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* 一体さん二次創作です

日時: 2010/06/15 09:12 メンテ
名前: 駄文下記

ハッハッハッハッハッハッハッハッハッ

刃の様な三日月の下、息を切らしながら、一人の男性が走っていた。
上司と安月給の愚痴を肴に、同僚たちと郊外の呑み屋で飲んで、ちょっと酔い覚ましにふら付いていただけだ。なぜ自分がこんな目に逢わなければならない?そんな問いが、走る事で血の中を酒気が駆け巡って、思考もままならないままに湧き上がる。
もし捕まれば………その恐怖とともに突如として抑えの利かなくなった胃の中身を道端にぶちまけ、彼の足が止まる。
荒い呼吸を繰り返しながら、吐き気とは別種の悪寒を感じた彼に、弱く寒々しい月光を浴びたモノが振り下ろされ、死神の鎌のような月に向かって、紅い華が咲いた。

数日後
〜金閣寺〜
一人の男性が玉座に座っていた。後ろに撫でつけた髪の似合う端正な顔立ちをしており、身に纏う紫を基調にした簡素ながらも気品を漂わせる服装と堂々たる雰囲気が、その席を大げさな物としないだけの風格を彼に持たせていた。
大日本帝国三代皇帝足利溥義
今日も今日とて政務に励む彼の手元には、各所から届けられた報告書を始めとする書類が握られている。
部下の手によって整えられ、選別されているとは言え、その数たるや膨大であり、その書類を淀みなく迅速に、かつ見落としなく読み進め、必要とあらば、傍らに控える側近に指示を伝える、見ている方が目を回しそうな速度でそれらの作業をこなす溥義は、それだけで非凡さの証明を成していると言えよう。
と、一枚の報告書に差し掛かった時、今まで止まる事の無かった溥義の動きが止まる。
そのまましばらく、考えを巡らせた後、自身の右腕と言っていい男を呼び出し、次の報告書に取り掛かった。
数分後、御前に一人の剣士が参じていた。
長く滑らかな金髪を束ねた精悍な顔つきをした男性である。透き通るような青い目に、確かな意志の光が宿っている。
溥義禁衛隊筆頭シンエモン
溥義にとって、最強の臣であり、師であり、友であり最も信を置く漢である。
その男を呼び出すとは何事であるか?自らの君の発する只ならぬ空気と合わせ、溥義の傍に仕える側近達に緊張が走る。
シンエモン「上様、一体何事でありましょうか?」
その質問に対して、溥義は一枚の書類を差し出す。
溥義「多慧山のレオンハルトからの報告書だ」
報告書を受け取りながら、シンエモンは内心で眉を潜める。
※多慧山
多数の山々からなる連山であり、古くは鬼と呼ばれる怪物達の住処とされ恐れられていた場所である。
が、今より二百年前に、当時一豪族であった足利家を含む有力者たちの連合軍によって滅ぼされ、以後大型の野生生物が住処としているが、フェンスで仕切られた危険区に踏み入らない限り獣が下りてくることも無く、またその獣達自体が、縄張りを侵すものを排除するため、野盗の類が拠を構える事も無く、極小さな立ち入り可能区を除き、人の手が入る事も無く現代に至るまでその山領を残し、ほぼ大きな事件の無い土地である。

今回の監側所設置の視察、監督のためというレオンハルトの派遣も、禁衛隊発足から四年たち、その存在が抑止力として機能し始めた、端的にいえば暇ができ始めた事もあり、普段禁衛隊として、娘と過ごせない彼に対する特例の、半ば休暇に近いものであった。
一体何が?と思いつつ、報告書の中身を見たシンエモンは、その中の記述に目を見開く。
シンエモン「上様、これは………」
溥義「うむ、その惨殺事件、報告書にある通り獣の仕業とは思えん」
ターリブ老「ではこれは、あの」
溥義「出陣するぞ!シンエモン供をせい!」
シンエモン「はっ!」
 
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* Re: 一体さん二次創作です ( No.1 )
日時: 2010/06/15 09:13 メンテ
名前: 駄文下記

青々と茂る若葉は、風に揺られ、草木の香りとさわさわとした葉摺れの音を届ける。木々は傾き始めた日の光を柔らかく地に落とす。その山の裾野から、一人の男がその頂を見上げていた。
赤い十字の入った緑の覆面をした巨漢であり、彼の肩にあっても未だ巨大に見える大砲を肩に担いでいた。
溥義禁衛隊四の槍、レオンハルト
彼は山から視線を外すと、今度はその視線を傍らに居る人物へと移す。
桃色の髪をした痩身の男である。名を井冨と言い、近隣で有名な資産家であり、監側所設置の責任者を務める有力者である。
が、彼はそんな肩書とは裏腹にオドオドと視線を彷徨わせ、弱弱しい声で、目の前の巨漢に口を開いた。
井冨「レオンハルト殿、ほ、本当に今回の件熊か何かの仕業では無いのか?被害者は皆山中の危険区近くで見つかったのだし、唯囲いを超えて縄張りに踏み込んだだけという事も」
そうだそうだ。無駄に事を荒立てずとも、今後は警備を強化すれば。井冨の周囲に控える人間からも賛同の声が上がる。
レオンハルト「獣の仕業で有るとするなら、所持していた持ち物も衣服も漁られて無いのは妙だ。それに死体の傷口も、獣の牙や爪とは微妙に違う」
井冨「ではやはり……グラップラー」
震えて出でたその一言に、ざわざわと恐怖を含んだどよめきがあがる。
そのどよめきを聞きながら、レオンハルトは、先程の通信を思い返していた。

シンエモン「準備ができ次第、拙者と上様がそちらに向かう」

プロパガンダとしての意味も薄く、得体の知れない何者かが相手のこの場に、何故上様自らが?
しかして彼はその思考を中断し、後方へと視線を向ける、視線の先には、転げるように従属が駆けてきていた。
従属「た、大変です!マリーちゃんが山に!」
その一言は、彼に雷鳴のような衝撃を与えた。
数刻前
四人の子供の姿が山中に有った。その内三人は、近辺で有名なガキ大将の厳に、その相方の実、二人の子分の様な存在である優であった。
優「ね、ねえ止そうよ、危ないよ」
厳「何言ってんだよ。大丈夫だって、度胸試しなんざ兄貴達だってやってるけど、何も無かったんだし」
実「そうそう、臆病者は黙ってなって。代わりも出来たんだし」
優「で、でもやっぱり……」
そう言って彼らの視線が一人の少女に向けられる。色素の薄いセミロングと、くりっとした瞳の可愛らしい娘である。
マリー「大丈夫よ、優君、ここで待ってて。ささっと取って来るから」
浮かべた笑顔は柔らかく、見た者の心を解すに十分であろう。が厳の内心は穏やかな物では無かった。
山中に有る大樹の傍にのみ咲く花を摘んでくる。多慧山の麓に住む子供たちの間でいつからか始まった度胸試しである。
その花の咲く位置が年々危険区に近づいている事、去年は仕切りのフェンスギリギリだった事を聞かせ、臆病者の優と、この少女が怯えている間に、自分が、仕様がないとばかりに二人分を引き受け、この愛らしい少女に尊敬の念を抱かせる。そんな自身の計画が駄目になってしまう。その焦りと目の前の少女の態度が彼の中の小さな意地を、触発した。
数分後、彼は自分を殴り飛ばしたいほどに後悔していた。案の定花は危険区の中にしか無かった、今回は中止するしか無い。自分以外の意見が一致したにも拘らず、小さな意地から、木を伝い、フェンスを乗り越え、花を手に入れた。その時であった、背後から聞こえる警告それと同時に、目の前で大岩の様な何かが動いた。
* Re: 一体さん二次創作です ( No.2 )
日時: 2010/06/15 09:14 メンテ
名前: 駄文下記

厳「うわあああああああああ!!!!」
それが怪物の様な大熊だと気付いた時、悲鳴と共に強張った足が苔に滑った、大熊の爪が厳の頭があった位置を薙いだのはその直後であった。
実「厳!逃げろ!早く!」
その声で僅かに正気を取り戻した彼は、すぐ近くに有った、大樹の根の隙間に転げるように逃げ込んだ。
しかし、大熊は執念すら感じる執拗さで、丸太の様な前足を突き込み、引きずり出そうとしてくる。
次第にその爪が近くなり、遂に服の裾を掠めた。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
すりむいた手足の痛みすら忘れる恐怖と後悔を感じていた彼の耳が、何かが何かにぶつかるような音を聞いた
実は驚愕に支配されていた。あの少女の姿は、確かに見えなかった。逃げていたと言うのならそれも理解できた。しかし、その姿が今、危険区の中に有り、熊に対し石を投げつけているのは理解の範疇を超えている。
マリー「早く!厳君を連れて逃げて!」
投石で意識をそらし、実にそう声をかけた後、すぐさま背を向けて走り出した。
助けなければ死んでしまう。その正義感にも似た想いからの衝動的な行動であった。
しかし、鈍重そうな外見であっても四足の獣である熊に対し、人間が走力で敵うはずも、まともな舗装もされていない山道を少女の足で駆け抜けられる訳も無く。
木の根に躓き、倒れ込んだその上に、風を巻きながら、鈍く光る爪が、振り上げられた。
熊の前足に比べるとマッチ棒の様に細い少女の体がその一撃を受ければ、待っているのは確実な死。激痛の予感から目を閉じるマリー。
???「やめなよ。この子はあの人たちの仲間じゃ無さそうだ」
場違いなほど穏やかな声が響き、体が浮き上がる様な感覚が来たのはその時だった。恐る恐る開けた眼に、黒髪の少年の顔が映る。
成人男子の平均程度の上背に、少年から青年への過渡期と思われる整った顔立ちと翡翠を連想させる緑の瞳から作られる表情は、今の状況からすっぽりと切り離された別の何かの様に穏やかであった。
片腕で自分を抱きあげ、もう片方の手を熊の顔に添えて、子供に語りかける様な口調で宥めていたその少年が、顔に添えた手を動かすと、先程まで迸るような殺気を放っていた熊が、嘘のように静まり、鬱蒼と茂る木立へと身を返す。
マリー「あなたは一体……誰?」
辞退について行けず礼より先にこぼれ出たその問いに答えず、マリーの体を丁寧に抱えあげると、サクサクと草を踏む音を鳴らしながら、あまりの事態に硬直していた厳に近づき同じように抱え、体重が無いかのような軽やかな跳躍と着地でフェンスを飛び越え、危険区を抜け出し、歩き出した。
実「お、おいあんたどこに行くんだよ?」
???「二人とも怪我をしてるから、特にこの女の子は早く手当てしたほうが良いみたいだしね」
はんなりと告げられたその言葉に、初めてマリーは足を伝う生温かい流れを自覚する。
転んだ際に何かに引っかけたか、脹脛が切れていた。途端に襲った痛みに思わず呻き声をあげるマリーの姿に、厳も実もとりあえずは口を噤んだ。
* Re: 一体さん二次創作です ( No.3 )
日時: 2010/06/15 09:15 メンテ
名前: 駄文下記

木に隠れるように立つ古びた小屋であった。
所々接ぎがあるけど、掃除して有るのか埃っぽくは無いな。
途中に有った小川で傷を洗い、その小屋に入った後、厳が呑気な事を考えている間に、棚から薬箱を取った彼が腰を下ろし、何やら暗い真緑色の軟膏を取りだしていた。
マリー「えっと……あの………」
流石にその色は、痛みを感じ、血を流しながらも少し躊躇うものであった、が
???「?ああそうか。まだ名乗って無かったね。僕は至天といってこの近くに住んでいる者だよ」
いや違う。と口に出す前に、脹脛の傷口に軟膏が塗りつけられた。

マリーの持っていたハンカチを熱湯消毒し、当て布代わりに使った後、少し古い包帯が巻かれ、厳の擦り傷にも別の薬(くすんだ黄土色)が塗られ、とりあえずの手当てが終わった。
至天「忠告させてもらうけど、二度とあそこには入らないほうがいいよ。最近何者かが入ってきたせいで、特に殺気立っているし、そうでなくても人が踏み入るべき場所じゃあ無いからね」
ゆったりと、しかしはっきりと言い切られたその言葉に、反論を返すことはできず、言葉に詰まる厳たちに、先程と変わらぬ穏やかな顔で振り返り、麓まで送るよ。と声が掛けられる。それを断る理由は彼らには無かった。

麓への道すがら、軟膏で痛みは和らいだものの、未だ無理はしない方が良いと、至天に背負われたまま、ふと気になった事を口にする。
マリー「至天さんは、どこに住んでるの?」
後ろを歩く厳も実も、この近辺では有名であり、また彼らも、(近辺の住人をどれだけ知っているかで競争していた為)大体の人を知っている。
なのに、この近くに住んでいると言った彼が厳達に知りも知られもしていないのはおかしい。そんな思いから発せられた質問に、彼は何でもない様にに答えた。
至天「ああ、僕はさっきの小屋よりもう少し山頂に近くに住んでるんだよ」
さらりと発せられたその言葉は、しかしその場にいた全員を驚嘆させるに足る言葉であった。先程の小屋は、危険区のフェンスのほぼ近くに有り、そこよりも山頂よりという事は、即ち危険区の只中という事である。
厳「おいおい!人の入っていい所じゃ無いんだろ?良いのかよ、それ?」
至天「大丈夫だよ。僕は普通の人間じゃ無いからね。一人で住む分には何の問題も有りはしないよ」
実「でもさ、態々山ん中いねーでも、町に降りたほうが良いんじゃねーの?」
至天「良いんだよ、僕は……一人のままで」
強い訳ではない、大きい訳ではない、しかし、その声は、それ以上の追及はしてくれるなよ、という何かを孕んでいた。
その時はたと気づく、背負っている少女の、自分の肩を掴む手に、握り締めるように力がこもっている事に、その小さな体が僅かに震えている事に
マリー「そんなの………良く…無いよ。一人なんて……良い訳無いよ」
脳裏に浮かぶ映像、安らかな眠りを一瞬で粉々に砕く轟音、悲鳴、怒号、否応なしに伝わる衝撃、当たり前が呆気なく崩され炎の中に消えていく。
訳がわからない、どうなったかがわからない。死を受け入れられず、何度問いかけても何も答えてくれぬ母親、どれだけ泣いても、助けてと叫んでもだれも答えてくれない。誰も来てくれない。どうして?どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテ?
ナンデダレモキテクレナイノ?
私一人、ワタシハ…
もしあの時、あの大きく強く、やさしい手で救い上げられなかったら………
その恐怖が知らず体を、声を震わせる。
明らかに変わった空気を感じ、ああ。と気づく。この少女は孤独を知っているのだ。そして他者の痛みを感じられる優しい子なのだ。と
だからこそ…
至天「一人のほうが良い。君たちや他の人達みたいに、弱いだけの人達と関わって生きるよりは何倍も」
先程までとは違う反論を許さない、冷たく硬質的な声に全員が気圧され、沈黙が落ちた。
と、
レオンハルト「マリー!返事をしろ。マリー!」
木立に響き渡るその声に、少女の表情に喜びが浮かび叫び返す。
その声の余韻が消え去る前に、彼らの前に緑色の覆面をした大男が現れる。
その大男は、至天の背にいるマリーを認めると、まっすぐそっちに向かい始めた。
レオンハルト「マリー、無事か?この少年は?」
その太い腕で至天の背からマリーを受け取りながら問う。
マリー「うん。大丈夫、至天さんが助けてくれたから」
至天「一応、釘は刺しておきましたが、二度と山に入らないようきつく言っておいて下さい。彼女のお父さんなんでしょう」
娘をその太い腕に抱き、返事を返しながらも、内心には別の疑問が湧き上がっていた。
何だ、この小宇宙は?この男グラップラー…か?
自分の姿を見た瞬間、目の前の少年から僅かに感じた小宇宙、それは今までどんな戦場においても感じた事の無い異質な物であった。
しかしその疑問も、後ろから現れた井冨の一言に思考の隅に追いやられる。
井冨「レオンハルト殿!ここに。ああマリーちゃんは見つかったか。本当に……あイヤその前に、足利溥義様、及びシンエモン様がご到着なさった。報告のため御帰還してくれるか?」
了解した。と返す間に至天は山中へと踵を返す。その背に向かい父の腕に抱かれたままのマリーが声をかける。
マリー「あ、その、至天さん……有難う」
言いながら、井冨の私兵に保護されていた厳と実を見るが、二人とも先程の言葉が気になっているのか、不貞腐れたように視線を外す。しかしマリーに彼らをとがめる事は出来なかった。何故なら心情的な問題の前に、自らをその腕で抱く父から、確かな怒りを感じたからである。
* Re: 一体さん二次創作です ( No.4 )
日時: 2010/06/15 09:16 メンテ
名前: 駄文下記

〜井冨邸〜
帰る道すがらの説教でヘロヘロになった少年達を家に帰し、宿舎にマリーを預けた後、はせ参じたレオンハルトからの報告が終わり、場に一端の静寂が下りた。
溥義「つまりは、あの山には何が潜んでいても可笑しくないという事か」
井冨「は、はい。近づけば恐ろしいとは言え、あの山に住む獣達のお陰で、野党の類が拠を構えないのですから、お互いに不干渉が暗黙の了解になっておりましたので」
シンエモン「突然変異種も少なからずいると聞く。確かにそれも間違ってはいなかったのであろうが」
レオンハルト「グラップラーや怪物の様な獣が相手……ともなればな。やはり我々が直接出向いての山狩りになるか」
役人A「申し訳ありません。我々だけではあの山には………」
シンエモン「いやいやお気になさるな。しかしこうなると半蔵不在が痛いですな」
 虎の縄張を蹂躙出来る犬は居ない。
 その強大な力が抑止力となり、禁衛隊全体での仕事が減った、つまり表立った事件は少なくなったが、水面下での動きは無くなった訳ではない、そう言った情報を探るために、忍びたる半蔵は、その本分においての仕事が増えている状況である。
溥義「何はともあれ、今宵は準備を整え休め、明朝には動く」
承知。の声とともに、ある者は慌ただしく、ある者は思案気にその場を発っていった。
その晩、明日の準備を終え、寝室に戻るシンエモンの前にレオンハルトが現れた。
レオンハルト「筆頭殿、少しいいか。何故上様がおられる。こんな得体も知れぬ相手に対し、少し軽率では無いか?」
シンエモン「……その事か。まあ仕方あるまい、少し付いて来てくれ」
そうして、人気のない場所に移ると、帝国最強の剣士はその口を開いた。
シンエモン「月形家の名は知っているだろう?」
レオンハルト「二百年ほど前に当時の帝を殺し、自らが国を乗っ取ろうとした逆賊だろう?こちらに来てすぐに聞いたが」
シンエモン「うむ、それに関係が有るのだが」
※今より二百年前、多慧山を根城とする鬼達に対し、一大攻勢が仕掛けられた、人ならざる鬼の力は強大であり、毒煙と結界、呪法によって優位に立ち、グラップラーを含む大戦力を投入してもなお浅からぬ被害を出しながらの、勝利であった。
しかしその数年後、足利家は、当時多慧山の一角を治めていた月形家が滅んだと思われていた鬼の内一体を密かに擁し、反乱分子を率い帝の殺害を企てている事を突きとめた。
足利家はその黒き野望を打ち砕くため、傘下や和議を結んでいた家たちを率い直ちに兵を送り、月形家の一族と反乱に関与していた一族を全て殲滅し、その領地隅々まで兵を配備したが、時すでに遅く、討伐から逃れたその鬼にが、一夜の内に山一つと村三つの生き物を殺した後、足利本家を襲撃し、援軍として集まっていた他家の者達を惨殺し、その当時の頭首殺害しようとした所を援軍に現れた帝軍によって撃退されるも、ついぞ死体が見つかる事も無く、多慧山に消えたと言われる。
レオンハルト「つまり、今回の件に件の鬼か、その子孫が関係あるかも知れぬ、という事か」
シンエモン「ああ、もしそうなら、足利家当主として思う所が有るのだろう」
レオンハルト「それにしても……鬼…か」
その時レオンハルトの脳裏に、あの少年の姿が浮かんでいた。
あの小宇宙の違和感……今まで感じた事の無い物だった……まさか。
ついと視線を上げた男達の眼に月が映る。見慣れたはずのそれが、やけに不吉な物に見えた。

同じ頃、至天は樹木の切れ間から除く月を見上げていた。
アノトキモコンナツキダッタナア
軽く頭を振り思う。返事くらい返すべきだったのに、悪い事をしてしまったな、と。夜の山中の冷気と相まって寒々とした印象を与えるそれを、薄ぼんやりと再び見上げながら。
だが、足利家の名前を聞いたときに湧き出た、忘れていたはずの感情、知らず積み上げられていた感情。その二つを気付かないよう、気付かれないようにする事に頭が占拠されていた。
唯でさえ、バイオリズムの関係か今あたりの時期は奴が強くなるのだ。
枝葉が僅かに荒れているのを見つけ、屈み込み、足元を調べる。獣のそれとは違う足跡が、小さな窪みに続いている。その窪みの中を覗き込み、土を退かす、その先から現れた、真新しい木の枠と、それが被せられたボロボロに古びた子供が屈んでやっと通れるような狭い通路。
良く見つけたものだ、と嘆息する。
周囲の気を探り、何もいないのを確認すると、枠板に手を掛ける、経年劣化していた木材がいとも簡単に崩れ落ちる事を確認し、大きくスタンスを広げ、眼を閉じる、
ミナイフリヲシテイテイイノカ?
深く吸い込んだ息を、全て追い出すように気を吐きながら、突きだされた平手が通路を囲む土に触れると、濁流の様な音を立てながら、古びた通路は土の中に姿を消した。
セッカクムコウカラアラワレテクレタンダゾ?
崩れ落ちたそれを確認しながら踵を返す。
ナニモセズニ。ウラミヲカカエタママデイイノカ?
 頭の中に浮かぶその声をかき消すように今度は強く頭を振る、何を考えている、どれだけ昔のことだと思っている。
そう言い聞かせ、作業に戻る。声は先程までより淡く、しかし確実に、頭の隅で響いていた。
* Re: 一体さん二次創作です ( No.5 )
日時: 2010/06/15 09:17 メンテ
名前: 駄文下記

翌朝
朝靄と清涼たる空気に包まれた木立の中を駆ける影が有った。
溥義禁衛隊筆頭シンエモンである、足音をたてず、周囲に気を配りながらも、その速度は、そこらの地を駆けるアスリート所か俊足の獣をすらが真っ青になって平身低頭するほどの物である。
グラップラーの能力は瞬発力、持久力、反射神経等において、常人の思考で計れる物では無い。S級グラップラーともなれば、気配を感知する能力も野生の獣を大きく凌駕する。その中でも最強に数えられる禁衛隊に属する彼らからすれば造作もない事である。
何者かに対する捜索は早朝から始まった、レオンハルト、シンエモンよる作戦であり、シンエモンは奥の探索を任された。
当初はいかにS級グラップラーとは言え、単独でこの山に入るのは危険と難色を示す者もいたが、事実その捜索作業は早く。さらに野生生物を刺激するのでは、という懸念も、その獣たちが、シンエモン達を、敵意を持たぬ上、関わるべきでは無い圧倒的な強者と本能的に判断したため外れていた。
一際大きな樹に飛び移った所で、注意深く周囲を探るが、小宇宙や不審な気配の欠片も無い。
この近くには居らぬか。
更に奥に広がる木々に隠れた薄暗い空間に眼を向けるが、どうにも嫌な予感が拭えない、背筋に得体の知れぬ何かがへばり付いた様な感覚。
しかしそれはこの薄暗く人を拒絶する様な場所に対し抱く不安感の様に漠然とした物であった。そして彼は足場にしていた樹を蹴り、駆けだした。

 自らは足手まといになりますからと、山に向かわず、簡易作戦本部となった別宅にて待機していた井冨の耳に何やら騒々しい声が聞こえてきた。何かと思い門の方を覗き込むと小さな影が四つ守衛に押しとめられていた。
優「げ、厳君。やっぱり不味いんじゃないかな。直談判なんて」
実「駄目なんじゃ無いかなぁと思ったけど、やっぱり駄目だったか」
厳「な事言ったってしょうがねえだろうが!ていうか離せよ」
守衛「痛、お前脛蹴るんじゃねーよこら」
得体の知れぬ化け物が出没しており、山狩りが行われる。父親が井冨の私兵として雇われている優からその情報を聞いた厳は、一も二も無く、昨日の少年に忠告して山を降りさせるべきだと主張した。何かやばい存在がいる以上、自分たちで入るより、誰かに人が住んでいる事を伝えて、何とか頼み込んだ方がまだ現実的だと提案したのは実であった。ちょうど荷物を届ける用事の有った優と、是非にと頼み込んだマリーを連れて門前まで来たのは良い物の、何のつてもない子供が意見をしに来たと言って通されるはずがなく。守衛相手の小競り合いはいかにも呆れ顔の井冨が止めに入るまで続いた。
井冨「つまり、君たちを助けてくれたお兄さんが、山の中に残ってるから保護して欲しい。という訳だな?」
 騒動を見かねた井冨に中に入れて貰い、四人はとりあえずの事情の説明をし終える。
マリー「すいません。急にこんな事」
 いきなり押しかけての要請、幾らなんでも非常識と言えるそれ、もしかしたら禁衛隊員の娘という事で、気を使わせて、仕事の邪魔をしてしまったのでは無いかという思いからの謝罪だったが、井冨はそれに鷹揚に答える。
井冨「嫌、構わんよ。私としてもあまり犠牲者は増えて欲しくないし、多少手持無沙汰でも有ったしね。確かに伝えよう。それより飲みたまえ、オリジナルジュースだが味は保証するよ」
 その言葉と共に、井冨が退室する。
 先程勧められた、手元に有る乳白色の飲み物を見る、甘い香りがなかなかに食欲をそそる物であったが、父と至天と名乗った少年が気にかかり飲む気が起きなかった。
厳「お、飲まねえんだったら貰って良いか?」
 一杯目を飲みほし、そう聞いてきた厳に、良いよ。と返すと、喉を鳴らしながら飲みほした。よほど味が気に入ったのであろう。
 その後山中にいる父の事を心配する優を励ましていると、軽く装備を整えた井冨が入室する。
 その時彼らは互いに向かい合って話していた、故に、部屋に入り空のコップを見た瞬間、にい。と歪んだ井冨の口元に気付いた者は居なかった。
* Re: 一体さん二次創作です ( No.6 )
日時: 2010/06/15 09:18 メンテ
名前: 駄文下記

声が響く。消えない声が。
忘れて得ぬ声が、暖かな記憶が蘇る。……燃えていく。切り裂かれていく。そこに有った笑顔も、差しのべられていた手も。何故だ?何故こうなる?
晒し物にされた冷たい躯に投げかけられる侮蔑の言葉、口汚く罵る人人人ひとヒトヒトヒと
違うと叫んでもその声は届かない。
ニクイノダロウ?スベテヲウバッタヤツラガ。クヤシイダロウ?ヤツラガサンビノコトバヲアビルノハ。
 小さな小さな憎しみがそのドロドロとした体を湧き上がらせ、器を満たしてゆく。
ニクイノナラ、クチオシイノナラ、ツブセ、ツブシテシマエ。ナニヲタメラウコトガアル?カタキヲウテ、ノウノウトイキルヤツニソノツミヲオシエ、コンドコソチヲトダシテシマエ。
コロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロシテシマエ
 悪夢から覚める、開いたその眼に、爛々と光らせて

同じ頃、シンエモンよりも浅い位置で探索をしていたレオンハルトは、妙な胸騒ぎと共に、もと来た道を引き返している所であった、しかしその途中異様な気配を感じ、足を止め、周囲に気を張る。
この小宇宙。あの時の………
遮蔽物の多い場所での小回りを考え持ってきたショットガンを構え、気配の方向に向き直る。
その視界に、翡翠の瞳をした昨日の少年が現れる。
レオンハルト「待て、確か至天だったな。ここで何をしている」
至天「あなたは………退いてださい。あなたに用はないんです」
 目つきも身に纏う空気も明らかに昨日とは異質な、攻撃的な物であった。自然レオンハルトの口調も緊張の交るきつい物となる。
レオンハルト「そうはいかんな、貴様のその小宇宙、今まで人間相手に感じたことの無いものだ。どういう事か説明して貰うぞ」
至天「お願いだから………退いて下さいって、言ってるでしょぉ!」
途端噴き出すように増大した小宇宙と、その瞳に映る確かな狂気を認めた瞬間レオンハルトは引き金を引いていた。
* Re: 一体さん二次創作です ( No.7 )
日時: 2010/06/15 09:19 メンテ
名前: 駄文下記

一発目の散弾は、彼の立っていた場所の土を抉り、樹を削り取った。
避けられた、しかしレオンハルトに動揺は無い。すぐさま次の弾を放ち、三発目を装填する。
放射状に広がる散弾は至近距離で無ければ効果は薄い、これはあくまで牽制、本命は熊撃ちに使用されるそれよりさらに大型化した一瑠弾である。
レオンハルト用にカスタマイズされたショットガンから発射されるそれは、特別製の装薬によって易々と音を超える弾速を持ち、グラップラーと言えど、当たれば唯では済まぬ威力を秘めていた。
とにかく動きを止めて、事情を問いただす。
二発目の発射音と共に飛び上がった至天、空中ならばかわせもすまい。上手く当たれ!
動きを予測し、三発目をたたき込んだその時であった。
至天が、舞い散っていた木の葉の一枚を蹴って、空中を動いたのは。
馬鹿な!と口に出す間もなく、目の前に降り立った至天の蹴りが、ショットガンを弾き飛ばす。
指の痛みを知覚する前に反射的に放たれた蹴りが至天を直撃し、弾き飛ばす。が、足に伝わった感触は、まるで空振りと錯覚するほど軽い物であった。
 空中でくるりと回転し、態勢を立て直した至天が、今度は思い切り踏み込む、左腕に装備したシュツルム・ヴィントを向けるが、発射の前に、疾風の如く速さで間合いが詰められた。
レオンハルト「ベルリンの赤い雨!」
 迎撃に繰り出された手刀を、左に弾けるようにかわす。肩口の服が破け、裂けた皮膚から血が流れ出すが、至天はまるで意にも介さず、レオンハルトと摺れ違い、後方に通り過ぎようとする、逃がさんとばかりに再びシュツルム・ヴィントを向けるが、至天の姿が消える、上か、と思った瞬間頭上に張り出していた枝を蹴った至天の足が地面を踏みぬいた。外した?と疑問が浮かびながらも反射的に目の前の標的に狙いを定めたその時、レオンハルトの足元が喪失した、攻撃を繰り出さんと踏みしめていた地面が崩れたのだと理解した時には、唸りを上げながら放たれた蹴りが半ば埋まった脚に食い込んでいた。
レオンハルト(どういう事だ?さっきの動きと言い、蹴りの手ごたえと言いまるで体重が無いかのようだがそれに今の掌は………いや待て、確か前に半蔵が)
禁衛隊が発足して間もないころ、ハッタリの雷斬の原理を尋ねた事が有った。
ハッタリ「これかい、えっと確か原理は………ああそうそう、
オホン。良いか半蔵この技は己の中を血と同じく駆ける内氣を形にする物だ。心を静め、丹田より始まる氣の流れを指の先、髪の毛の先まで自覚せよ、そしてその流れを全て己が右腕に導くのだ。
って爺ちゃんが言ってた」
レオンハルト「氣の流れ、か。筆頭も同じような物を使うが、良く解らん概念だな」
 それは、ある種当然とも言える事であろう。レオンハルトにとって戦う力とは、強固に重さと固さを主張する銃砲であり、鍛え上げた体の持つ力であったし、小宇宙もそれを示すバロメーターという認識であったのだから。
ハッタリ「俺も良く解んないんだよね、雷斬りもやってる内になんとなく出来たって感じだし、唯爺ちゃんの話しでは、自分自身の内氣と、自然界の其処かしこに有る、外氣って言うのを干渉させて体重を無くすほどの反発力を作ったり、軽く触るだけで地面を崩したり出来る連中もいるってさ。確か流派名は………」
 もはや魔法だな、と零した言葉も聞こえていないようにうんうんと唸る半蔵が、がばっと顔を上げる。
ハッタリ「そうそう思い出した、あれは……」
レオンハルト(森羅合一錬氣術!)
 先程の流れ弾で折れた木が倒れる音が消え、レオンハルトが足を引き抜いた時には、至天はすでに山の入り口に向かって駆けだしていた。
* Re: 一体さん二次創作です ( No.8 )
日時: 2010/06/15 09:20 メンテ
名前: 駄文下記

それが、踊るように彼らの前に現れたのは、先程から聞こえていた轟音に、近衛兵と井冨の私兵が集まり、陣形を形取り始めた頃であった。突如現れた少年を制止しようと声をかけた数人があっさりと気絶させられる。一人が慌てながらも吹いた笛の音が響いた後、数人が構えたサブマシンガンから放たれた銃弾は、その役目を、草や木、地面に向かって果たした。
彼らとて訓練された人間である。サブマシンガンで弾膜を張りつつ小銃を持った者が狙い撃ちながら溥義を護るように少年と溥儀との間に割って入り、笛の音を聞いた禁衛隊の戻るまでの時間を稼ぐ、必要とあれば八人がかりで運んできた大型徹甲砲も使う。その考えは得体の知れぬ相手に対しては、まあ妥当な判断であろう。
しかし、目の前の者の速度はそれを許さず、厚くなりきっていなかった弾膜を突っ切り、その右腕に握られた石造りの小刀を今まさに溥儀の喉元に突き立てんと肉薄した。
暁光を束ねたような金色の髪の剣士の一閃が放たれたのはその瞬間であった。攻撃に意識を奪われていたがゆえに回避が遅れた至天は、右肩を深々と切り裂かれ、後ろに飛ぶも態勢を立て直すことも出来ず、地面を転がった。
シンエモン「上様、お怪我は有りませぬか?」
溥儀「問題無い、それよりシンエモン」
シンエモン「解っております」
 そう言って剣士が振り返った方向、兵たちが銃を構えながら様子を窺っていた至天が跳ね起きる、切り裂かれ時間差で足元に落ちた右腕から大量の血を流しながらも、その眼に映る敵意は一欠けらも陰ってはいなかった。
至天「なんで………」
ダカライッタダロウ
 言葉を発した至天に対し三度銃声が轟き、その体が大きく傾ぐ、奥から銃を拾いなおし、未だ紫煙の昇るそれを構えたレオンハルトが現れ挟み打ちの形になった。兵士たちに、自然安堵が広まる。こいつが何物かは知らんが、手負いの上にS級グラップラー二人による挟撃状態、この戦いここで終る。と。
しかし、
至天「僕は…こんなもの……」
ヌルイコトヲシテイルカラダ、サッサトツカエヨ
その安堵は、
至天「……僕は…」
コノガンコモノガ
簡単に崩れさる。
至天「使いやしない!」
咆哮にも似たその言葉と共に、さらなる増大を果たす小宇宙、空気が爆ぜたようなその圧力の中で彼らは見た、目の前の少年の体から鬼火の様な光が立ち上り、爪が、牙が、肉食獣のそれよりも鋭く伸び、肌は夜の闇よりなお黒く、頭からは、先程まで確認出来なかった角が大きくせり出していた。そしてその形相は、今までよりもさらに、殺気と怒気を放出した、まさに鬼のそれに変わっていた。
 しかし、それ以上に目を引いた変化があった。
ゴトリと鬼の体に食い込んでいた銃弾が落ち、その体に刻まれた銃創が消える、切り落とされた右腕を拾い上げ、無造作に切断面を合わせるとすぐさま元の通りに体の一部となっていた。
溥儀「馬鹿な、あんな治癒能力が!」
 その場にいた人間達が、驚愕に足を掴まれているその間に、二人の超人は反撃に転じていた。
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