたが、それでもなんとかやってきました。だけど・・・」

ダレンが膝にかかったシーツをつかむ。青白い手が震えていた。

ダレン「ある日、街にあいつが・・・アスモディンが現れた。
 あいつは自分こそがこの街を崩壊させたグラップラーだと名乗り、再び街を滅ぼされたくなければ女を差し出せと要求してきました」

街の中で必死に生活をしていた若く美しい少女たちは、アスモディンの元へある者は生贄として捧げられ、ある者は誘拐同然に連れ去られてしまった。
無論街の人々も抵抗を試みたが、相手は街を滅ぼしたグラップラー。さらに手下のグラップラーも引き連れているため、ただの一般市民ではなす術もなかった。

ダレン「そしてあいつが次に目をつけたのがユリンです。僕たちはずっと家に隠れていたけど・・・」
後部「食料を買いに外へ出たところを狙われて、さらわれそうになったってことか」
ダレン「僕にもっと力があれば・・・!どうしてあんな悪党に力があって、僕にはないんだろう・・・!」

ダレンが頷き、誰にともなく搾り出すように問いかける。
だが、後部も帝塚もその問いかけには答える気はなかった。沈黙が流れる。
* Re: 一体さん二次創作 ( No.6 )
日時: 2010/09/18 23:21 メンテ
名前: まつりん

ナナ「おまたせ〜」

微妙な空気の中に、ナナの明るい声と足音が響く。
コップの乗った盆を手にしたナナが、こちらへ元気よく駆け寄ってくる。

ナナ「うわっ」

が、足元に注意を払っていなかったナナの背中にくくりつけられた刀の先が、転がった石に引っかかる。
バランスを崩してぐらりと傾いた体を、横にいた後部が引き寄せて支えた。
そしてその拍子に手から離れた盆は重力に従って落下・・・することなく、雫一滴落とさずに帝塚の手におさまった。

後部「あせんなよ、チビ助。大丈夫か?」
ナナ「むぅ・・・ありがと、氷の兄ちゃん・・・」

からかい口調で言われたナナは頬を膨らませながらも素直に礼を言う。
帝塚はそんな二人のやり取りに気をかけることなく、コップをみんなの手元に置いていった。

ダレン「い、今のは・・・」

ダレンが目を見開く。ありえない動きをした盆に気づいたのだろう。
その疑問に答えたのは、ナナだった。

ナナ「あれはドロボウの兄ちゃんの得意技『ゾーン』っちゃ!」
ダレン・後部「『ゾーン』・・・?」

ダレンだけでなく、後部も聞き返す。
ナナはいよいよ自分事のように得意げに胸を張った。

ナナ「そうね!ドロボウの兄ちゃんは自分の周りに『ゾーン』ってのを作り出して自分の欲しいものを引き寄せたり、いらないものを追い出したりできるんよ!」

ナナの説明を聞いていた後部は「やはり」と目を細めた。
あの時投げられたナイフは妖氷楯に当たるよりわずかに早く弾き飛ばされていた。
まるで 妖氷楯よりも前に見えない壁があった ように。
つまり帝塚は物を引き寄せることも退けることも己の意のままに操れる、まさに『空間使い』というわけだ。

帝塚「・・・だから、ドロボウの兄ちゃんはやめろ・・・」

帝塚は自分の能力を吹聴することではなく、呼び名の方に反論しながら茶を啜った。

ダレン「そんな・・・力が・・・」

呆然とダレンが呟く。その指先は震えていた。
自分が持たない力(もの)を持つ者への畏怖と、羨望の震えだ。

ナナ「すごか?」

そんなダレンの様子には気づかなかったらしいナナはもう一度エヘンとふんぞり返り、反り返りすぎて刀が地面に引っかかり、慌てて姿勢を戻した。

後部「つーか・・・お前のソレはなんなんだ?チビ助。そんな獲物、お前の体格じゃ抜けねえだろ」

後部がずっと気になっていたことを口にした。
木の鞘に収められたソレは背中に隠れる場所に何かが彫ってあり、後部はよく見ようと刀に手を伸ばす。

ナナ「触んなっ!」

が、鋭い叫び声に思わず手を止めた。
ナナは背負っていた刀を抱きしめ、射抜くようなまなざしで後部を睨み付ける。
後部が、無意識に息を呑んだ。
すぐさまナナははっとした表情を浮かべ、後部に慌てて謝罪する。

ナナ「あ、ごめん、氷の兄ちゃん。だけんこれは、ウチの大事な宝物やっちゃかい・・・」

そういってナナが刀を体から放す。
何の装飾もないシンプルな唐刀。鞘には何か言葉が書かれていた。

後部「・・・『千里を行き、千歳を越えた神を屠る』?」
ダレン「どういう意味なんだい?」

ナナはダレンの質問に、申し訳なさそうに答える。

ナナ「わからん。この刀の名前は『神隠し』。だけどそれしかわからんの。ウチ、記憶がないから・・・」


気が付いた瞬間、ナナは独りだった。
目の前にあったこの刀以外、何もない場所にたった一人で蹲って座っていた。
いつからそうしていたのかも、どこから来たかも、自分の名前も思い出せない。
どうすることもできず、途方に暮れるしかなかった。

ナナ「一人ぼっちでずーっと泣いてたときに現れたんがドロボウの兄ちゃんやったん」

偶然か必然か。帝塚がその荒野を渡っていたときに聞こえたすすり泣き。
普段なら気にするはずもないその声につられて向かった先にいたのが、ナナだった。
そしてその足元に転がる子供が持つにふさわしくない刀に気づき、それを持ち上げた。
瞬間。帝塚の存在に気づかないまま泣いていたはずのナナが顔を上げ、帝塚を睨みつけた。

ナナ「ウチの『神隠し』に触んな!この、ドロボウ!!」

それが帝塚とナナの出会いだった。


ナナ「ウチが一人ぼっちで記憶もないってわかったら、兄ちゃんが自分についてきてもよかっていうてくれたっちゃ。名前も付けてくれたんよ!ナナ!名無しのナナ!」
帝塚「どうせあてもない旅だ。子供一人付いてきたって何も変わらないからな」

茶を飲み終えた帝塚がコップを地面に置く。

帝塚「まあ、これも何かが巡りあわせた・・・その・・・」
ナナ「縁、っちゃ」
帝塚「ああ。それだ」

帝塚が頷くとナナが嬉しそうに笑った。
その無邪気な笑顔に先ほどまで強張っていたダレンの表情も和らいでいく。

ダレン「早く記憶が戻るといいね、ナナちゃん」
ナナ「うん!!」

ナナにつられるように、ダレンもわずかに笑顔を浮かべた。
* Re: 一体さん二次創作 ( No.7 )
日時: 2010/09/18 23:21 メンテ
名前: まつりん

後部「そういえば・・・あいつはどこへ行ったんだ?」

後部も薄い茶を嗜みながらふと尋ねる。
ナナと茶を淹れに行ったはずのユリンがまだ戻ってこなかった。

ナナ「姉ちゃんなら水がなくなったから隣の井戸に汲みに行く、言うて出てったっちゃ」
後部「それにしても時間がかかりすぎじゃないか?」
ダレン「・・・まさかっ!」

嫌な予感を感じたダレンが慌ててベッドから飛び降りると、扉に向かう。
弱った彼に扉は重く、後から付いてきた後部が手を貸してようやく外へ飛び出した。

ダレン「ユリン・・・!?ユリンどこだ!!?」

呼びかけに答える者はない。辺りを見回した後部は何かに気づき、小さく舌打ちした。

後部「ちっ・・・あいつらやりやがったな」
ダレン「えっ?・・・ああっ!!」

扉の外側で、ユリンが髪に結んでいた白いリボンがナイフに貫かれていた。

ダレン「そんな、ユリン・・・ユリン・・・!ゴホ、ゴホっ・・・!」

ショックのあまりむせ返り、地面に膝を付くダレン。
後部は扉に刺さったナイフを指でなぞった。

後部「このナイフ。さっきの奴らが持っていたものと同じだな。アスモディン一味の仕業に間違いない」
ダレン「ああ・・・ユリン・・・!」

嘆くダレンの目の前に、一人の男が立っていた。
帝塚はダレンを相変わらずの無表情で見下ろしている。
ダレンは帝塚の服を掴み、縋るように見上げた。

ダレン「お、お願いです!ユリンを・・・姉を助けてください!」
帝塚「断る」

たったの一言。それだけだった。ダレンが驚愕する。

ダレン「そんな・・・さっきは助けてくれたじゃないですか!」
帝塚「彼女を助けたつもりはないと言ったはずだ。俺は悪でも正義でもない。お前の姉を助け出す理由は何もない」
ダレン「そんな・・・そんなぁ・・・」

ダレンが地面に手を付いてうなだれる。彼の頬を伝ってぽたりぽたりと地面に涙が吸い込まれていく。

ナナ「・・・ウチがやっちゃる!!」

叫んだのはナナだった。

ナナ「ドロボウの兄ちゃんが行かんでもウチが姉ちゃんを助けに行くっちゃ!」
帝塚「駄目だ」
ナナ「兄ちゃんがなんと言おうと行くったら行く!」

帝塚は拒否するが、ナナは聞かずに駆け出す。帝塚はため息を付いて手を広げた。
彼の周りに竜巻が現れ、ナナの体が帝塚の方へと引き寄せられていく。

ナナ「うぐぐ・・・『ゾーン』は卑怯っちゃ!やめんね!」
帝塚「お前が強情を張るからだ」
ナナ「それでも行くーー!!」

背中の刀を地面に突き立ててナナが踏ん張るが、その程度の抵抗で『ゾーン』を破れるはずがない。
体がずるずると引きずられるが、それでも諦めずに刀を握り締めるナナ。
握り締めた刀が鞘から抜けそうになり、僅かに刃を見せた瞬間、帝塚の表情がほんの一瞬険しくなり、『ゾーン』の力が緩んだことに気づいたのは後部だけだった。

後部「なら、俺様が付き合ってやろう」

ナナの肩に手を置いて後部が言うと、ナナとダレンが驚いたように後部を見つめた。
帝塚も思わず『ゾーン』を解いて後部を見つめる。

ナナ「えっ?」
ダレン「本当ですか!?」
後部「ああ。俺様は元々この街を破壊したというそのグラップラーに用があるのさ。ついでに子供一人付いてきたって何も変わらないしな」

後部がそういって帝塚に不敵な目線を向ける。帝塚が僅かに眉をひそめた。

後部「もっとも、俺様は自分の用事を優先する。すぐさま戦いが始まったら女を助けられる保証はないからな」
ナナ「なら、氷の兄ちゃんが戦ってる隙に、ウチが姉ちゃんを助ける!」
後部「いいぜ。ただしお前の身の安全も保証しない。本当にいいのか?」
ナナ「かまわんっちゃ!」
後部「だとよ、帝塚。・・・どうする?」

勝ち誇った笑みを浮かべる後部、張り切るナナ、そしてダレンを順に見つめ帝塚はやれやれと首を振った。

帝塚「好きにしろ」
* Re: 一体さん二次創作 ( No.8 )
日時: 2010/09/18 23:22 メンテ
名前: まつりん

門番1「なんだお前らは・・・?」

ダレンに聞いたアスモディンのアジトにやってきた後部たちは入口を守る男たちに行く手を遮られる。
後部は胸元で腕を組み、高圧的に男たちを見下ろす。

後部「ぁーん?そっちから招待状を渡しておいて、門番に来賓のことも伝えてないのか?随分とずさんな管理体制だ。器の知れた組織だな」
門番1「なんだと・・・?」
門番2「待て。こいつらひょっとしてボスがいってた奴らじゃ・・・」

一人が後部たちの正体に気づき、慌てて中に確認をとる。やがて戻ってきた門番に奥へ進むよう促された。

後部「さあ・・・。噂のグラップラー、拝ませてもらうぜ」


奥の部屋は大きな椅子があり、それを囲むように屈強な男がずらりと並んでいた。
椅子に座っているのはまだ若そうな男だ。美しい切れ長の瞳と毒々しい色をした長い髪を持つ、美青年である。

???「ようこそ、我が城(アジト)へ。歓迎するよ諸君」
後部「そいつはありがとよ。お前がアスモディンか?」
アスモディン「いかにも。この街を砂礫に変えた最強のグラップラーとは私のことだ」

にたりと笑みを浮かべたアスモディンに、後部は眉をひそめた。
目の前の男からさほどの小宇宙を感じ取れなかったからだ。
あえて覆い隠しているのかもしれないが、どうにも胡散臭さを覚える。

後部「おい、お前・・・本当に街を崩壊させたグラップラーか?」
アスモディン「なっ・・・!?ふ、ふん。心外だな。この私からにじみ出る強力な小宇宙に気づかないとは。目の前で証明してやってもいいが、私が力を解放すると部下や地下にいる私の妾たちにも被害が出てしまうのでね、残念なことだ」

アスモディンの台詞を聞いていた後部はいっそ呆れた。
この程度の小宇宙で街を崩壊させられるわけがない。目の前の男は100%偽者だ。
完全にやる気がなくなった後部だが、アスモディンはそんな後部の態度に気づかず話を続ける。

アスモディン「諸君をここに呼んだのは理由がある。率直に言おう、私の下につきたまえ」
後部「・・・・・・はあ?」
アスモディン「私はいつか世界を手に入れる。そのために今、有能な人材を集めているのだ。
 君たちはなかなか手練のグラップラーだと部下からの報告を受けている。
 どうだ?私とともに世界を手中に収める気はないか?それが成った暁には、私の右腕として君臨する栄誉を与えてやってもいいぞ」

後部は思わず頭を抱えてため息をついた。
明らかにアスモディンの実力は自分たちのそれを下回っている。なのにこの上から目線。
自分が最強だと疑いもせず、相手の実力を推し量ることもできない小物の証拠だ。

後部「期待外れにもほどがあるぜ・・・」

後部は吐き捨てるように呟くが、帝塚は良くも悪くも相変わらずの調子で答えた。

帝塚「断る。俺は世界を吹き抜ける“風”。悪にも正義にもつく気はない」
後部「あー・・・、俺様もそういうことにしておいてくれ」

後部もかなり投げやりに帝塚の意見に同意した。
アスモディンはやれやれとわざとらしく肩をすくめて息を吐く。

アスモディン「君たちが大局を見極めることが出来ないのが残念だよ。ならば死んでもらおうか」

そう言ってアスモディンが手を上げると、後ろに並んだガンナーたちが銃を構える。
銃口は残らず後部と帝塚に向けられていた。

アスモディン「やれ」

アスモディンの言葉で、銃が一斉に火を噴いた。
一瞬にして部屋が白く染まる。しばらくすると煙は晴れていき、向こう側には蜂の巣になった二人の死骸が・・・あるはずもなく。

アスモディン「な、なんだと!!?」

煙の向こうには氷の壁に守られた後部と、『ゾーン』を発生させた帝塚が無傷で立っていた。

後部「ふんっ・・・これくらいで俺様を殺れると本気で思ってたのか?」
帝塚「・・・・・・」
アスモディン「くっ・・・!休まず撃ち続けろ!!」

歯軋りしながらアスモディンが叫ぶ。途切れることなく銃声が響くが二人に傷を負わせることは出来ない。

後部「うるさい玩具だな、少し黙ってろ」

後部がそう言って指を鳴らす。するとガンナーの手にした銃が銃口から凍り付いていく。
驚くガンナーたちを尻目に銃はどんどん氷に覆われていき、咄嗟に銃を投げ捨てた者以外はガンナーごと氷像と化した。

アスモディン「な、なんだ?何が起こった!?」
後部「見てのとおりだろ?ほら」

動揺して椅子から立ち上がったアスモディンに嘲笑を向けながら後部が再び指を鳴らす。
すると今度は残された男たちの足元が次々と凍りはじめた。
驚きのまま立ち尽くす者、抵抗して向かってこようとする者、惨めにも逃げ出そうとする者。
それぞれが思い思いの格好で氷像となり、部屋の中で動いているのは後部と帝塚、そしてアスモディンだけだった。
* Re: 一体さん二次創作 ( No.9 )
日時: 2010/09/18 23:23 メンテ
名前: まつりん

アスモディン「な・・・な・・・」

立ち尽くすアスモディンはここに来てようやく自分と目の前の相手の実力差に気づく。
だが気づいたところでどうすることも出来ず、冷や汗をかいたまま一歩も動かない。
そんなアスモディンを後部は鼻で笑った。

後部「まったくくだらねえ。お前も能力のひとつくらい見せるかと思ったら動きなしか。失望したぜ、じゃあな」

後部の指先がアスモディンに向けられるのと、アスモディンの背後の扉が開いたのは同時だった。

ナナ「ドロボウの兄ちゃん!氷の兄ちゃん!地下に閉じ込められとった女の人たち、全部逃げ出したっちゃ!・・・って、あれ?」

単身こっそりと地下に向かっていたナナは見張りを刀で殴って昏倒させ、閉じ込められていたユリンら女性たちを開放して外に逃がした。
そしてこの部屋に戻ってきたのだが、運悪く後部側でなくアスモディン側の扉から顔を出してしまったのだ。

アスモディン「っ・・・こい!」
ナナ「わぁ!?」

アスモディンがナナの首根っこを掴んで引き寄せる。
息苦しさにナナが顔をしかめた。

ナナ「ぐっ・・・」
帝塚「ナナ!」

無表情だった帝塚の目が見開く。アスモディンはにたりと醜く笑うと持っていたナイフをナナの首筋に当てた。

アスモディン「動くなよ・・・!少しでも動いたらこのガキ殺す!!」
ナナ「ひっ・・・」

首筋の冷たい感触に、ナナが思わず息を飲み込む。

後部「ちっ・・・」

さすがの後部も無詠唱、ノーモーションでナナを傷つけずにアスモディンだけを倒す手段はない。
アスモディンは二人が動かないことを確認しながらじりじりと後退していく。
そして扉に手をかけ、退路を確保してからナナを掴むのと反対の手で懐から拳銃を取り出した。

アスモディン「よくもこの俺をコケにしやがって・・・!へへ、テメエらはここで死ね!こいつの命が惜しかったら動くなよ!食らえ!!」

銃口がまずは帝塚に向けられ、アスモディンの指が引き金を引く。

ナナ「てっ・・・帝塚の兄ちゃああああん!!!」

ナナの泣き叫ぶ声と、銃声が部屋いっぱいに響いた。

ドシュッ

銃弾が肉に食い込む音が、妙に生々しく全員の耳に届く。
血が噴出したのはアスモディンの胸だった。

アスモディン「はぇ・・・?」

気の抜けた声がアスモディンの口からこぼれる。
その口から滝のように血を吐き出し、アスモディンが崩れ落ちる。
力の抜けた腕から逃げ出したナナが帝塚にしがみついた。

ナナ「兄ちゃぁん!怖かったよぉお!!」
帝塚「怪我はないか、ナナ」

泣きじゃくるナナの頭を、帝塚が撫でる。ナナは何度も頷いてしがみつく腕に力を込めた。

アスモディン「な・・・ぜ・・・」

自分は間違いなく、帝塚に向けて銃を撃ったはずだ。
なのに何故、帝塚は無傷で、自分が胸から血を流しているのか。まったくわからなかった。

帝塚「何故・・・そんなもの、簡単な理由だ」

帝塚がナナの頭に手を当てたまま答える。その声は冷たく、そしてその左腕には小宇宙が凝縮されて纏わりつき、うっすらと発光していた。

帝塚「お前はナナを泣かせた。・・・・・・それだけだ」

その言葉は聞こえたのか否か。アスモディンはうつぶせに倒れ、絶命した。
するとその端正な顔がどろどろと溶け始め、やがて醜い男の死骸だけが残った。

後部「なるほど。こいつは変装能力を持つグラップラーだったのか。道理で何の力も使ってこないはずだ」

アスモディンの姿を見て納得したように呟くと、後部は帝塚の左腕に視線を向けた。

後部「それがお前の隠し玉か?」
帝塚「・・・『百錬自得の極み』・・・相手の攻撃を倍にして返す技だ。隠していたわけではない」
後部「へぇ・・・」

後部が満足そうな笑みを浮かべる。と、なにやら部屋の外が騒がしい。
外に居た部下たちが異変に気づき、ここまで押し寄せてきたのだろう。

ナナ「なんかいっぱい来てる・・・どうするん?」
後部「俺様が片付けてやる」

ナナの問いに後部が答えると、手のひらを上空に向けた。

後部「帝塚、お前とナナの周りに 一切を退けるように 『ゾーン』を巡らせろ。いいな?」
帝塚「・・・・・・・・・わかった」

後部の意図を察した帝塚が頷き、ナナを自分の元に引き寄せて『ゾーン』を生み出す。
それを確認した後部は笑みを浮かべた。

後部「今日は気分がいい、特別だぜ!痛みは一瞬だ、ほうら・・・凍れ!!!」
* Re: 一体さん二次創作 ( No.10 )
日時: 2010/09/18 23:24 メンテ
名前: まつりん

アスモディンのアジトだった場所はただの更地になっていた。
建物も、その中にあった物も人もすべてが等しく凍りつき、そして粉々に砕け散ったからだ。
後部たち三人の周りには氷の結晶が陽の光に照らされてキラキラと輝いていた。

ナナ「すごい・・・」

ナナが思わず感嘆のため息をつき、帝塚も目を細める。
一仕事終えた後部は軽く腕を回し、それを胸元で組んで帝塚に声をかけた。

後部「さて、と・・・帝塚」
帝塚「・・・なんだ」
後部「実は俺様はお前の大嫌いな組織の中に居る立場でな。今日ここに来た目的も街を滅ぼす実力を持つグラップラーをこちらに引き入れるためだった」
帝塚「そうか」
後部「期待外れだったがな。だが、お前に出会ったのは収穫だ。お前は俺たち組織に迎え入れるのに申し分ない実力者だからな。
 どうだ?俺様と手を組んでみる気はないか?なぁに、組織に縛られろとは言わない。
 気に食わない命令には従わなくていい。今までどおり放浪を続けたってかまわない。望みの報酬があるなら必ず叶えよう。
 だから俺様と手を組め」

それは勧誘としては破格の条件だった。
しかし彼ほどの実力者が他に付くことを懸念すれば、それだけの価値はある。

帝塚「断る」

それでも帝塚の返答は変わらない。後部にもわかりきっていたことではあった。
なら次の行動はひとつだ。

後部「そうか・・・仕方ないな。お前ほどの実力者を失うのは惜しいが、余計な芽は早めに摘んでおかないと 雑草は伸びてからが厄介だ 」

後部がそう言って小宇宙を開放する。その圧倒的な力の奔流にナナですらビクリと体を震わせた。
そんなナナを庇うように帝塚がナナを自分の背後に押しやり、自らも小宇宙を解放する。
凄まじい力と力がぶつかり合い、それだけで周りの建物に亀裂が入り始めた。

ナナ「ドロボウの兄ちゃん・・・?氷の・・・兄ちゃん?」

ナナが震えながら声をかけるが、二人は睨みあいを止めない。

後部「行くぜ、帝塚。グラップラーファイトォオオ!」
帝塚「レディ・・・ゴォッ!」

先に動いたのは後部だった。腕を振るうと、何本もの氷柱が現れ、帝塚に向けて放たれる。

帝塚「っ・・・」

帝塚は『ゾーン』を生み出し、氷柱を弾いた。
そのまま後部の元へと走り出し、鋭い蹴りを繰り出す。
だが、後部はそれを華麗に回避した。その動きに帝塚の顔がけわしくなる。

二人の攻防は一進一退を極めていた。
後部の氷は帝塚の『ゾーン』に阻まれる。帝塚の攻撃は後部が妖氷楯や体術で回避する。
二人の戦いの影響で辺りはボロボロになっていくが、そんなことはお互いにお構いなしだった。

後部「埒が明かないな、ならこれでどうだ?」

後部がそういうと、高らかに指を鳴らす。一見何も起こらなかった。
しかし帝塚は油断なく後部を睨みつける。静かに息を吐くと、その口から真っ白い吐息がこぼれた。

帝塚「・・・何っ?」
後部「空気自体に冷気をこめた。さすがのお前も空気を遮断しちまうわけにはいかないだろう。じわじわと体内から凍り付いていくがいい」
帝塚「・・・・・・」

帝塚の動きが止まる。肺の奥から冷たくなっていく感覚に、眉を寄せた。

後部「これで終わりだ、帝塚!」
帝塚「・・・そうはいかない・・・」

帝塚が言うと目を閉じ、精神を集中させる。
すると今までとまったく違う小宇宙が帝塚の体を包みこんだ。
キラキラと全身を七色に光らせながら、帝塚が目を開けた。

帝塚「・・・『才気煥発の極み』・・・」
後部「面白い!まだ何か隠し持ってたか!いいぜ、勝負だ帝塚っ・・・!」

後部が楽しそうに叫ぶと、手を振り上げる。
帝塚も後部を強く睨み付け、足を一歩前に踏み出した。

ナナ「ダメーーー!!!」

そんな二人を遮ったのはナナだった。
二人の間に割りいるように立ちふさがり、両手を広げて制止する。

ナナ「やめて!なんで二人がケンカするっちゃね!?もうやめて!!」
後部「そこをどけ、ナナ!これは・・・」

必要な戦いだ、と。
そう言いながらナナを押しのけようとした後部の指に、ナナの背負った刀が振れた途端、凄まじい悪寒に襲われて後部は勢いよく指を離した。

後部「なっ・・・?」

後部の端正な顔が歪む。刀から溢れ出していたのは凄まじい力だった。指先がまだビリビリと痺れている。なんて刀だ。恐ろしい力を秘めて・・・否、 封じている !!!

後部「そうか・・・、お前が・・・」

一瞬ですべてを理解した後部が呟く。ナナはきょとんとした表情を浮かべるが、後部が何を言おうとしたか察した帝塚はナナにそれを聞かせまいと素早く抱き寄せる。

帝塚「後部、たとえお前でもナナに手を出せば容赦しない・・・!!」

始めて見た感情をむき出しにした帝塚の表情に、後部はそれ以上何か言うのをやめた。
ナナは不思議そうに帝塚を見つめ「珍しいもん見たっちゃ」と暢気な感想を述べている。
やがて後部はふっと笑みを浮かべると、自らの小宇宙を収めていく。

後部「・・・わかった。一度は共闘した仲だ。それに免じて今回は見逃そう。・・・どうせお前が“誰か”に付くはずもないしな」

後部の言葉を聞いて、帝塚も小宇宙を収めていく。
ナナを抱き寄せる腕を緩め、後部を見つめた。

後部「だが、次はないぞ。次に会う時はお前が俺たちの組織の一員になるか、物言わぬ死体になるかの二択だ」
帝塚「俺はどちらも選ぶつもりはない」
後部「ふん・・・言ってろ」

後部はそんな帝塚を鼻で笑うと、軽々と跳躍しこの辺りで一番高い建物の上に立って二人を見下ろす。

後部「宿敵(とも)よ、強くあれ!はぁーはっはっはっは!」

高笑いを残しながら後部は姿を消す。
帝塚とナナは後部がいなくなった方向をしばらく眺めていた。

やがて様子を見に来たユリンとそれに伴われたダレンが現れ、二人に深々と頭を下げる。
二人に見送られながら、帝塚とナナは街の外を目指して歩き出した。


ナナ「・・・氷の兄ちゃん、行っちゃった。また会えるかな?」
帝塚「さあな・・・」
ナナ「・・・あんね、ドロボウの兄ちゃん」

帝塚の服をナナがぎゅっと握り締める。帝塚は無表情でナナを見下ろした。
ナナは服から手を離すと帽子を被りなおし、帝塚と反対方向に視線を向ける。

ナナ「・・・さっき、助けてくれて、ありがと」

その言葉を聞いた帝塚の顔が、ほんの僅かにほころんだ。

帝塚「・・・ああ」
ナナ「っさあ、次はどこに行くっちゃ?ドロボウの兄ちゃん!」
帝塚「そうだな。俺たちは“風”だ。どこへなりと行くさ。風が止まない限り・・・」
* Re: 一体さん二次創作 ( No.11 )
日時: 2010/09/18 23:24 メンテ
名前: まつりん

後部「・・・というわけで、あれは不発だった。とんだカス情報をつかまされたもんだぜ」
鷹田総統『そうか。わざわざ出向いてもらったのにすまなかったな。・・・しかしそれにしては妙に機嫌がいいようだが?』
後部「ああ、わかるか?本命が不発だった代わりに上玉の大穴を見つけてな。あいにく口説き落とせなかったが」
鷹田総統『ほう・・・お前にそう言わせる相手か。ぜひ見てみたかったな』
後部「ふん。次にあったときは力ずくでも目の前に差し出してやるよ」
鷹田総統『期待しておこう。・・・ところで後部、お前には次の仕事を頼みたい。ロンドンの制圧だ。やってくれるか?』
後部「ロンドンか・・・。いいぜ、俺様の期待に添える奴がいるか、今から楽しみだ」




後部と帝塚。
運命が巡りあわせた二人。


だが、二人に『次』がないことを

       この時はまだ誰も知る由がなかった。





『邂逅』完
* Re: 一体さん二次創作 ( No.12 )
日時: 2010/09/18 23:26 メンテ
名前: まつりん

以上です。長々と失礼しました。
誤字脱字、意味不明な展開等、多々突っ込みどころあると思いますがお許しください。
* Re: 一体さん二次創作 ( No.13 )
日時: 2010/09/19 19:41 メンテ
名前: fan

はじめまして、まつりんさん
うーんこれは…テニス好きな人にはたまらなそうなお話ですね。
手塚の力をこうして戦いに昇華させるだなんてw本家に劣らぬネタの生かし方でした。面白かったです!

まだ「神隠し」とナナが謎のままですが、後部と帝塚の反応から察するに…
もしかして続編も…!? 
* Re: 一体さん二次創作 ( No.14 )
日時: 2010/09/19 20:20 メンテ
名前: フィール

はじめましてまつりんさん。
後部と互角の能力者、その男の名は帝塚!うー、燃えますな!

そして、読み終わった後に残った謎に気付きました。

街を廃墟にしたのは誰なのか?
帝塚程の男が今まで無名の戦士だったのは何故か?
アスモディンは変装能力だけでどうやってあれだけの仲間を集めたのか?

真実はどういう事なのだろう、いつか語られるのだろうかとfanさん同様続編の気配を感じ取ってみたり。
* Re: 一体さん二次創作 ( No.15 )
日時: 2010/09/20 08:46 メンテ
名前: 春休戦

初めまして、まつりんさん(・・・うむ、何だかテンプレ臭くなったが気にしな〜い)
元ネタの融合も相まって、キャラ立ちが良いですね〜。寡聞にして知らない元ネタもありますが。(^^;
何せ帝塚の背負うギターで連想したのが、キカイダーやズバットってんだから推して知るべし。(ぉ)

まぁ逆に言えば、それでも充分読み応えがありましたって事ですね。(^^)
特に帝塚と別れる直前の後部。わざわざ一番高い場所から見下ろして高笑いて。(w
そーいう「こいつならやりかねん」みたいな表現がピッタリ収まってる感が良かったですよ。

で、伏線が結構残ってますね〜。これは確かに期待して良さそう。(w
ちなみに、ざっと見た限り校正は不要の様です。と、追記しときます。(^^)
* Re: 一体さん二次創作 ( No.16 )
日時: 2010/09/20 14:14 メンテ
名前: 駄文下記

元ネタの有るキャラを使って、作品として昇華される手腕お見事です。
情景描写など自分の未熟さを解らされます。
個人的に気になったのは、何の成果も無いという事は、町の生存者たちは町を壊滅させた能力についても情報を持たないのか、だとするならそれは何か、ですかね。
* Re: 一体さん二次創作 ( No.17 )
日時: 2010/09/20 23:27 メンテ
名前: まつりん

朋友の皆様、温かいお言葉ありがとうございます!
皆様にお言葉をいただけて、勇気を出した甲斐があったと満足感でいっぱいです!

>fanさん
はじめまして、fanさん。
知識不足が祟って使える持ちネタが少なく、結果として自分の得意分野ばかりの引用になってしまいました。
それでも面白いといっていただけて感激です!
ナナと「神隠し」の件も、設定を考えてはいるのですがまたお目見えできるまでに昇華できれば勇気を出してみたいです!

>フィールさん
フィールさん、はじめまして。
感想ありがとうございました。すごくうれしいです!
テニスファン、後部ファンとして真っ先に思いついたのがこの構図でした。安直で恥ずかしい限りです。
続編も・・・人様にお見せできる形にできそうならまたがんばってみたいです!

>春休戦さん
こちらこそ、はじめまして春休戦さん。
自分も知識不足で元ネタのわからないことが多々ありますが、それでも読ませてしまう激しい魅力を一体さんから感じ取りました。
少しでもそれに近づけていたら幸せです。
校正の確認もご丁寧にありがとうございました!!

>駄文下記さん
わわ、駄文下記さんはじめまして!
駄文下記さんの一体さん外伝に感銘を受けて二次創作を決意したので、お返事いただけて光栄です!
自分は駄文下記さんの戦闘シーンの描写に憧れてます・・・!目標にさせてください!

皆様、本当に、本当にありがとうございます!!
* Re: 一体さん二次創作 ( No.18 )
日時: 2010/09/21 16:43 メンテ
名前: カジワラ

遅れながら、初めましてー。
戯言に二次創作を書いたと掲載された以降、何時うpされるか楽しみにしておりました。

皆々様の感想の後と言う事もあり、余り書く事は無いと言ってしまえば無いのですが、
やはり「帝塚」の能力は上手い描写したなぁーとしか言い様が無いですね!!

風かと思いきや、そうではない。空間!!?JOJOファンの私的にヴァニラ=アイスが思い浮かぶけど違うカンジだ。
そして解答。「帝塚」。「手塚」。そうか『 ゾーン=空間 』!!

手 塚 ゾ ー ン な の か ー ! !

この辺は、やられましたね。解釈が凄い。
伏線も張っておられるようで、次作ももしかしたらあるのかな?楽しみにしておまーす♪
* Re: 一体さん二次創作 ( No.19 )
日時: 2010/09/28 19:02 メンテ
名前: まつりん

カジワラさん、はじめまして!
感想ありがとうございました!とても励みになります。

自分の中で手塚=ゾーンなので逆にそれ以外のひねりが少なかったことが自分としては力不足を悔やむばかりです。
ですがそのお言葉をいただけてほっとしております。
また機会と気力があればがんばりたいのでそのときもよろしくお願いします!
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